障害者スキー普及へ! レッスン環境整備と専用器具購入にご協力を
支援総額
目標金額 1,527,600円
- 支援者
- 52人
- 募集終了日
- 2013年8月14日
『魔法の絨毯』雪の上を飛ぶ!
現在、2,567名の方よりいいね!
39名の方より633,000円のご支援!
目標金額の41%に到達しました。
皆さん、ありがとうございます!
今日はあるレッスンの一コマです。
活動目標は提携スクールのインストラクターによるレッスンですが、空きがない時などは出張レッスンを行っています。
関西より提携スキースクールを訪れた、10代後半の自閉症の男性。
私が話しかけても会話する事も難しく、意思の疎通も不可能かと思う状態でした。
初めて見る雪景色に、車から降りる事も躊躇していた姿が、たった数時間で驚く変化を見せてくれました。
ご両親のご希望は、立って滑って欲しいとの事でした。
しかし、スキーをつけて、立っていられるか?
その前に、スキー靴を素直に履いてくれるか分からない状況でした。
そこで、初日は座ってスキーを試しました。
彼から見ると、初めて見る訳の分からない道具。
座る事はもちろん、近づく事も恐れているように見えました。
ご両親の力を借りて、半ば強引に乗せて、ベルトで身体を固定しました。
何だか分からないうちに、リフト乗り場へ押して行きます。
何だか分からないうちに、リフトに乗車させました。
リフトが宙に浮き、少し怖がっていたのは、ほんの数分間でした。
こわばっていた表情が穏やかになり、雪の積もった木々や、遠くの雪山を眺めていました。
心地よい風を感じ、リフトに揺られ、シーンと静まり返った世界に、彼は何を感じていたのか、本当に心の中を覗いてみたくて仕方ありませんでした。
リフトを降り、ゆっくりと滑り出します。
彼の座る椅子の肩の部分においてある私の手を、ギューッと握っていましたが、雪の上を滑る感触が気持ち良いのか、いつしか両手を横に出して、まるで飛行機ごっこをしているかのようでした。
少しずつスピードを上げ、左右にターンをさせます。
すると、彼の飛行機が、傾き出しました。
ゆっくりと右へ、左へ、羽が傾き、スキーもターンします。
彼は真っ白な雪の上を滑るのではなく、まるで魔法の絨毯で飛んでいるように感じたんでしょうか?
遠くの雪山を見ていたのか?
行きたい方向を見ていたのか?
「何でそこで曲がったの?」って聞いても答えてくれませんでしたが、白い歯が見えたり、ニコニコした目になったり。
『楽しい』と言葉では表してくれませんでしたが、表情を見ている私も本当に嬉しく思いました。
『言葉』より、もっと分かりやすく気持ちの疎通を図る事ができました!
昼食後、身支度をしようとするご両親を振りほどくかのように、まっすぐバイスキーに向かう後ろ姿に、ご両親の目は点になっていました。
翌日は、立位でのレッスン。
私ではなく、提携スクールのインストラクターが担当しました。
前日のお陰で、雪の上に立つ事、リフトに乗る事、滑る事、全て順調に進んだとの事です。
いろいろな器具があるから、受講生に適したレッスンができる。
だから一つの障害や、一つの器具にこだわることなく、門戸を広げていきたいと考えています。
そんな彼の『魔法の絨毯』は『バイスキー』という道具です。
いや、私たちにとって、『魔法の絨毯』でした。
◇バイスキー
チェアスキーとともにシットスキーの一つです。
リターン
3,000円+システム利用料
●3,000円の支援で受取る引換券
当協会パンフレット・現モデルSnow Ribbon Magnet1枚(小サイズ:約4.5cm×2.2cm)
- 支援者
- 16人
- 在庫数
- 制限なし
10,000円+システム利用料
●10,000円の支援で受取る引換券
上記に加え、特別モデルSnow Ribbon Magnet1枚(大サイズ:約20cm×10cm)
- 支援者
- 26人
- 在庫数
- 制限なし
30,000円+システム利用料
●30,000円の支援で受取る引換券
上記に加え、特別モデルSnow Ribbon Magnet2枚、現モデルSnow Ribbon Magnet1枚(大サイズ:約20cm×10cm)
- 支援者
- 9人
- 在庫数
- 制限なし
100,000円+システム利用料
●100,000円の支援で受取る引換券
上記に加え、提携スキースクールでの障害者スキー体験会参加(4時間程度)
但し、現地までの交通費、リフト券は参加者様負担とさせて頂きます。長野県内のスキー場で、2014年3月頃に開催する予定です。
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし