こんにちは。わたしは第一子を松が丘助産院で出産し、この夏に第二子を出産した、二児の母です。生活保護分野のソーシャルワーカーでもあります。望まない妊娠に悩む女性の相談支援窓口「にんしんSOS東京」の必要性を、母として、ソーシャルワーカーとして、切に感じ、この取り組みを心から応援したいと思っています。



わたしは結婚していましたが、わたしにとっては思いがけないタイミングで第一子を妊娠しました。妊娠発覚当初、わたしは体調の変化に戸惑い、人として未熟なわたしがお母さんになれるのかな、ちゃんと子どもを育てられるのかな、仕事と子育ては両立できるのかなと、不安な気持ちでいっぱいでした。そんなわたしでしたが、助産師の方々に寄り添われ、周囲の人々に支えられた十月十日の日々を重ねたことで、幸せな気持ちの中で出産を迎えることができました。

「妊娠する」それは、女性の心身に大きな変化が起こります。どんな女性にとっても少なからず不安が表れ、女性のその後の人生に大きな影響を与えます。


わたしは母である一方で、ソーシャルワーカーでもあります。
わたしは生活保護ケースワーカーという仕事をしています。生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。わたしの仕事は、生活保護を希望する方の相談と支援、調査と決定、生活保護を受給する方にはこれらに加えて一人一人の自立に向けた支援を行っています。わたしはこの仕事の中で、望まない妊娠を受け入れられないまま出産し、子どもをかわいく思えず、虐待をしてしまう方に出会いました。妊娠を告げたらパートナーがいなくなり、妊婦では働くこともできず生活保護を受けることになった方に出会いました。 妊娠にどう対処して良いかわからず、誰にも相談できないうちに週数が経過してしまい、産まざるを得ず、家族に勘当された方に出会いました。 これはわたしが出会ったほんの一例です。が、決して特別な事例ではありません。思いがけない妊娠の先に、虐待や貧困に陥ってしまう場合が実際にあるのです。産む、産まない、育てる、育てない、いのちに関わる選択は単純でも簡単でもありません。思いがけない妊娠をした女性に親身になって寄り添い、その女性の選択を支援し応援し伴走してくれる方があったら、わたしの出会った彼女たちの人生はまた違ったものになったのではと思わずにはいられないのです。

「にんしんSOS東京」は普段は幸せなお産に関わる助産師たちが中心となって、赤ちゃんもお母さんも不幸にしたくないとの想いと使命感で、思いがけない妊娠に悩む女性に寄り添う相談支援窓口開設を掲げています。

妊娠をその後の不自由の入口にしないために、できることならすべての出産が幸せなものになるように、思いがけない妊娠に悩む女性の支援にどうぞご関心をお寄せください。

思いがけない妊娠をしたすべての女性が、前向きなその後の人生を歩めることを祈っています。


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