特急白鳥にも使われた食堂車を石川県の復興へ!サシ481に「幸あれ」

支援総額
目標金額 15,000,000円
- 支援者
- 196人
- 募集終了日
- 2024年5月7日

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- 現在
- 1,637,000円
- 支援者
- 123人
- 残り
- 16日

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#地域文化
- 総計
- 30人

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#災害
- 現在
- 3,287,000円
- 寄付者
- 352人
- 残り
- 46日

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- 総計
- 39人

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#環境保護
- 現在
- 821,000円
- 寄付者
- 58人
- 残り
- 34日

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#観光
- 現在
- 710,000円
- 支援者
- 81人
- 残り
- 16日

令和6年豪雨で倒壊した山形県酒田市 御瀧神社|修繕と復興にご支援を
#地域文化
- 現在
- 13,600,000円
- 支援者
- 462人
- 残り
- 16日
プロジェクト本文
▼自己紹介
この度、このプロジェクトの事務局として、「サシ481-48を守る会」の皆様のご意向の取りまとめをしております、NPO法人きたぐに鉄道管理局の岩谷です。 国鉄特急先頭車、クハ489-501関連のプロジェクトではお陰様で、3度お世話になりました。
ボンネット型先頭車、クハ489-501は、屋根を含めて現役時代からの劣化部分の補修や再整備がほぼ済みました。 クラウドファンディングがきっかけでもたらされるご支援者の皆様や、車内見学に訪れる方から声に、いつも励まされての11年間でした。 この場を借りて、心よりお礼申し上げます。
世間の多くの鉄道ファンがそうであったように、私も子どもの頃は純粋に「のりもの」が大好きでした。
小松空港にも近かったので、飛行機も大好き。
そんな中で、一番身近に接してくれたのが「ポッポ屋」、国鉄小松駅の方々でした。
時に叱られ、時に怒鳴りつけられ、時に説教され…、な私でしたが、貨物列車から特急電車、ブルートレインに至るまで、何でも走る北陸本線から色んな知識に触れ、駅員の皆さんからも多大なご厚情に浴した幼少期でした。
当時は特急列車に食堂車は、当たり前。
無いのが珍しいくらいで、雷鳥やしらさぎ、白鳥は12両編成でした。
九州、東北から相次いで食堂車営業の休止や連結の廃止が続く縮小下にあって、北陸本線の特急は国鉄晩年の昭和59年度まで食堂車を連結し続けていたのも、ちょっと誇らしく思っていました。
国鉄からJRになって1年目の昭和62年度、既に食堂車は無かったですが、代わりに食堂車を改造したお座敷電車「だんらん」が、雷鳥に相変わらず連結されていて、外見からは余り遜色なく走っていました。
そんな小学校6年生の2月、七尾線に蒸気機関車が復活運転する機会があり、縁あってその出発式に私が呼ばれました。
緊張して当時の記憶は殆ど無いのですが、機関士さんに出発の花束を渡す役をいただきました。
そのご縁から、私の「観光と鉄道」の関わりが始まりました。
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
ずっと気にはなっていた、食堂車「サシ481-48」
鉄道車両の保存はやってみないと分からなかったのですが、結構大変です。 一番は、同意。 様々なところに、意志のバランスがはらんでいました。 クハ489-501は先頭車ですが、車内環境を活かすということで多くの賛同をいただけた保存車両だと思います。 その点、中間車である食堂車は、本当に活きるだろうかと、多くの方々からお声掛けはあったものの、踏ん切り出来ませんでした。
鉄道車両は「人の思い出を乗せたのりもの」
かつて北陸の「雷鳥」や東北の「ひばり」、山陽の「しおじ」や九州の「にちりん」などに使われた、485系列の食堂車は88両、改造を含めれば90両にもなるものの、現存しているのは48番の1両のみ。 485系食堂車の思い、そして利用された方、お仕事に携わられた方、造られた方、走っていた路線地域、全ての思いが、この1両の保存と利活用の成否で鮮やかに蘇ると思うと、「博物館では出来ない事を、多くの人を巻き込んで利活用してみたらいいのでは」という私なりの発想が浮かびました。 ただ、どうしても保存に際してはクハ489-501ボンネット先頭車と連結させたい。 それには所有者である小松市の理解、現在展示されている広場からの移転が不可欠ですので、行政側との合意形成が果たせないと出来ないのが、民間施設ではないハードルとなります。 行政側のご理解を得る為に自分が先ず出来る事。 それはサシ481-48の所有者様を訪ね、ご挨拶するのが道理。
年の瀬の12月28日に盛岡市へと新幹線を乗り継ぎ向かいました。 お伺いした先で所有者の山崎さんから、「色々と前向きな人やね」と気兼ねなくお話をして下さりました。 その際、人生で初めて原形のサシ481形の車内に入りました。 子どもの頃、常に特急白鳥や雷鳥、しらさぎには連結されていた親近感とは逆の、今になって目の当たりにした食堂車という異空間。 「これは、中途半端な興味本位で出来るもんじゃない、二の足を踏む仕事だぞ」 屋根に出来た劣化からくる雨漏れが原因とみられる床の腐食を、踏みしめつつ不安がよぎりました。 具体的な話は帰ってから検討しようと考えまして、山崎さんにはもうしばらく回答を待って欲しいとお伝えし、帰宅後、小松市に向けて報告書を作り始めて、新しい年が明けました。
能登半島地震の発生
元日の16:10、能登半島地震により小松も震度5強を記録しました。 幸いクハ489-501も無事でしたが、車輪が10センチほど転がっていた程、凄まじい地震の脅威、爪痕を残しました。 発災から程なく、思いもよらず盛岡の山崎さんからお電話をいただきました。 「小松は大丈夫でよかった。落ち着いてからでいいから、また連絡待ってるよ」と、お見舞いのお言葉を頂き、震災の時ほど、困難な時ほど、前を向かないといけないとの気持ちが沸き上がりました。 そのお電話が後押しになりました。 とりあえず小松に持って来て現役時代の姿に蘇らせることで、少しでも石川が元気になるきっかけになると信じ、「復興」の足掛かりになれるよう今のタイミングでプロジェクトを始めます!
※掲載している新聞記事は、北國新聞社より許諾を得て掲載しています
実はボンネット型先頭車クハ489-501も、車内に入るタラップ(地上側)と車両に、15センチ程度のズレが発生しました。
ブレーキをしているにも関わらず、震度5強の揺れが線路上の40トンの車体を移動させたのです。(写真は2024年3月21日撮影)
▼プロジェクトの内容
現在、能登半島地震は「復旧から復興」を目指し、動き始めています。 小松市を含む加賀地方は、特に観光事業から風評被害の乗り越え、経済復興を始めています。
その流れに沿い、石川県から明るい話題を発信する基地にしたいと考え、プロジェクトでは先ず2つの目標を持ちました。
1.「移設」
サシ481-48と、同じレールに乗っている緩急車3両、計4両を「サシ481-48を守る会」有志で取得させていただき、小松まで輸送します。 「輸送」は地元北陸にご縁のある事業者さんに依頼することで、地域経済活性化に直結するプロジェクトなのです。
目標金額は1,500万円です。
補修作業を行う為の一時保管用地は既に用意を済ませてありますが、整地やレール敷設、作業用の足場などの設備を用意する必要がありますので、輸送費と含めておよそ1,000万円が必要となります。
加えて、リターンアイテムの製作や手数料が必要な事から、初めから非常に高いハードルのミッションです。
2.「補修」
上記1つめの目標をクリアした前提で、2つめは補修です。
補修開始から約1年で、外観の整備を行います。 業務用側扉が1枚無いかもしれないとのお話で、もしなければ1枚は新調する必要があります。
屋根を含めて無数の錆孔があり、これまでのReadyfor車両補修プロジェクトとは次元の異なる鉄道系ミッションになり、クラウドファンディングの成否は未知数です。 少しでも疑念を払しょくしていただけるよう、先ずは「結果」、これまでのクハ489-501の補修を経て実際にどのようなスキルを培ったかを可視化させていただいております。
外観補修の次は、内装補修です。 腐食した床は全て張り直しが予想されます。 テーブルも作り直す必要があります。 また、窓ガラスは数枚が割れてしまっている事から、全て一旦取り外し、割れた原因となっている窓枠内で膨張した錆の層を除去した後、破損したものは再設置の際に新調します。
補修作業を小松で実施する事で、被災地でもある石川県に少しでも経済的に恩恵をもたらせるよう努力させていただきます。
また、鉄鋼関連企業の集積地である小松で補修資材の調達を行い、実際に本業に活かしたスキルを磨く教材にもなる補修事業は、若者人材を育成する意味でも高い可能性を秘めたミッションです。
内外装の補修に合わせて、車体製造時から残存する有害石綿も全て除去し、車内断熱は建築用材に変更する予定です。 更に、空調を完備する上で既存の屋上クーラーユニットを撤去し、AU13Eクーラー着せ内部に家庭用エアコンユニットを構築し、車体そのものへの配管増設は最小限にする計画です。
勿論、最終的には同じレールの上に、この2両が連結されて保存展示される事を目指します。 それが活用、「相乗効果」です。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
移設➡補修=北陸で復活させる「復興」へ
「輸送」「補修」「活用」の極めて基本的な3つの事業に共通するのが、「北陸を元気にする為」のプロジェクトです。
仮にこのプロジェクトの順番が、補修→輸送では、せっかくの地元に関連する方々、事業者が、共に汗をかいて補修するという「産業誘致」ではなくなってしまいます。
復興支援と同じで、取り組みには先ず一体感なしでは「スタート」が出来ないのです。 現存唯一となったサシ481形を後世に守るスタートラインを、石川で始めたいのです。
五感+α(アルファ)を再発見する、「食堂車へ行く旅」
既に50年を超えた車体の第二の人生40年は、本来の特急列車の姿、編成としてではありませんでした。 復元終了後はやはり、クハ489-501と連結させて恒久的な展示環境に移転することです。 国鉄型特急電車の代名詞として、博物館では出来ない事を追求します。 様々なイベント、コラボレーションの可能性が高まります。 走らせる事こそ出来ませんが、それ以外の事、国鉄時代の鉄道の旅がもっともポピュラーだった時代の雰囲気を味わったり、運転室、車掌室、そして調理室に従事した、「仕事の現場」を、平成令和の世代の方に昭和世代が伝える、カタリバになってほしいと願っています。 VRの発展で、目的としての旅先、観光地は行く必要のない時代にさえなったとしても、昭和の旅のひとときはVRというわけにはいきません。 独特の空気感、匂い、空間を味わう、「時間の旅」が出来る場所になって欲しいと願っています。
特に石川県の観光地、加賀温泉や能登は今、北陸トンネル開通がもたらした昭和30年代の鉄道近代化時代にも似た、「観光再開拓時代」を迎えます。 震災を越えて新たな観光地を巨額をして造るのは、本来の風土文化に裏打ちされた活きた観光素材ではなくなっているのかもしれません。
同じように、石川県に大正時代から続いた鉄道工場「松任工場」も3月に廃止され、これまで築き上げた鉄道車両の製造、改造、メンテナンスの歴史も過去のものとなりました。 近年地域資源として着眼されている「産業観光」の王道が消えた衝撃は、震災にも似た風土の喪失感があります。 だからこそ、昭和の観光開拓時代に現役だった国鉄特急形電車の活用の先には、石川の、北陸の観光文化の原点も再発見出来る可能性があります。
▼リターンの詳細について
小さなお子様から、実際に食堂車を知る世代の方々にも、このプロジェクトを是非とも成功させてほしいと願い、保存会の有志が様々な協力をしています。 プロジェクト期間中にも、新たなリターンメニューがリリース出来る筈です。 その全てが、「能登半島地震からの復興」「北陸を助ける経済活動」に繋がっています。 共に感動を分かち合いたいとの願いを込めて知恵を絞って、また、他のプロジェクトでも得られた前例をご教示頂きながら築き上げたリターンです。
右のリターンページの内容にご理解をいただきまして、ご協力をお願い申し上げます。
リターンは1つしか選べないものではありません。 例えば、1万5000円コースの「だんらんサボ ステッカー」は、数に限りがありますがいくつでも選んでいただいて結構です。 また、アクティビティコースとノベリティコースの両方を選択していただいても結構です。
★SPECIAL THANKS
日本鉄道保存協会
保存鉄道総連合会
※掲載している個人、団体の名称および画像は、現在の所有者様、ならびに撮影者様の許諾を得て掲載しています
- プロジェクト実行責任者:
- 「サシ481-48を守る会」(事務局:NPO法人きたぐに鉄道管理局)
- プロジェクト実施完了日:
- 2025年12月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
今回のプロジェクトの最終目標は「サシ481」の復元整備として、鈑金補修、再塗装、車内整備となるため、同じ形式で既に補修実績を持つ「クハ489」の屋根や車体鈑金整備を、募集開始日前後までに完了させる予定。 その実績を募集期間中の活動報告でレポートしてゆくことで、視覚的に確実に、多くの方に客観的に伝わるため、疑念なく支援したいと思われるよう堅実に情報発信する。 第一目標=1500万円 内訳:車両の輸送費用、レール50メートル分の購入運搬費用/ 約940万円 小松市内仮置場整地費用/ 約200万円 返礼品製作・購入・発送費用/ 約180万円 Readyfor社手数料/ 約180万円 第二目標=2500万円(第一目標+1000万円) 内訳:第一目標分/ 1500万円 アスベスト除去費用/ 約400万円 外装補修費用/ 約400万円 返礼品製作・購入・発送費用追加分/ 約80万円 Readyfor社手数料/ 約120万円 6月上旬~7月上旬 移設作業、破損状況確認 6月下旬~8月中旬 ノベリティリターン発送 9月~3月 外観補修 4月~12月 内装補修
リスク&チャレンジ
- プロジェクトを実施する上で必要になる資格や許認可について
- 現在の所有者様との譲渡契約(プロジェクト期間中に契約する予定)、場所(小松市がクハ489と共に並べて展示する為の公園整備の場所、費用)
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プロフィール
北陸の鉄道遺産を後世に役立たせる為に、2006年に設立したNPO法人。 同年から山中温泉のしらさぎ号(元北陸鉄道、大井川鐵道6010形)の補修清掃を始め、2012年度に小松市所有のボンネット型特急電車(元国鉄クハ489-501)の保存活動と委託管理契約を締結。 2019年にコンテナ特急たから用車掌車(元国鉄ヨ5003)、2022年に万葉線路面電車(元加越能鉄道デ7061)の修理と利活用を実施している。 クラウドファンディングには3回のプロジェクト成功実績がある。 https://readyfor.jp/projects/bonnet (2016年) https://readyfor.jp/projects/tc489501 (2017年) https://readyfor.jp/projects/Tc1805 (2022年)
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リターン
3,000円+システム利用料

サシ481からのお礼のメール
〇サシ481-48をデザインした画像付きの、お礼のご連絡をメールさせていただきます。
- 申込数
- 54
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年6月
3,000円+システム利用料

ボランティアプラン|3000円コース
小松市内の補修場所に設置されたサシ481-48の車内にある荷物や不用品、場合によっては腐食して危険な状態の車内部品を、一旦車外へ搬出する作業を行うボランティア活動です。
作業実施日は追って連絡いたしますが、7月から8月の、休日となります。
※3時間程度の肉体労働となります。 また、悪天候でも実施しますので、厚手のカッパをご持参下さいませ。
- 申込数
- 14
- 在庫数
- 6
- 発送完了予定月
- 2024年7月
3,000円+システム利用料

サシ481からのお礼のメール
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ボランティアプラン|3000円コース
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- 発送完了予定月
- 2024年7月
プロフィール
北陸の鉄道遺産を後世に役立たせる為に、2006年に設立したNPO法人。 同年から山中温泉のしらさぎ号(元北陸鉄道、大井川鐵道6010形)の補修清掃を始め、2012年度に小松市所有のボンネット型特急電車(元国鉄クハ489-501)の保存活動と委託管理契約を締結。 2019年にコンテナ特急たから用車掌車(元国鉄ヨ5003)、2022年に万葉線路面電車(元加越能鉄道デ7061)の修理と利活用を実施している。 クラウドファンディングには3回のプロジェクト成功実績がある。 https://readyfor.jp/projects/bonnet (2016年) https://readyfor.jp/projects/tc489501 (2017年) https://readyfor.jp/projects/Tc1805 (2022年)