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支援総額

0

目標金額 1,100,000円

支援者
0人
募集終了日
2021年5月10日

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2021年03月14日 07:39

下の抜粋。その18。『パパ活と婚活』

    翌日。美子は手帳に挟んだパパラッチの名刺を取り出した。
 Lineが繋がった。                                                     
『色々と聞きたいことが在ってLineに繋げました』
 直ぐに返事が来た。
『連絡は来ないと思っていた。ワタシに聞きたいことって何かしら…。そうだ。
貴女にアンケートをお願いした処はどう…。お茶でもしながらはどう…』
 美子は一六時に待ち合わせた。
 待ち合わせ場所に時間通り着いた。
    美子が辺りを見渡すとパパラッチは円柱の陰から突然現れた。
 今日はキャンペーンガールでは無かった。
 お洒落だった。
 両肩にスリットが入った赤の丸首のシャッツ。ジーンズはローライズのスリ
ム。腰と両脚が際立っている。このスリムは素材が飛び切り柔らかく喰い込む
ほどのフィット感。白の厚底のスニーカー。大きなサマンサタバサのショルダ
ー。アップにしていた髪を降ろしたナチュラルボブは似合っていた。
「ワタシも学校の帰りなんだ」  
 美子は気おくれした。
 何時ものように襟付きの白のシャツ。膝上五センチのバーバリのフレアスカ
ートと濃紺のベスト。白のソックスと黒のローファー。濃紺の縦縞のリュック。刈り上げのベリーショートのうなじが少し伸びていた。伸びるとサッカー部の短髪女子と変わらない。誰が見ても女子高生と見間違わない。
「美上さんはお洒落なんですね」
「それって褒められたんだ」
「はい。褒めました。ローライズのスリムがセクシーで似合っています」
「貴女もお洒落したら良いのに…」
「何か。気が回らなくて」
「そう。考えることが沢山ありそうね」
 美子はパパラッチに促されて大型書店に隣接したカフェに入った。
 空いていた席に座ると少し声を低くして美子はいきなり本題に入った。
「美上さんはどうしてパパ活サイトの運営を手伝っているのですか…」
「それが聞きたかったことなの…」
「他にも在りますが…」
「貴女が…お金をもらって痴漢させた方が後くされがない…と言ってくれたお
礼に順を追って話すね。アンケートで私だけを直撃したのはナゼでしょう?」
 パパラッチの声も低かった。
「あの時は援交の女子高生の意識調査が目的だったの。『イヤダ~。ウッソ~
』ばっか。こんなのでは面白くも何とも無い。何かしらの破壊力を求めていた
んだ。そしたら現れた。それで充分だった。それでアンケートの目的を達成」
「そうだったんだ。あの時ムシャクシャしていて言い放ってしまった。ちょう
ど本屋さんで私に似たイヤな顔と出会ってしまった」
「そうだったんだ。ワタシはパパ活サイトを手伝っているのでは無いの。共同
経営者。どうしてそうなったかは省略。長~くなる。言いたいのは婚活もパパ                                
活も女にとって本質は変わらない。援交は違う。一回の火遊び。何回も繰り返
している娘も居る。援交希望者は圧倒的に女子高生が多い。それで注意してい
る。女子高生は法に触れる。サイトから援交を外している」
「婚活もパパ活も本質は変わらない…のか…」
「変わらない。婚活が成就した時には『あめでとう』と義理でも周囲から祝福
されてお披露目も在る。パパ活の成功は他人に言わないから祝福も無い。婚活
もパパ活も他人に話す時には声を潜める」
「そうだね。私たちも現に、今、声を潜めている」
「どっちもお金が介在している。ハケンだと両方から最初に弾かれる。多い人
でも年収で三百万以下。男社会での一人前はサラリーマンの平均年収の七百万
以上。それでも七百万ではパパに成れない。一千万以上は必要。婚活の途中で
『君をシアワセにする』と決まり切った台詞を言われたところで三人に一人は
離婚。離婚すれば約束は空手形。パパ活には台詞は要らない。約束通り支払わ
れるお金が前提。婚活も同じ。金の切れ目が縁の切れ目。違いは子どもかな。
パパ活は子ども産み育てるを視野に入れない。入れている結婚も子どもを産ん
で離婚したら悲惨なのは女。結婚しても子どもを産まない女も多い。シングル
マザーの急増が貧困を拡大させているのは知っているでしょう」
「知っている。幼い頃から貧困と戦って来たトモダチが居る」
「パパ活を選ぶか、婚活で勝負するのかは、それぞれが決めている。それが可
能な時代になった。一人の男に縛られたくない。一人の男に将来を賭けたくな
い。子ども産み育てるのはイヤと思う女はパパ活で人生を楽しむ。結婚願望は
不幸の入口に立つリスクを背負っている。人生って結局は独りで生きてゆくも
の。一人の男に人生を賭け、委ね、シアワセを求めるのは愚か」
「ドラステックに考え、煮詰めるとそうなるのは理解できる。でも美上さんは
いきなりこの結論に達した訳ではないはず。何かが在ったんだ」
「色々あった。貴女の名前をまだ聞いていなかった」
「仲美子です。高一」
「美子は頭がイイ。パパ活と婚活の本質を一回で理解した。そしてワタシに何
かが在って徹底化して考えるようになったと推理。当たっている。貴女の今に
何が起こっているか分からないけれど何かが起こっている。だから違う世界に
居ると思ったワタシに話しを聞きたいとLineを繋げた。間違っている…」
「間違っていません」
「美子は今恋しているみたい。それも叶わぬ片想いかな…」
「どうして分かるのですか…」                                
「可愛い女の悩みって恋以外に無いものなのさ」
「美上さんもそうだったんですか…」
「過去形で言わないで」
「あっ。スミマセン」
「恋の悩みってお金では解決しない」
「私がイチバン聞きたかったのは…意中の男を魅き付ける…なんです」                                
「女にとっての永遠のテーマだね」
「美上さんならその極意を知っていると勝手に思ったんです」

 

 

 

 

 

 

 

リターン

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10000円の方へ。御礼と感謝のメールを直ちに送らせてもらいます。

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『どうせ死ぬなら恋してから』の書籍を郵送します。それと拙著の『未来探検隊』(圧縮ワープロ原稿)を添付メールで送ります。

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『どうせ死ぬなら恋してから』の書籍を郵送します。それと拙著の『未来探検隊』『スパニッシュダンス(上)(下)』をワープロ圧縮原稿を添付メールで送信します。

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発送完了予定月
2021年7月

20,000


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『どうせ死ぬなら恋してから(上)(下)』の書籍を郵送します。次に『未来探検隊』『スパニッシュダンス(上)(下)』『』アンダルシアの木洩れ日』のワープロ圧縮原稿を添付メールで送ります。

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発送完了予定月
2021年7月

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