壁を使って、壁をなくす。アートで保見団地に国籍を超えた交流を

支援総額
目標金額 1,500,000円
- 支援者
- 106人
- 募集終了日
- 2020年2月7日

「The Book of MINO-美濃焼の解剖-」制作にご支援を

#地域文化
- 現在
- 2,025,000円
- 支援者
- 55人
- 残り
- 45日

貧困・困窮状態にある若者の「実費」を肩代わり!継続支援のお願い

#子ども・教育
- 総計
- 90人

子どもたちの子どもたちによる子どもたちのための「くるみ割り人形」

#地域文化
- 現在
- 625,000円
- 支援者
- 25人
- 残り
- 23日

新潟駅前で都市型の野外フェスを実現させてください!音で故郷に集ろう

#地域文化
- 現在
- 355,000円
- 支援者
- 31人
- 残り
- 13日

定期演奏会へのご支援お願いします!

#地域文化
- 現在
- 267,500円
- 支援者
- 11人
- 残り
- 1日

みんなと一緒に50年 民俗文化サークル四方山会50周年記念公演

#地域文化
- 現在
- 165,000円
- 支援者
- 14人
- 残り
- 38日

あつたクラシックフェス2025を成功&継続させたい!

#地域文化
- 現在
- 35,000円
- 支援者
- 5人
- 残り
- 26日
プロジェクト本文
終了報告を読む
NPO法人トルシーダ × アーティスト。
「アート」の力で団地住民たちの交流の場をつくります。
初めまして、NPO法人トルシーダの伊東と申します。
学校へ行っていない子どもとの出会いをきっかけに、2003年から不就学、不登校、来日直後の外国籍の子どもの日本語教育を通して、居場所づくりの活動を続けています。
子どもたちとの関わりをつくることを通して社会性をはぐくむこと。
地域の外国籍の住民に日本語学習の機会を提供すること。
外国籍の住民と地域社会とのかかわりをつくること。
これらを使命に、愛知県豊田市で活動を続けてきました。
現在取り組んでいるのは、 「保見アートプロジェクト」という、私たちNPOと様々な領域で活躍するアーティストとのコラボによるワークショップ企画です。
アートを通してこの団地の地域交流を促進しようという取り組みで、2019年11月から2020年3月まで定期的に開催し、子どもから大人まで国籍関係なく、ここ保見団地に住む人々を巻き込みながらお互いの背景や文化の理解のために各アーティストによるイベントを実施していきます。
保見団地の課題は「共生」。
住む街に愛着を持ち、自分たちで住みやすい環境をつくっていくために。
ここ保見団地は、ブラジル系のスーパーや教会などがあり、どこか異国のような雰囲気。ネットで検索すると「怖い」「ガイジン」など、トップに少々マイナスイメージのワードが並びます。
戦後の高度経済成長で1975年から外国人の入居が始まり、1990年に入管法が改正されたことで近隣の自動車工場で働くために日系人の方が集まるようになりました。今では住民の半数以上が外国人で、飛び交う言葉も様々です。
文化も言語も、幼少期育ってきた環境も異なる住民たちの間では、ゴミ出しや騒音、生活習慣をめぐるトラブルや事件が度々勃発し、その都度自治体やNPO、ボランティア団体による「共生」に向けた教育、交流促進活動が行われてきました。
その成果もあり、住民による違法行為も以前より大分改善されましたが、現在でも問題はまだまだ山積みです。共同スペースへの落書きや不審火の発生、住民同士の交流の少なさ、子どもたちの教育問題や住民の高齢化。挙げればきりがありません。

外から見るとどうしてもマイナスに見られてしまうこの団地を明るくしたい。
自分の住む街に愛着を持ってほしい。
外部からの支援だけでなく、そこに住む方々自身が、住みやすい暮らしを自立してつくってほしい。
そのために私たちに何が出来るのか考えたとき、思じ想いをお持ちでいらっしゃったアーティストの方々に出会うことができ、アートを通した保見団地住民同士の交流の機会をつくることになりました。言葉が通じなくても「アート」と通して少しつづ「互いを知る」アクションを提案しています。

ご協力いただけるアーティストの方々の参画も決定し、いよいよ本指導となりました。
長い会議室での議論から抜け出し、2019年11月にやっとプロジェクトは第一歩を踏み出しました。11月3日に「ふれあい祭り」と称した保見アートプロジェクトキックオフイベントを開催し、日本人もブラジル人も、多くの保見の人たちと交流することができました。

「これはなあに?」と、そこからコミュニケーションが生まれます。
そこで感じたのは、じっくり向き合えば子どもは素直で明るい子ばかりで、国籍なんて関係ない、ということ。
聞いた話によると、中学の受験を考える頃になると彼らは学校から疎外感を感じるようになったり、アイデンティティについて悩んだりするようになり、結果非行に走る子どもも増えてくるそうです。イベント当日に出会った子ども達は、まだその手前の段階にいる子ばかりだったのかもしれません。
幼少期から人とのふれあいの機会を設けることで、保見に住む子どもが大人になっても保見や日本に、そして自分自身に愛情を持てるようになればと願っています。

「ブラジル人の子どもにアートに触れて感性を豊かにしてほしい。エネルギーを発散させてあげたい」とおっしゃっていました。
また、西保見小学校の体育館で3,4年生約90名を対象としたペイントワークショップも開催しました。デモンストレーションとして最初にアーティストが大きなキャンバスに絵を描き、その上から児童たちに自由に色を塗ってもらい、大きな一枚の絵を完成させます。
その絵の上に、一人一人が描いた星の絵を貼り、星座を表現しました。みんなの生き生きとした表情、思いっきりアートを楽しむ姿に、アートに国境はないと改めて感じました。
西保見小学校は全校児童の約7割が外国人という特別な小学校。外国人が多いから、仲間意識が働き彼らはマジョリティーになるのかといったら、決してそうではありません。
地域や日本社会から、まだまだ「お客さん扱い」を受ける彼らは、どうしてもマイノリティー。もっともっと深く関わる機会をつくり、疎外感を感じないような地域をつくっていくことが大切です。
他にも、「プラバンキーホルダー作り」「だるまペイント」「デコパージュトートバッグ」など、計6回のワークショップを企画しています。
そして集大成は、2020年3月に実施予定の壁画アート。
団地の憩い場として設けてあるスペースに20年前からある落書きをアーティストの力でアートに蘇らせ、「多文化共生社会」をテーマとした作品に変身させます。
住民がアーティストたちと一緒になって作業をし、自分たちの地域を自分たちで作り活かしていく仕組みづくりを体験してもらおうという試みです。この一つの大きな絵に向けて、徐々に住民たちの話も大きくしていこうと構想を練っています。

愛知県住宅供給公社からの壁画作成許可を得て、自治体、国際交流協会以外にも、多数の協力をいただきながら進めています。
しかし、いくら私たちが地域に参画してほしいと訴えていっても、受け入れる側も変わっていかなくては、結果は変わらないのかもしれません。
地域への愛着や親しみを持ってもらうためには、受け入れる側も、何か仕掛けを作っていかなければなりません。今回の保見アートプロジェクトはそのための基盤づくりでもあり、そしてこのクラウドファンディングは、地域の多様性を受けていく力を、まずは私たち自身が養っていくんだという決意表明でもあります。
【いただいたご支援の使い道】
皆様にいただいたご支援は2020年3月29日までのワークショップ開催運営費用の一部に充てさせていただきます。
ワークショップ開催費用 |
990,000円 |
材料費 |
400,000円 |
印刷費 |
100,000円 |
交通費 |
500,000円 |
翻訳通訳費 |
87,000円 |
管理費、事務会計費 |
200,000円 |
その他 |
300,000円 |
クラウドファンディング手数料 |
280,500円 |
必要金額合計:2,857,500円
「ワカラナイ」「シラナイ」の壁。
ここ以外にもきっとあるそんな壁を少しずつ壊、共生のモデルケースへ。
私たちが取り掛かりたいのは、住民同時の「ワカラナイ」「シラナイ」を無くすこと。
長く住んでいるが隣にどんな人が住んでいるのは分からない。
一度も話したことがなく、顔も知らない。
住んでいる地域のルールが複雑で分からない。
地域交流会に一度も参加したことがない。参加方法も知らない。
そんな声を耳にし、住民たちのお互いの無関心や繋がりの薄さが見えてきました。
文化も言語も、幼少期育ってきた環境も異なる住民たちがお互いを理解するのはとても大変で時間もかかることです。強制力を持った仕組みで実現できることではありません。
言葉のいらないアートで「ワカラナイ」「シラナイ」を少しでも無くせれば、きっと住みやすい街になるはずです。
国籍関係なく住民同士が顔見知りになり、声を掛け助け合える関係を作ることができれば、地域のルールやマナーについて学ぶきっかけにもなり、自分たちに必要な活動を自分たちで運営していくきっかけにもなると考えています。
そして全国には、保見団地と同様な問題を抱えている団地や地域がきっと多数あるはずです。この保見アートプロジェクトが成功することで、同じく共生を目指す方達のモデルとなるように、全国に発信をしていきたいと考えています。
どうぞご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
アートプロジェクトメンバー。
アーティスト代表 美術家 中島法晃
1979年岐阜県生まれ。東京藝術大学彫刻科卒業後、名古屋大学大学院で教育人類学を学ぶ。岐阜女子大学文化創造学部 専任講師。
保見アートプロジェクトアーティストリーダーとして、アートが街やその町に住む多国籍の人々に何を与えるのか、さらにワークショップ等によるアーティストと住民のアートを通した体当たりの交流により、住民だけでなくアーティストや関係するすべての人々の意識にどのような変化をもたらすのかについて考えています。現場をたくさん訪問し、いろんな人たちの話を聞き、観察している真っ最中です。
画家 赤嶺 智也
1984年沖縄県生まれ。愛知県在住。英国ノーザンブリア大学中退。ニューカッスルスチューデントアートコンペ最優秀賞受賞。Tokyo Midtown Award 2013優秀賞受賞。岐阜フラッグアート2013プレゼン賞受賞。GEISAI#20リキテックス賞受賞。「沖縄」や「踊る人々」をテーマに作品を制作。
画家 新井 真允子
色彩に重点を置いて制作。岐阜生まれ。岐阜の豊かな自然の中で育まれた感性による作風が特徴。
彫刻家 井上 珠未
行動美術協会彫刻部会友。2012年行動展奨励賞。2018年行動展新人賞受賞。2019行動展奨励賞。羊毛、アクリル樹脂、ガラスなどの白と透明の素材で日常ふとした瞬間の心象風景を静かに対話する形に造形。
画家 木全 靖陛
岐阜県多治見市出身。画家/陶壁家/ライブペイントパフォーマー。20代よりストリートアートやポップアートを基盤にアーティストとしてキャリアをスタート。30代以降、古典的な日本芸術の魅力に惹かれ、そこに現代的要素を盛り込んだ独自の芸術を追求。日本古来のモチーフである「龍」を描く若手画家として話題を呼び、日本国内外で展示会、ライブペイントパフォーマンス、壁画制作等を行っている。海外では、ロシアで行われたジャパンフェスティバル「HINODE」でのステージパフォーマンスや、マイアミ総領事館より依頼を受けて、アメリカフロリダ州で行われた「ORLANDO JAPAN FESTIVAL in kissimmee」でのメインステージパフォーマンスなども行うなど、海外でも高評価を得ている。
写真家 久保倉 千明
1979年台湾生まれ。ウェディングフォトアワード金賞&特別賞受賞。
名古屋、岐阜、台湾、タイなどでウェディングフォトや家族写真を撮影。
イラストレーター 榮 菜未子
「絵からはじまる・絵からつながる・絵からうまれる・絵からひろがる」をコンセプトに、見た人が笑顔になるようなアートを目指す。個展やグループ展のほか、ワークショップやオリジナルイラストを使った雑貨の制作・販売をはじめ、店舗の壁画、キャラクター制作、挿絵、紙媒体やWebサイトのデザインなど多岐にわたる。
1989年ブラジルサンパウロ生まれ。世界中で出会った素敵な景色•人•もの•文化•ぬくもり•体験を、いろとりどりに表現。主な制作活動はアートセラピー、LIVEペイント、芸術教室、看板作成、絵本制作、名刺作成、個展開催、ポストカード、CDジャケット作成、ユニット音物語の絵描きなど。
ペインター Madblast Hiro
岐阜を拠点に壁画制作・ライブペイント・展示の活動を全国で行なう。G-SHOCK、SONY、BETONESへのイラスト提供。柳ヶ瀬の再開発で取り壊された高島屋南商店街では、商店街を路上アートギャラリーとしてプロデュースし、ライブペイントイベントなども企画・運営、県内外からのアーティストを招致し4年間で作品50点以上を商店街に展示。多くのマスコミに取り上げられ写真撮影スポットとして多くの来訪者を生んだ。独自の模様をブロックのように積み上げ、具象と抽象の狭間の表現を突き詰める。
イラストレーター MI
ライブペイントを中心に活動。カラフルな色使いで、女の子や、オリジナルキャラクター《CANDY/FUNNY/HAPPY》の冒険物語のワンシーンを描く。
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プロフィール
伊東浄江です。NPO法人トルシーダの代表として、外国につながる子どもたちのための居場所づくりや、日本語教室を実施しています。このプロジェクトの呼びかけ人です。トルシーダの活動拠点は豊田市保見団地です。外国人が集住する保見団地がきれいで住み良い環境になること、多様性を認め合う豊な地域になることを願いこのプロジェクトを立ち上げました。 中島法晃です。 私は岐阜県で生まれ、幼少期を廃材に囲まれた環境の中で育ち、廃材などを使ったものづくりに夢中になっていました。導かれるように美術の道に進み、現在は作家活動と並行して、子どもから大人まで幅広い人たちと共にものづくりをしています。街のモニュメントを制作したり巨大な壁画を制作したり。今回、「子どもとアート」をつなぐ企画であり、また、「アートで街づくり」をおこなう企画に参加できる機会を得ました。アートは人や街を動かし、変える力を持っていると信じています。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
リターン
10,000円

<リターン不要の方向け>一緒に”壁”を超えていこう
・お礼状
・完成した壁画のポストカード
※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。
※税制上の優遇処置対象ではありません。
- 申込数
- 37
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年7月
3,000円

お礼状
・お礼状
・完成した壁画のポストカード
- 申込数
- 36
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年5月
10,000円

<リターン不要の方向け>一緒に”壁”を超えていこう
・お礼状
・完成した壁画のポストカード
※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。
※税制上の優遇処置対象ではありません。
- 申込数
- 37
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年7月
3,000円

お礼状
・お礼状
・完成した壁画のポストカード
- 申込数
- 36
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年5月
プロフィール
伊東浄江です。NPO法人トルシーダの代表として、外国につながる子どもたちのための居場所づくりや、日本語教室を実施しています。このプロジェクトの呼びかけ人です。トルシーダの活動拠点は豊田市保見団地です。外国人が集住する保見団地がきれいで住み良い環境になること、多様性を認め合う豊な地域になることを願いこのプロジェクトを立ち上げました。 中島法晃です。 私は岐阜県で生まれ、幼少期を廃材に囲まれた環境の中で育ち、廃材などを使ったものづくりに夢中になっていました。導かれるように美術の道に進み、現在は作家活動と並行して、子どもから大人まで幅広い人たちと共にものづくりをしています。街のモニュメントを制作したり巨大な壁画を制作したり。今回、「子どもとアート」をつなぐ企画であり、また、「アートで街づくり」をおこなう企画に参加できる機会を得ました。アートは人や街を動かし、変える力を持っていると信じています。