掛け「捨てない」保険の仕組みを創りたい！

通勤時の密を避ける手段として、あるいは運動不足解消の手段として、昨年来自転車ブームが続いています。

この傾向は日本だけではなく、環境意識の高いヨーロッパやアメリカでも日本以上のブームが起きており、自転車やその部品を製造する日本企業に特需が生まれているようです。

また、このブームは一過性のものではなくコロナ後もブームは続くとみられています。

そこで心配になるのがまず交通事故。巨額の賠償金を加害者が負担するケースも多く発生しており、特にスピードの出るロードバイクの事故が発生したときは、加害者になった場合も被害者になった場合も経済的負担が大きくなりがちです。

東京、神奈川、埼玉、京都、大阪、福岡などの都府県や、千葉市、名古屋市などの都市では自転車保険加入が「義務」とされていますので、自転車ユーザーは確認が必要です。

また、自転車盗難にも注意が必要です。上記「義務,」とされている自転車保険は被害者に対する賠償資力を確保するもので、自分の自転車盗難に対する補償はありません。

また、先にご案内のとおり、世界規模で自転車がブームとなっており、各国で自転車は「品薄」となっています。高品質で丈夫な自転車は盗難対象として魅力的であると思いますし、盗品を海外へ輸出する「窃盗団」が暗躍する下地はすでにできているのではないかと思います。

同様の状況は過去自動車でも起きており、ある特定の地域において「プリウス」や「ハイエース」に保険として盗難補償（車両保険）を付けるのが難しい時期がありました。盗難事件が続発し「窃盗団」が特定の車種を狙っていることが明らかだったからです。「窃盗団」に目をつけられると、どんな対策をとっても結果として「盗難」されることが多いです。

まして「自転車盗難」は「自動車盗難」と比較してはるかに容易です。

もちろん盗難によって一度に手にできる儲けが少ないことがその手軽さを上回っているうちはそれほど深刻な事態にはならないと思いますが。

ただ、見る人が見ればモノの価値はわかります。

「きちんと鍵をかける」「人目やカメラのある場所で保管する」などの対策のほかに「保険」で万が一に備えることもご検討いただければと思います。