ベトナムの赤ひげ先生奮闘中!失明の危機にある人へ無償手術を
昨年の1月下旬から2月上旬の期間、クラウドファンディングによるご協力をお願いいたしたところ、401万円(実収入は、339万円)の実績となり、この資金により、プロジェクト事業を実施することができました。
具体的には、昨年末(12月23~25日)にベトナムクアンニン省(ハイハ)において無償の白内障手術事業を実施することができました。
予定では、昨年の6月頃を実施期間としておりましたが、コロナの蔓延に加えまして、ベトナム政府の諸事情もあり、事業の実施が大幅に遅延し、それより約半年後となりました。誠に残念なことでした。しかしながら、約600名の方を診察し、最終的に114名の方に対して無事無償の手術を実施することができました。とりわけ今回は、慶応大学のボランティアチームの参加を得るなど、力強いスタッフの下、地元の方々の熱烈な歓迎を受け、地元の皆様の窮状を救うことができたことは、何より、私たちの喜びとするところです。
この事業の実施結果については、「実施事業報告書」を作成し、すでに、支援者の方々に個別に送付いたしております。一部宛名不明で返却される場合もありますが、メールでご連絡を差し上げており、もし未だ受け取っておられない場合は、アジア失明予防の会までにご連絡ください。皆様の暖かいご支援は、きっとベトナムの国民に対してもきっと勇気を与えてくれるものと信じています。地元の人民委員会の副書記長からは、次のような
あいさつをいただきました「8年前にAPBAチームがハイハで無償の白内障手術をしてくださり、多くの人が光を取り戻し、生活ができるようになりとても助かっております。また今回もモンカイ市ハイハ町を中心に周りの地域から多くの患者さんが集まり、中には、山岳部の少数民族の患者さんもおられるなど、前回同様に高い品質の手術(ハノイで行う手術と変わらない手術)を提供してくださると伺っており、この地方を代表してお礼と感謝をさせていただきます。また、APBAのリーダーである服部医師がアジアのノーベル賞といわれている「Ramon Magsaysay Award」を受賞された背景には、このような活動が評価されたとお聞きしており、私たちもこのような活動の当事者(受益者)として本当に感慨深いものがあります。」というものでした。今後とも、多くの御支援者のお助けの下、我々APBAチームもなお一層精進してまいりたいと決意を新たにしたところです。
いただいた資金339万円は全額本事業に充当し、不足分は、APBAの運営資金から補填させていただいたところです。ご支援の皆様、本当にありがとうございました。