【最終日】原告に聞く：検査のこと、がん告知を受けた気持ち

注射針の長いものを甲状腺に刺す検査なんですが、僕のときは2〜3回刺されました。痛みは注射と同じくらい。痛みよりも、針がどんどん奥に刺さっていく不快感があり、気持ち悪かったです。普段泣かないんですが、ポロッと泣いてしまいました。細さは注射針よりも太くて、長さも長い感じです。

針が太くて長くて、びっくりする感じ。麻酔なしで、お医者さんが体重をかけて私の首に刺していって、筋肉を通過するような「メリメリメリ」という音が伝わってきて、早く終わってほしいと思っていた気持ちを覚えています。

あまりにもショックなことだったので、頭が真っ白になりました。どうしてうちの子が甲状腺がんになったんだろう、ということが大きかったです。

どう琥珀と琥珀の母に伝えようと、私の対策が間違っていたのかな、、という思いになりました。自分ではこれで最良かなという被ばくの対策をしていたんですが、もう少し原発から離れていれば、もうちょっと空気を吸わないようにすれば、、、と。

琥珀が再発した時には、またさらに後悔しました。

最初にお医者さんからは「取っちゃえば大丈夫ですよ」と言われました。

でも結局、再発を繰り返していて、一生薬も飲み続けなければいけない。これは大変なことです。それをこの子に課してしまったんじゃないか、という気持ちが強いです。