ロンボク島撮影記 5
5月9日(月)晴れ
今日からロンボク島の自然の美しさを紹介するビデオ撮影です。
まずは、サーフィンで有名なGerpuk港の朝焼け

朝4:30起床。前日の疲れがちょっと抜けていないかな。機材を整えて5:00に集合。驚いたことに学生のAdityaとDhaniは、真っ暗な中をすたすた歩いて撮影場所に案内します。「君ら、ここに以前来た事あるの?」と聞いたら「Yoshi-san、昨日の夕方に下見していたんですよ。Yoshi-sanがビールを飲んでいる間にね!」こりゃ、1本取られました!「あ~、いや、スミマセン・・・」「Hehehe,You are wellcome!」だって。(;^ω^)

ボードを抱えて小舟に乗り込み、朝のしじまを破ってサーフィンへと向かうやんちゃな年寄り達。って、自分も他人のことは言えませんが。(;^ω^)
撮影は、日の出が思ったより遅く6:15頃でしたので、何やかやで7:00近くまでかかり、今日の最初の撮影地 Pantai Pink「ピンク色の浜辺」へは、30分遅れの7:30の出発になりました。1日Rb. 700,000(約7,000円)でチャーターしたタクシーで、約2時間の行程。朝ご飯は、サーファー宿に頼んで作ってもらった「お弁当」です。たまご焼と食パン1枚にミネラル・ウォーター。お~、シンプル!ま、前の晩にロブスター食べたから、いいか!
Pantai Pink へは、予定より1時間遅れて10:00に到着しました。ちょっと前にあった豪雨で道路が傷み、思うように走れなかったことも影響しました。「観光地化されていない自然」には、それなりの理由がありました。
実はここの浜辺は、赤サンゴが砕けてできた粒が砂浜に混じって光の加減で美しいピンク色に見えるのだそうです。中国人が知ったら赤サンゴを根こそぎ


取りにくるでしょう。美しい景観ををPRするのにも、細心の注意が必要です。
ところで、2日前が「新月」でしたから海は大潮です。もっと干潮になってからの方が砂浜もさまざまな表情を見せてくれるのでしょうが、次に海岸段丘の景勝地と午後からはサーフィンの撮影が控えています。残念ですが、この状態で撮影を進めなければなりません。そして、この景観PRビデオは「ノンバーバル」つまり、コメントやナレーションを入れないで現場の音と音楽で構成しようという企画になっています。音声担当のAdityaの腕の見せ所です。

お昼近くになって、砂浜のピンクと浅瀬のグリーン、沖のブルーと色彩の違いが現れてきました。Adityaも打ち寄せる波音やさざめくような水音の録音にもっと時間が欲しいようでした。でも、次のロケ地へ行かねばなりません。
ここでハプニング!ここまで来る間も道路の状態が悪かったのですが、Pantai Pink から Tanjun Ringgit へ行く道が削れてしまっていて、タクシーが通れないのです。これはダメかと思いましたが、運転手さんが言うには「あと300m」だと言うのです。「田舎の『すぐそこ』は、遠いからなぁ。」と思って山本さんを見ると、思いつめた表情です。はい、はい。みんな歩くぞぉ~。


太陽が頭上から照りつける急な坂道を、機材を背負い「1時間は歩くかな」と覚悟を決めたのですが、情報は意外と正しくて20分くらいで到着しました。しかし、喘ぎが止まりません「カメラはフットワークだ!」とか「戦場では走れなくなった時が死ぬ時だ」いう言葉が浮かびます。
それでも吹き上げてくる風に癒されました。ここは海底が隆起してできた海岸段丘。こんな断崖には海鳥が営巣し、それをねらってハヤブサがやってきます。上昇気流を捉えて飛ぶ大型の鳥たちが好む生息地でもあります。


耳を澄ませば小鳥があちこちで囀り、草むらからは虫の音も聞こえてきます。そして時おり、それらを打ち消すような波の音が轟いてきました。景観撮影は体力勝負です。アップ、ダウンを繰り返し、回り込んで反対側に出て労を厭わずカメラを構えなければなりません。「巨人の目」を持つことは大変です。
Tunjyun Ringgitの撮影を終え、再びGerpukに到着した時は午後3時を回っていました。約束から2時間ほど遅れました。ここで「Kenさん」にお会いしました。「Kenさん」は定年退職後、趣味のサーフィンを極めるためにロンボク島に移住。インドネシア語は「話さない!」ので周囲の人々が日本語を覚えるという「天晴れ」な爺ちゃんです。と言ったら怒るだろうなぁ。(;^ω^) 観光ボランティア、山本さんのサーフィンの師匠でもあります。「時間も押しているし、昼飯はヌキだな」と準備にとりかかろうとしたら、Kenさんが「メシ食ってからにしたら?」とお昼をご馳走してくれました。こういう「大人」はカッコイイですね。ありがとうございます、と頭を下げました。
Gerpukには世界のサーファーがやってきます。南に開いた湾口にはインド洋からの穏やかな波が入って来て、それが浅瀬に近づくにつれてうねりとなり、サーフィンにもってこいの大波となるのです。
九十九里浜や湘南の波よりはるかに周期の長い波で、風も穏やかなので「おおらかなサーフィン」とでもいうのでしょうか。ハワイのノースショアのような「凶暴な波に挑むサーフィン」とはまったく趣が異なります。


サーフィンの撮影というと、浜から300mm、500mmという望遠レンズで狙うのが通常です。そんな望遠レンズも無いのにどうしようと思っていましたが、独特の地形のために波が立つ場所が限られているのでその近くにサーファーを送迎する小舟を泊めます。その小舟から100mm前後のレンズで撮影できたのですから驚きました。
とは言っても揺れる小舟の上から撮影するのは大変な仕事です。女学生のMutiaraにはキツイかなと思いましたが、まなじりを決して挑んでいました。「この娘はお嬢ちゃんかな」と思っていたのですが、なかなかなお転婆です。負けん気にかけては3人の学生の中でもトップかもしれません。
そして、Dhaniが「Kenさん」に「ボードにカメラを取り付けさせてください」と、お願いしたら「以前もやったんだけどさ、足と波だけがしょぼしょぼ
映っているだけでつまんなかったゾ。大丈夫か!?」と詰め寄られました。
上の映像は、Dhaniが「が、頑張ります!」って気迫に押されながらも撮影した映像です。(;^ω^) 満足していただけると嬉しいのですが…。
揺れる小舟の上に1時間は居たでしょうか。浜に上がったのは午後5時を回っていました。早朝からの撮影でくたくたです。学生達はよく頑張りました。この後「夕焼け」を撮影する予定でしたが、撮影場所に着いたときにはとっくに日が沈んでいました。宿には午後7時に到着。実は、山本さんもちょっと体調を崩したので、宿には泊まらず自分のアパートに戻りました。
宿は、日本人が経営する1泊Rb.150,000(¥1500)のRESSA HOMESTAYで夕食はついていません。早朝からのハードワークでしたので、夕食はステーキハウスに行くことにしました。明日は、山道を1時間歩いて滝を撮影する予定。ここが踏ん張りどころです。山本さんがちょっと心配でした。
リターン
3,000円
上記に加えて鎮魂碑へのご芳志報告子供たちの手洗い推進運動ビデオロンボク島の美観ビデオ集
ビデオ映像による、制作担当学生と子供たちのサンクスメッセージ。
※ネット上にUPして、ご協力いただいた方にパスワードをお知らせしてご覧いただきます。
上記に加えて、スマラン市郊外の「鎮魂の碑」の前でお名前を読み上げ、犠牲者の霊に芳志を報告します。また、ネット上で島の美観ビデオと歌に合わせた子供たちの手洗いビデオが視聴できます。
- 申込数
- 11
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年6月
7,000円
上記に加えてスマラン事件概要ビデオ
上記に加えネット上でPOLINES学生によるスマラン事件概要ビデオ(約15分)の視聴ができます。
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年9月
3,000円
上記に加えて鎮魂碑へのご芳志報告子供たちの手洗い推進運動ビデオロンボク島の美観ビデオ集
ビデオ映像による、制作担当学生と子供たちのサンクスメッセージ。
※ネット上にUPして、ご協力いただいた方にパスワードをお知らせしてご覧いただきます。
上記に加えて、スマラン市郊外の「鎮魂の碑」の前でお名前を読み上げ、犠牲者の霊に芳志を報告します。また、ネット上で島の美観ビデオと歌に合わせた子供たちの手洗いビデオが視聴できます。
- 申込数
- 11
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年6月
7,000円
上記に加えてスマラン事件概要ビデオ
上記に加えネット上でPOLINES学生によるスマラン事件概要ビデオ(約15分)の視聴ができます。
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年9月

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