スマートフォン片手使い用ホルダー

▼自己紹介

初めまして塚田です。私は１０年ほど前に脳出血で倒れ、後遺症で半身麻痺になりました。

不自由な体で一般の世界とつながるためには、パソコンや携帯電話は極めて重要な手段です。従来は、携帯電話は使いやすいガラケーを使っていましたが、ガラケーの生産終了やスマホでないと使いにくいアプリが増えてスマートフォンに乗り換えざるをえなくなりました。しかし、いざ使って見ると、スマートフォンは片手で操作することが難しくて、入力操作などそのたびに机などの上に置かなくてはならず、大変面倒でした。

そこで片手でスマートフォンを取り扱えるホルダーを自分で工夫して作ってみることにしました。

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

スマートフォンを片手で使うためにリングなど既存の製品を試してみましたが、厚みが有ったり、指をしっかりと、しかもやわらかく保持できないなど、満足できる製品が有りませんでした。

そこで、薄くて、使わない時にじゃまにならず、指をしっかりおさえてくれて、片手で使っても落としてしまう心配が全く無いホルダーを自分で開発しようと思いたちました。

使いやすいホルダーにするために、全く新しい構造を考案しました。試作では片手だけしか使えないので苦労しました。初めは、レーザーカッターで１つずつシリコンゴムの板から切り抜いてテストをしました。いくつも試作する中で、形状をいろいろ工夫し、また、たくさんの材料から最適なものを選択した結果、満足のできるものが出来上がりました。

親指をディスプレイのほとんどの位置に持ってこれるので片手でも入力ができます。操作に慣れると、親指だけではなく人差し指もディスプレイ側に持ってきて、ピンチ動作も可能です。

これを健常者である友人に見せたところ、”とても使いやすい”という評価をもらいました。片手でスマートフォンを扱えると便利なことが多いということも聞きました。

これを製品として皆様にお届けできれば、身体障害者に限らず、きっと健常者の皆さんにも便利な製品として使ってもらえると思いました。

これをelastiX（えらすちっく）と名付けました。

このスマートフォンホルダーelastiXを紹介する動画をご覧ください。

 

▼プロジェクトの内容

elastiXホルダーの特長

▶片手でスマートフォンを使える

　ふだんは両手でスマートフォンを使っていても、時には片手しか空いていないことがあります。

　片手に荷物を持っていたり、電車でつり革につかまっていたり、いろいろあります。

　そんな時、elastiXがあれば片手だけで自由にスマートフォンを扱うことができます。

▶スマートフォンを やわらかく そして しっかり　保持できる

　独自のリング構造が弾力を発揮し、指をやわらかく　かつ　しっかりと締め付けます。他の製品とは比べ物にならない、とてもソフトな感触を実現しています。

▶スマートフォンを片手で使っていても、誤って落下させる心配が全く無い

　スマートフォンを片手で扱うとき、一番こわいのは何かの拍子に誤って落としてしまうことで　　す。固い地面や床にぶつかるとディスプレイは簡単に割れてしまいます。運が悪いと動作しなくなってしまうかもしれません。

　elastiXを使っていればスマートフォンを握りしめる必要はありません。手のひらを開いてもスマートフォンは手から離れません。

▶スマートフォン画面上で、親指を広い範囲で動かせる

　片手でスマートフォンを握ってしまうと、親指はディスプレイの３０％くらいの範囲しかタッチできません。

　elastiXを使っていれば、９０％の範囲にタッチできます。うまく使えば、人差し指もディスプレイの側に持ってきて、２本指でピンチ動作も可能です。

▶フラットで簡素な構造であり、極めて薄くて軽い

　elastiXをスマートフォンに取り付けてもバッグやポケットからの出し入れのときじゃまになりません。厚さはわずか１．５ｍｍです。

▶人の肌にやさしく安全なシリコンゴムを使っています

　シリコンゴムは化学的安定性が抜群で、とくに人体にたいして安心・安全性が高いので、医療・生体・食品用に使われています。

▶スマーフォンの自由な位置に貼り付けるだけ。手帳型のケースにも貼り付けることができます

 

このホルダーはいずれのスマートフォンにも適合します。（寸法約９５ｍｍ×５５ｍｍ）

スマートフォンに直接に貼り付けることができますが、スマートフォンの裏側に取り付けるカバーに貼り付けることをお勧めします。

 

今回のプロジェクトでは、皆さまからご支援いただいた資金を使って、抜き加工に使う量産金型を作ったり、製品のパッケージのデザインをしたりする予定です。

量産用の抜き金型などがあれば、製造のコストを下げて、これを必要とする方に、より安価で提供できるようになります。

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

スマートフォンで使いやすい片手使い用のホルダーが有れば、片手しか使えない人でも容易にスマートフォンを使えるようになります。また、健常者でスマートフォンを片手使いする方にも大変便利な道具です。このホルダーを量産して、これを必要とする方にお届けいたします。

今後、より使いやすいホルダーや、その他のツールや機構を開発してゆきます。このプロジェクトは、そのための第１歩になります。

 

▼プロジェクトの終了要項

・プロジェクト内容　リターンの提供をもってプロジェクト終了

・プロジェクト実施完了日    2021年07月20日(火)