【奇跡の猫】慢性腎不全と闘うちゃちゃまるに生きる光を

いつも応援してくださっていた皆様に感謝いたしますとともに、

お悔やみのメッセージをいただいたり、励ましてくださった

全ての方々に御礼申し上げます

 

１週間経っても、何か忘れているような、ぽっかりと穴が空いた

ような…ふと気づけば7日も過ぎていました

 

正直、お世話は大変でした

あぁ、しんどいなぁと思ったこともありました

 

でも今、なんでそんなこと思ったんだろう…

命あってこそ温もりを感じ、大変だけどかわいい

ちゃちゃの鳴き声のなんと可愛らしかったことか

それももう聞けない

後悔は尽きません

 

最期の時は私の腕の中で…でも私にできることはなく見守るだけ

息を引き取る瞬間の苦しそうな息遣い、じっと私を

見つめながら逝きゆくちゃちゃに「ありがとう」と

伝えられたことだけが救いでした

 

ちゃちゃとは2年前に出会いました

牛舎の敷地で７匹の猫ちゃんがゆったり過ごしていた中の

１匹でした

牛舎の持ち主の男性と息子さんとも仲良くさせていただき

当時毎日のようにちゅーるを握りしめて通っていました

一番最初にあげた時、ちゃちゃには思いっきり指を

噛まれました

わざとじゃありません「食いしん坊」で、他の猫ちゃんに

負けじと食い付いたら私の指だっただけのことです

野良猫に噛まれたら化膿するさぁ、とオーナーさんが

消毒と絆創膏を貼ってくれたことを今でもはっきり覚えています

その時は、少し痩せてはいたものの元気

でも毛がボサボサで、名前もなかったので「ぼさ」と

呼んでいました

思えばその時から腎不全で状態が悪かったからで…

 

野良生活をしていても人に懐っこい子もいれば

警戒して触らせてくれない子、さまざまですが

「ぼさ」は触らせてくれないタイプの子でした

ぼさに洗礼を受けた私は、

「よし！この子が触らせてくれるぐらい仲良くなろう！」

と思いました

 

そうして1年が過ぎた夏、生活拠点が変わったこともあり、

牧場に足を運ぶ機会が減って、暫くぶりに訪れた時には

トップページにあげた写真の姿になっていて驚きました

もう頭で考えると言うよりかは、沖縄の過酷な炎天下の中

このままにしておいてはいけない！と迷いはありませんでした

 

 

 

病院に連れて行くために保護した時、牧場主さんの息子さんから

実は「とらお」と呼ばれていたことがわかりました

 

また以前クラファンで断脚の手術を受けさせてあげられた

地域猫きぃちゃんのテリトリーも牧場の近くで、そこの猫たちを

お世話している人が、「ちゃちゃまる」って言うんだよと

保護した時たまたま通りがかった時に言われて、

３つも名前があることに困惑しましたが、病院に連れて行った時

一番可愛い名前の「ちゃちゃまる」で申告しました

だけど、私は変わらず「ぼさ」と呼び続けてお世話してきました

今打ち明けます

 

その後のことは、新着情報で都度お知らせしてきたような経緯に

なって行くわけですが

 

最期の日、私はお昼間仕事で家を空けていました。

状態が良くないのは承知でしたが、なぜかいない間に逝ってしまう

気はしませんでした

そして帰ってきたら、もうふらふらで足もおぼつかず、苦痛が

あったのか、あちらこちらに場所を変えては横たわる、を

続け、痙攣が始まりました

先生にいただいた痙攣止めとモルヒネを投与して、ずっと抱いて

体をさすったり、ベッドに寝かせて添い寝したり、楽な体勢は

どんななのか、必死でした

いよいよ痙攣がひどくなり、息が荒くなってきて、私は体を

起こして、腕にしっかり抱いて、冷たい足先や、頭を撫でて

少しでも苦痛が和らぎますようにと祈りながら過ごした数十分

胸に手を当てて動悸が激しかったのが段々と弱くなり、

息はさらに激しさを増し、じっと私の顔を見つめて

いよいよ逝くんだなと悟った瞬間

「ぼさ！ありがとう！」と泣きながら叫びました

そこから1分とたたず鼓動は止まり、体の力が一気に抜け

旅立ちの瞬間を迎えました

まだ体は暖かい、生きていたままに柔らかい体、

しっかり見開いた瞼を閉じ、硬直が始まる前に安らかな顔に

してあげなくちゃとしばらく抱いて泣いて別れを体全体で

感じようと必死でした

 

ようやく命の闘いが終わった…

楽になれたね、頑張ったね、と声をかけ、

あの世への道標、お線香、食べることが大好きだったのに

食べられなかった美味しいご飯とお水を捧げ、

好きなだけ食べてねとお祈りしました

 

翌日は、牧場主さんの敷地に埋葬したいと言ったら

立派な墓穴を掘ってくれて、お塩とお酒まで用意してくれて

最高の埋葬をしてあげることができました

 

雨予報だったその日は、雲は多かったものの雨は降らず

さすが徳の高い猫、奇跡の猫、ちゃちゃまる！

空への道のりも楽だったに違いないと思いました

 

何より長い猫生を過ごした場所に埋葬してあげられたこと

本当に良かった…

 

 

 

2、3日経った頃、ぼーっと最期の時のことに想いを巡らせていた時

気づいたことがありました

本当に最期の最後、苦しさからか頭元に挟んでいたタオルを

噛みちぎろうとしていたのですが、本当の最後のひと噛みは

私の腕の内側でした出会いの時、噛まれ、別れの時、噛まれ…

まるで儀式のようだな、と

今も残る傷跡…確かにあの瞬間を共に過ごした名残を置いて行って

くれました

 

本当に本当に身近な人から、クラファンを通してご支援

くださった皆様のおかげでできる限りのことをしてあげられたと

感謝の言葉も見つかりません

 

そして、最初に病院に連れて行った時、もうどう手を尽くしても

長くは生きられない、安楽死の選択もあると言われながら

救いたいと思ったからにはできる限りのことをという願いを

聞き入れてくださって、最後まで本当に寄り添ってくださった

恵動物病院の長山先生に感謝の気持ちでいっぱいです

亡くなった翌日、電話で先生にご報告しましたら

先生も「ちゃちゃまる君には本当にいろんなことを学ばせてもらった」

と涙ながらにおっしゃっていました

たくさんの動物を治療してこられた先生まで泣かす漢でした

そして数日後先生からレターパックで「虹の橋」

という絵本が送られてきました

この世で命を終えた後、虹の橋がかかる草原で

痛みも苦しみもない穏やかな場所で元気に楽しく過ごしているけれど

飼い主（私は保護主ですが）のことをふと思い出して寂しくなると…

でもいつか飼い主と再会して抱擁し、一緒に虹の橋を渡る時が来る

先生のお心遣いと、絵本の内容にまた涙…

 

読み終えて、「ぼさ、いつかきっと一緒に虹の橋を渡ろうね」と

伝えました

 

優しさと温かさを教えてくれた「ちゃちゃまる・とらお」こと「ぼさ」

そしてご支援くださった皆様、応援してくださった全ての方

先生、牧場主さん、その息子さんたち（ご支援者様でもあります！）

本当に…本当にありがとうございました！

 

ここからは最後の支出報告となります

 

5月10日繰越金：136,954円

 

 

 

 

 

 

支出合計：16,615円

 

6月6日残高：120,339円

 

これだけの金額が残りました…

この大切なご支援金をどうしようか…

考えあぐねております

どこかの保護団体に寄付するのがいいのか…

もしまた、私とご縁があって保護することになる子が

現れた時のために大切にとっておくべきなのか…

 

今少し悩ませていただいてよろしいでしょうか

何かアイデアやアドバイスのメッセージも

いただけましたら幸いです

 

長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださり

ありがとうございました

 

今までの当たり前が当たり前でなくなった世界

いつ何が起きるかわからない時代

心優しきご支援者様がどうかお健やかにお過ごしになれることを

祈りつつ、ご挨拶にかえさせていただきます

 

甲田亜矢

虹の橋の草原にいる「ぼさ」