本郷三丁目にみんなが本屋さんプロジェクト

 

 

▼自己紹介

はじめまして、有限会社編集工房一生社の日向野和男（ひがの）です。齋田和男（ワーキングネーム）、日向野一生（ペンネーム）の名前も使用しています。文京区本郷三丁目で小さな編集プロダクションを経営しています。

 

私は、これまで雑誌、書籍の編集にかかわってきました。本郷三丁目に仕事の拠点を置いて、20数年になります。写真は、これまで編集・制作にかかわってきた書籍類の一部です。最近読んだ小説に、次のようなフレーズを見つけました。「この世には何かしら意味がある。それは自分も同じことだ。自分にも意味があり、この世で果たさなければならない役割がきっとある、と思った」私が言葉にすると、とても「青臭く」思えるのですが、このプロジェクトは、その一つと思っています。

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

本郷は、その昔、文人が集いし場所であり、歴史ある街であることを皆様はご存じと思います。いま、この街には書店がありません。正確に言いますと、東京大学の赤門と正門の前に、昔ながらの専門書等を扱う古書店が数軒ありますが、気軽に立ち寄り、立ち読みできる本屋さんがありません。この街で仕事をしていて、書店が欲しいと、長年思っていました。

 

昨年（2020年）12月、シェア型書店（いわば、みんなが本屋さん）というシステムの書店が東京・吉祥寺、そして台東区の西日暮里駅前、そして、その後、島根県出雲市などにあることを知りました。

　

「よし、これだ！」と思いました。なければ、つくればいいのだ、と考えたのです。

　

「シェア型書店」は、自分の好きな本、みんなに読んで欲しい本、自分で書いた本、自分が制作した本など、自分の好みの本を販売する小さな書店をシェア（共有）する仕組みです。大型書店、ネットが主流の出版流通の中でも、このシステムなら、様々な人たちとの出会いの場（ステーション）ができるのではないかと思うのです。

 

小さくとも、みなさんの本に対する70の個性が溢れる70店舗の書店が１か所に集まるのは、考えただけで楽しくなりました。シェア型書店の試みは、経済的利益の追求ではないと思っています。

• 本郷三丁目に気軽に立ち寄れる本屋さんがあるといいと、思う人
• 自分が読んでほし本を、みんなに知らせたい、と思う人
• 子どもたちが本に触れる機会が増えればいいな、と思う人
• 自分が読んだ本を社会に循環させたい、と思う人
• 自分のお店を持ってみたいな、と思う人　など　

 

「共有（シェア）」というスタイルには、いろいろな夢が詰まっているのではないでしょうか。

 

その応援という要素も含めて書店オーナーを考えていただけると幸いです。応援してくださるだけでも結構です。応援してくださる方には、どんな人たちが立ち寄ってくださったのか、どんな本が置かれているのか、どんな本が売れているのかなど、定期的に報告するレポートをお送りしたいと考えています。一人では無理ですが、本好きの皆さんの力が集まれば可能です。

 

▼プロジェクトの内容

 

本郷三丁目にみんなが本屋さんプロジェクトは、約70店舗（35センチ四方の本棚）を70組の本屋さん（書店オーナー）たちで運営します。それぞれ自由に店名を付けることができます。

 

場所は、東京・文京区の本郷三丁目駅周辺を予定しています。イラストは、完成時の棚のイメージです。このプロジェクトでは、お店に立つ人の人件費は見込んでいません。オーナーさんでご希望の人が一日店長を担っていくことを基本にします。なお、平日（月曜～金曜日）は、午前10時から午後6時まで、管理人が別の部屋に常駐する予定です。

 

具体的な運営方法は以下の通りです。

 

★賃料・入会金

入会金：12,000円（税込）

継続して入居しない場合でも、２年間有効とします。管理会社の理由により2年以内に営業を中止した場合は、全額返金します。

賃料：1店舗3,300（税込）

1か月単位での入居となります。

 

★書店に陳列できるもの

書籍には、新刊、古書、ZINEや自費（自主）出版物を含みます。ただし、管理人の判断で不適切と判断したものに関しては、陳列をお断りする場合があります。

以下の類いのものはNGです。

• 特定の宗教に関するものばかりの陳列
• 未成年者が閲覧するのに不適切と判断したもの、アダルトポルノ、児童ポルノなど。
• 特定の商法（マルチ商法やネットワークビジネスなど）勧誘につながるもの。

 

★書店の売り上げに関して

販売された書籍の売り上げに関しては、管理手数料として10％を差し引いた金額を、3か月ごとにまとめて、翌月10日にお支払いします。

 

★書店（棚）の管理

公平を保つため、2か月を単位として移動していただきます。基本的にそれぞれのオーナーさんが、ご自身で管理していただきます。ご自身のコンセプトに合わせて装飾し、ご自分で書店の名前を付けていただくこともOKです。

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

プロジェクトは、49日間の予定で募集します。この間、メール、Facebook、Twitter、LINEなどを駆使して、これまで関わってきた知人・友人に支援を呼びかけます。

 

プロジェクトが成立したら、場所の選定を行います。場所が決定次第、リターンの送付とともに、支援者に対して優先的に書店オーナー募集を行います。

• プロジェクトが成立した段階で、「統一書店名」を募集します。
• 内装の工事の期間を50日とし、11月末頃に仮オープンを目指します。
• 2022年1月末を目標に、70店舗予定のうち、85％の書店オーナー確保を目標とします。

以上のような展望・ビジョンで進めてまいりますが、コロナ禍の現状で計画が変更になることもありえます。