帰港と寄港

こんばんは。コミュニティの湯澤です。

いつも、ご支援・ご協力など応援ありがとうございます。

日数ものこりわずかとなってきましたが、頑張っていきたいと思いますので

よろしくお願いします。

 

先日、ご相談にきた、Hさんについてです。

Hさんは、小さい頃からずっと、生活保護を受けてきました。

病院はずっと無料だと思って暮らしてきたので、社会人になって、健康保険料も支払わなければならない上に、３割も負担するとは正直ビックリしたとか。

Hさんは高校生の頃、学校の先生に公務員を試験を受けるよう勧められたそうですが、生活保護家庭の子どもは、公務員にはなれないと、近所の方から言われ断念したそうです。

高校卒業後は、地元の企業で働きましたが・・・・半年で退職。

貯金をしていたので、そのお金を使い札幌に転居しました。

札幌に出てきましたが、やはり中々、安定したお仕事はみつからず、でも家賃の支払い、携帯の支払い、光熱水費の支払い。

など、携帯のお金・光熱水費の支払いは知っていましたが、家賃は代理納付（生活保護課から家主に直接家賃を支払う）であったため、Hさんいわく、「家賃」の支払いについてはよくわからなかったとのことでした。

 

Hさんは、仕事をすぐに開始できますが、続けることが難しく離職を繰り返します。収入が不安定なため、家賃の滞納・光熱水費の滞納もはじまります。

Hさんは親御さんは健在ですが、生活保護を受けいているため、地元に帰ること親御さんに頼ることも難しいとのことでした。

また、生活保護については小さい頃受けており、周囲からの偏見などもあり、頼りたくないとのこと・・・。実家のケースワーカーに話をすると「独立心が強く素晴らしい心がけ」と褒められたそうです。

 

Hさんとお話ししていると、「嘘や噂」に振り回され、

きちんと「基本的なことを伝えられた上で」一人暮らしを開始していないのですごく苦労をしています。高校卒業と同時に、無理矢理航海にでるよう強制され、

Hさんは夢の「一人暮らし」を開始しましたが、失敗が許されない、助けを受けられません。（一人暮らしを開始、はじめて気が付いたとのことです）

 

途中で寄港もできず、もちろん帰港もできず、難破する？船が沈没するかもしれなくなり、はじめて救助が得られます。

 

このプロジェクトでは、航海の準備と方法を若者と考え、

いつでも寄港と帰港ができる場所になれればと思います。