寄り添うこと

大西秀樹先生の講演会が、11月6日にありました。

参加者は50名ほどでした。とても有意義なお話しでした。

参加された方の中には、最近ご家族を亡くされた方、現在入院中で退院後の生活を考えておられる方などもいらっしゃいました。

 

大西先生は、精神腫瘍科の先生です。がん患者さんの精神的なつらさを治療するところです。

患者さんは、うつや適応障害になられる方が多いそうで、そのつらさは、がん痛以上という事です。

そして、ご家族は「第2の患者」と呼ばれます。

不安や孤独感、また患者さんが亡くなられた後にも様々なストレスが加わり、うつになられる方も多いとのことです。

そのために「遺族外来」があり、患者さんが亡くなられたあとにも治療などが続けられます。

 

患者さんがグループで病気や人生について話し合う「集団精神療法」があります。

参加して仲間と交流を重ねた女性の方は、「がんになったことは不運だけれど、不幸じゃない」という境地に至ったそうです。

家族を思いやり、仲間に感謝して次のような言葉を残します。

 

「この病気で強くなることができた。

仲間に出会い、私の周りにあった幸せに気づくこともできた。出来なかった事ばかりを考えない。

やりたかったことがあるし、今できることもある。この病気に感謝することがある。悔しいけどね。」

 

人はここまで強く、優しくなれる。体は衰えても心は成長できる。

いのちを輝かせて人生を締めくくる人への敬意が、患者の心に向き合う今の私を支えています。とのお話しでした。

 

患者さんの周りの方は、とにかくお話を聞くこと。

常々注意深く見ていると、小さな変化に気づくことがあります。

それは美容院に行かなくなったとか、気力がなくなっているようだとか、そんな事が体調の変化でもあります。

早めに気づくことで、つらい時間を少なくすることができます。ただ、黙って一緒にいるという事も大事です。

 

大西先生は、穏やかでお優しく、お話しの一つ一つに患者さんを、

ご家族・遺族を受け止めてくださる深さがありました。

 

大西秀樹先生の講演会 11月6日

 

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