お地蔵様の覆いの修復をして昔のお接待の風習を復活させたい

達成の御礼とネクストゴールについて

7月19日よりスタートしたお地蔵様の覆い修復のクラウドファンディングですが、31日目に目標金額である80万円を達成しました。

ご支援してくださいました皆さまに心より感謝申し上げます。

クラウドファンディングが成立しなければ、企画そのものを見直さなければなりませんし、クラウドファンディングに挑戦する時は、皆さまにどれくらい応援していただけるか正直不安でした。

しかし、皆さまからのたくさんのご支援のおかげでプロジェクトを決行できることになり、心から嬉しく思っています。

コメントやメッセージで、ページに書いてあるような想いに共感してくださったというお言葉や、応援していますというようなコメントをいただく度に、たくさんの方に支えられて今、目標に向かって取り組めていることを改めて実感しています。本当にありがとうございました。

そして、現在着々と準備が進む中で、ネクストゴールを設置させていただくことといたしました。
次の目標金額は100万円です。

ネクストゴールでいただいたご支援金については、お地蔵様の覆い修復のための費用として大切に活用させていただきます。

お地蔵様の覆い修復の総額は100万円かかりますが、「All or Nothing」形式ということもあり、80万円からスタートとし、不足分は地域で寄付を募り充填予定としておりました。

仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、ご支援金・自己資金を元に実施はさせていただく予定ですが、皆様からさらに多くのご支援をいただけますと幸いです。

皆さまからの想いを無駄にしないよう努めてまいりますので、残りの期間、引き続きのご支援のご協力、そして、拡散・広報のご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。

令和4年8月22日追記
板野敬二

自己紹介

生まれ育った岡山県総社市秦で暮らして71才になりました。

年金生活の今、教員をしていた現役時代には出来なかった地域のいろいろな役をおおせつかり、忙しくしています。会議に集まって知恵を絞り、草刈り、道掃除、溝掃除、何でもござれの清掃奉仕作業や、文化祭、夏祭りの準備等で体を動かし、汗をかいております。

「ボケ防止のためのありがたいボランティア」と、家人に冷やかされながらも、少しでも地域のためになればと思い、同年代の仲間達や、地域を愛してやまない尊敬すべき先輩達と頑張っております。

『総社市や秦の特産品』『私たちの活動』について

岡山県総社市は古い歴史のある古代吉備国です。総社に伝わる「温羅(うら)伝説」は、誰もが知っている昔話の「ももたろう」と関連があると言われています。

秦は総社市を流れる高梁川の右岸にあります。岡山といえば桃やぶどうの生産で有名ですが、秦では昔からぶどうの栽培が盛んで、フルーツ王国岡山のぶどうの生産地です。我が家でも夏には迷わずブドウを贈っていました（悩まなくて良い、贈った先に大抵は喜ばれる）。最近では皮ごと食べられるシャインマスカットが大人気ですね（今回リターンに利用させてもらいます）。 

◆■◆■◆

そんな秦で、「吉備郡史」に記載されていることは以前から知られていた古墳群が発見されました。

平成21年度の岡山県の植林事業をきっかけに存在場所が再確認され、トレンチ調査が行われ、4世紀前半の墳長約70mの前方後方墳（一丁𡉕１号墳←「いっちょうぐろいちごうふん」と読むそうです）を始め、円墳、方墳が次々と38基発見されました。

今後の発掘・研究がすすめば、歴史上新たな意味合いを持つかもしれないとのことで、地元では「秦歴史遺産保存協議会」が結成され、会長以下私たち会員は史跡保存や地域おこしに取り組んでおります。

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

「秦歴史遺産保存協議会」の活動は古墳に関するものだけではありません。秦には遠い四国までお遍路に行くのが難しい人達のために、四国霊場を模したミニ霊場八十八ヶ所のお地蔵様があります。

会では平成30年度、地元の秦の八十八ヶ所のお地蔵様を調べ、「“秦の郷”八十八ヶ所巡り」という立派な冊子にまとめております。

ところが、

そのお地蔵様達のお住まいですが、覆いの部分が長年風雨にさらされて傷みが激しく、瓦は崩れかかって、土壁ははげ落ちて、芯の竹組が見えているという、せっかくのお地蔵様も涙する、勿体無い、悲惨な状態になっております。

この先、地震や台風等で瓦が飛んだり、壁が壊れたりして、人や近隣の家屋への被害が出るようなことがあっては大変です。

プロジェクトの内容

プロジェクトの展望・ビジョン

気がつけば、我が家の近所のお地蔵様ではいつの間にかその風習が廃れていました。そもそも誰がそのお接待の日をいつにするかを決めていたのかも分かりません。私の母の世代なら詳しかったのかもしれませんが、その世代の方達もほとんどいなくなりました。また最近はどこの家のお母さんも勤めを持っておられるので、何かと忙しく、お接待の費用を集金して歩くということも難しいのかもしれません。

しかし、最近の子供さん達にも、お接待の風習を体験させてあげられたらと思います。子供時代の地域の楽しい思い出と、言葉にはできないけれど、何となく自分達の暮らしを見守ってくれている存在があるという感覚。心の中ででもお地蔵様に手を合わせてお願い事をすることができるといいかと思います。

また、お接待の準備をしたり、お接待の日にお世話をすることを通して、大人達も世代を超えてより親しくなれるのではないかと思います。 

最近は健康づくりに歩かれる方も増えました。お接待の日でなくても、近くを通られる際には、お地蔵様に立ち寄って、少しでも手を合わせて頂ければ、ご家庭や地域の安寧につながるのではないかと思われます。