新型コロナウィルス感染症インド緊急支援

ご支援者の皆様　如何お過ごしでしょうか。

日本もコロナの感染者数が増えましたので　くれぐれもお体ご自愛ください。

デリーは　コロナの感染者数が急増。ムンバイを超えてインド国内で一番の感染者数となりました。

１月１３日（木）　一日の感染者数が２８０００人を超え第三波のピークで

昨年のパンデミック以来の急激な増加です。

現在　土日のロックダウン・プライベートオフィスの休業・学校の休校・大規模寺院の閉門・

飲食店はテイクアウトのみの営業・夜間外出規制など　ほぼ完全ロックダウンに近い状態です。

DSWとしてはこの様な状況の時にこそ積極的に配布をしたいのですが、感染の危険を避けながら

人が急激に集まらないように配布をしなければなりません。本当に悩ましい問題です。

今後は感染状況を見ながらの配布になります。

 

３回目の配布は１月１４日（金）デリー近郊のノイダで７０袋を配布しました。ノイダはデリーのベッドタウンです。

配布にはノイダにあるデリー周辺では数少ない仏教系大学Gautam Buddha University のマニシ先生

にご協力頂きました。マニシ先生の専門は瞑想とパーリ語ですが、大学の講義の他に　自費で貧しい家庭の子供たちに無料で勉強を教えるオープンスクールを開いています。今回はそこで配布を実施しました。

Mindful open school 　6才から１８才までの貧しい家庭の子供たち約１００人が学んでいます。

授業料無料。

貧しくて公立学校に通えない家庭の子供もいます。日本の寺子屋のような感じ。　　

オンライン授業もあり　仏教や瞑想も教えています。

    

右側の青い建物。トタン屋根でドアも窓も無し。　　　黒板がないので壁を黒いペンキで塗っています。

 

お釈迦さまとアンベードカル博士の肖像画。生徒は授業が始まる前に瞑想します。

右側からマニシ先生、ディープチャンド先生、サチン先生の3人で教えています。

当日教室に来られなかった生徒たちの家庭にもマニシ先生と一緒に配布しました。

                

  

家の中も拝見させて頂きました。

 

 

スラムの奥へ入ると野良豚が。　　　　　　　　　　　　                 さらに奥へ

 

  

乳幼児も多く　保護者は食べ盛りの子供たちを抱えているので　支援袋を大変喜んでいました。

  

お母さんたちの笑顔が物語っています。

   

 

この子供たちは路上で生活しています。

   

親たちは刃物や農機具を作る鍛冶屋をして暮らしています。

　　

路上で生まれ　路上で死んでゆく．．．

家がない厳しい生活が何代にもわたり続いています。

貧困層の多くは　学校に行くこともなく　字の読み書きができません。

教育が無いゆえの　底なしの貧困。そこに人としての尊厳はありません。

一般社会で働くための訓練や社会常識、倫理観を身に付けることができないからです。

適切な報酬を受ける機会を無くします。

更に貧困は子供を巻き添えにします。

生まれた時から物乞いや労働、人身売買など過酷な状況に置かれます。

慢性的な栄養不足による病気や倦怠感により生活意欲も低下します。

教育が無いと何重にも不利益を被ることになります。

貧困の連鎖から抜け出すには教育が必要です。

教育が子供たちを守ります。

以前　新着情報やDSWのnoteでご紹介したアンベードカル博士はダリット（アウトカースト）出身者。

壮絶な差別を受けながらも　必死で勉強した結果インド初代法務大臣になり　貧しい人たちに道を開きました。

マニシ先生たちはその意思を継ぎ　貧しい人たちに無償で教育の場を提供しています。

運営も先生方だけでしているので資金面でご苦労なさっています。

DSWは今後も貧困と教育について注視していきます。

 

今回は動画の撮影を失敗しまして　少ししか撮れませんでした。

DSWサポーターの青田さんが何とかまとめて下さいました。

雰囲気だけでもわかると良いのですが、見づらくてすみません。

よろしかったらご覧ください。

 

 

支援活動は後１３０袋を配布し　完了となります。

できれば今月中に配布をしたいところですが、デリーの感染状況を見ながらの配布となりますので

２月になるかもしれません。その際はまた新着情報でお知らせ致します。

どうぞ皆様もくれぐれもお体ご自愛くださいますよう。　　　

Dharma Srevice Worker 拝