まだ本を知らないアジアの子どもたちへ10万冊の絵本を届けたい!
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支援総額

3,651,500

目標金額 3,500,000円

支援者
163人
募集終了日
2016年6月30日

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2016年04月26日 18:04

文字を学ぶことは、自分の未来を拓くこと

こんにちは。シャンティ国際ボランティア会の神崎です。

 

バンビナイ難民キャンプで、モン語の読み書きを熱心に勉強しに来ていた女の子たちがいました。女の子たちが「何が何でもここで働きたい。」というので受入れることにしました。

 

モン族は文字を持っていない民族です。移動生活の中で、チベットやシベリアから中国に入った時に、漢民族から迫害されるのを防ぐため、モン族だとわかってしまう文字を捨てたとも言われています。そのため彼らは自らの文化や言い伝えを書物に残さず、すべて口頭で伝えてきました。

 

識字教育のために始まったのが、謄写版(ガリ版)印刷です。ローマ字で書かれたモン語を印刷し学習教材を作りました。小学校ではガリ版印刷を用いて学級新聞を作りました。

 

モン語の読み書きの力を伸ばしていくのはどうしたら良いかと考えました。誰も作文を書いたことがなかったので、「ラオスにいた頃」という題で作文を書くように伝えましたが、誰からも作文が戻ってきませんでした。

 

どうしようかと考え、バンビナイ難民キャンプを離れ遠くで暮らしている友人に向けて手紙を書くことを提案しました。不慣れな生活の中で、とまどいや不安を感じている人に手紙を書いて、心安らぐことができたら良いと考えて「手紙の書き方講座」を開きました。

立ったままの姿勢で熱心に書いている人、少し書いては「まちがえた」と言って、次々と紙を持っていく人、恥ずかしいのか昼休みに家で書いてくる人もいました。この講座をきっかけに、タイプライターを打つ練習を始めた子もいました。

 

なぜ、自分が「難民」なのか、自分の置かれた状況や立場を、文字を使って自己表現することは、ある意味辛いことだと思います。しかし、文字文化を持たず、祖国を逃れ「難民」になったモン族の人がつづることばは、実に豊かで重く、世界を映し出していくことになると思います。

 

私は、文字のない社会が文字のある社会より劣っているとは思いません。文字を使ってつづることで、自分の思いを紙の上に注ぎ、その注がれた文章を見て、自分の心を映し出した写真を見るように知ることができるのでしょう。

 

現在、カンボジアの貧困農村部でコミュニティ図書館で識字教室をしてます。カンボジアではポル・ポト政権時代の内戦で、教育を受けた人が優先的に殺されたことなどがあり、今でも教育の環境が整っていません。それによって農村部では貧困の連鎖が続いています。

 

これを解消するため、シャンティはこれまでの教育、文化支援活動の経験を活かして、大人も子どもも利用できる生涯学習の拠点として図書館を建てました。普通の図書館と違い、映画上映などの文化活動や、農業研修などが行われていますが、中でも人気なのが識字教室。昼には子どもたちの、夜には大人の識字教室が開かれます。夜の識字教室は家事や農作業の終ったころに、一日2時間、週に6日開かれており、生徒の多くは女性です。

 

なぜ彼女たちに識字教室が必要なのか。たとえば、自分や子どもが病気になっても、薬の処方箋が読めません。初めての場所に行くことさえも怖いという声も聞きます。文字を読めないということで自信を無くし、読み書きができる人と話せない人のいます。文字を読めるのが当たり前な私たちには想像もつきませんが、読み書きができないことでこうむる不利益は本当に大きいのです。

 

そんな彼女たちは、識字教育を楽しみにしています。毎日暗闇の中明かりがつけられる教室には、笑いが絶えません。ここで文字を学び、生活に役立つ知識を得て、自分の暮らしをより良いものにしていく人が大勢います。

 

 

「わたしの名前はパ・ポムです。村に図書館を支援してくれて、シャンティ国際ボランティア会に感謝します。そのおかげで、わたしは図書館で識字を学ぶことができました。たくさんの仲間と識字教室に通うことができ、とても幸せでした。居心地のよかったこの場所を一生忘れません。」

 

この手紙は、識字教室の最後に行われた自由作文のテストで、実際にポムさんが書いたものです。このテストでは、「何も見ず、誰にも聞けない」状況で、10分間でどこまで書けるようになっているかという内容でした。週6日、7ヶ月の識字教室を一日も休むことなく通いました。また、日中はほぼ毎日図書館に通い、文字を読む練習を欠かしませんでした。

 

その結果、彼女の読む力は劇的に向上していきました。書いた手紙はつたないクメール語かもしれませんが、すべて「自分の言葉」で書かれています。一年前は子どもに本を読んでもらいながら文字を覚えていたポムさんは、現在、家族の生活をよくすることを夢見て、図書館に来て自身で農業の本を一生懸命読んで勉強しています。

 

             パムさんの書いた作文

 

文字を学ぶことは、自分の未来を拓くことだと、私たちは考えています。

本を手にして文字の読み書きをできるようになることによって、貧困にあえいでいた住民がみずから自分たちの将来を設計し、前に向かって進んでいくことを願っています。

 

皆さんのご協力をぜひよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

リターン

3,500


子どもからのお礼の手紙が届きます

子どもからのお礼の手紙が届きます

・子どもからの手紙
・年次報告
・ポストカード

申込数
99
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年10月

10,000


あなたの思いをメッセージに込めて

あなたの思いをメッセージに込めて

・3,500円のリターン内容
・シャンティのFacebookであなたのメッセージを発信

申込数
5
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発送完了予定月
2016年10月

3,500


子どもからのお礼の手紙が届きます

子どもからのお礼の手紙が届きます

・子どもからの手紙
・年次報告
・ポストカード

申込数
99
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制限なし
発送完了予定月
2016年10月

10,000


あなたの思いをメッセージに込めて

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申込数
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2016年10月
1 ~ 1/ 13


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