小説好きのあなたに未発表の作品を届けたい。
支援総額
目標金額 1,100,000円
- 支援者
- 0人
- 募集終了日
- 2021年5月10日
(上)『ホタテと瓢箪』。その24。「自己肯定の叫び」
今はSketchをまとめるのが最重要課題。整理精査して完成にこぎつけたい。ようやく縦軸になるであろう『喜び』と横軸の『知的冒険』に辿り着いたのにイメージが横へ横へと広がってしまう。止まってくれない。もう収まりがつかない。横への広がりは何時かは止む。今はまとめる時ではないのだ。わたしの好きなように放って置くしかない。今は無理して完成させる時ではないのだ。だってまだまだ書き込みたいのだから…。
■ラベルの『ボレロ』はアルベニじスのピアノ組曲『イベリア』を編曲して完成させる予定だった。試行錯誤の末、ラベルは編曲に満足せず、新らしく曲を書き上げた。それが『ボレロ』。男のダンサーならフルオーケストラの前で一度は踊ってみたいのが『ボレロ』。
ラベルはフランスで生まれた。お母さんがバスク人。『ボレロ』の原型は北スペインの古舞踏のボレロ。カスタネットを打ち鳴らす。このカスタネットをジプシィは見逃さなかった。同時に『ムニェラ』も見逃さなかった。『ムニェラ』は古くから北アストリアス地方に根づいていたお祝いの踊り。踊り子は気分が高揚した時には必ず半身に身体を捻り「オレィ」と叫ぶ。観客も一拍遅れて「オレイ」を叫ぶ。この掛け合いが延々と続く。カスタネットも無ければ木靴も履かない。ギターと手拍子での踊り。それでもかなりの迫力が在った。観客全員による手拍子は迫力が在る。やはり十二拍子。
私には偶然レオンで出会った結婚式の披露宴の踊り『ムニェラ』がフラメンコの原型と思えた。カスタネットと木靴が無くとも踊り子はギターと手拍子に合わせて喜びを爆発させていた。新郎新婦の喜びを代弁。「オレィ」の決め処が随所に。「私は私。今を楽しんで生きている。仲睦まじい新郎新婦は何て素敵なんでしょう。二人の末永いシアワセを祈り踊る私も負けないくらい素敵でしょう。どう。オレィ…‼…」。
「オレィ」の意味が分った。
私はこの『ムニェラ』の迫力にボレロのカスタネットを。それと木靴を組み合わせたのがフラメンコと確信した。木靴はジプシィの独創。即興の達人はアレンジでも才を発揮。手拍子は当然残った。
フラメンコはお祝い事の音楽と踊りでは無くなった。ジプシィの全身からは慟哭も。ジプシィの受難が強烈に発散される。
「様々を超えて私の今が在る。ジプシィの今が在る。どう。私ってセクシーでしょう…‼…。グッと来るでしょう…‼…」。情念の鼓動がカスタネット。木靴で床を強く踏み鳴らすのは爆発。それは直に最高潮に達する。達した時には「オレィ」。 「オレィ」は即興の達人たちが創り出した徹底した自己肯定の叫びなのだ■
バスクの人達は一風変わった音楽を奏でる。曲を体感してみたい。フォリアの『粉屋の踊り』は欠かせない。セコビアを忘れてはいけない。ロドリーゴはわたしをスペインに誘った大切な一人。まだまだ広がりそうな気配。
リターン
5,000円
応援してくれた方には直ちに感謝のメールを送らせてもらいます。
『どうせ死ぬなら恋してから(上)(下)』の書籍を郵送します。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 200
- 発送完了予定月
- 2021年7月
10,000円
10000円の方へ。御礼と感謝のメールを直ちに送らせてもらいます。
『どうせ死ぬなら恋してから』の書籍を郵送します。それと拙著の『未来探検隊』(圧縮ワープロ原稿)を添付メールで送ります。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 200
- 発送完了予定月
- 2021年7月
15,000円
15000円の方へ。御礼と感謝のメールを直ちに送らせて頂きます。
『どうせ死ぬなら恋してから』の書籍を郵送します。それと拙著の『未来探検隊』『スパニッシュダンス(上)(下)』をワープロ圧縮原稿を添付メールで送信します。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 200
- 発送完了予定月
- 2021年7月
20,000円
20000円の方へ。御礼と感謝のメールを直ちに送らせて頂きます。
『どうせ死ぬなら恋してから(上)(下)』の書籍を郵送します。次に『未来探検隊』『スパニッシュダンス(上)(下)』『』アンダルシアの木洩れ日』のワープロ圧縮原稿を添付メールで送ります。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 200
- 発送完了予定月
- 2021年7月