100年分8千冊の技術雑誌を集めた「夢の図書館」を公開したい！

皆様から多くのご支援をいただきありがとうございます。

多くの方からの応援に深く感謝いたします。

 

「夢の図書館」の蔵書の中から人気が高い技術雑誌の紹介を続けます。

「模型とラジオ」に続いてのご紹介は、日本初のマイコン誌「I/O」です。

 

1975年から始まったマイコンブームの中、1976年10月に同人誌のような誌面構成で創刊された「I/O」は、マイコンの情報に飢えていた当時のホビーストに絶大な人気がありました。

 

創刊当時の「I/O」が扱うテーマは、「マイコン」だけでなく「ＴＶゲーム」「ミュージックシンセサイザー」「レーザーアート」の4大テーマでした。

 

76年当時の電子工作分野としてはこれらのテーマが最も旬なテーマであったため、ジャンルは異なりますが同列のテーマとして取り上げられました。

 

自作PCが一般化した現在から見ると信じられないと思いますが、75年から76年当時は「マイコンを作りました！」と言うとＴＶ局や新聞記者が自宅まで取材に来るくらい「マイコンの自作」は珍しいホビーでした。

 

そういう時代だったので、書店員には「I/O」の表紙ロゴが「エロ」に見えたようで書店のエロ本コーナーに「I/O」が置かれたこともありました。（因みにその後創刊された月刊アスキーはスキー雑誌コーナーに置かれました）

 

「I/O」は、読者からの投稿をほぼそのままでどんどん掲載する投稿雑誌的な誌面としたので、更に読者が投稿する敷居が低くなり毎月多くの記事が掲載され高い人気がありました。

 

マイコンハードの手作りからモニタやプログラミング言語、オぺレーティングシステム作りまで読者の力作記事が毎月山盛りでした。

 

現在のハードウェア技術者、ソフトウェア技術者の中には10代の頃に「I/O」を読んだのが技術者になったきっかけだったという方が多いと思います。

 

日本初のマイコン誌「I/O」は、現在も発行が続いています。

 

マイコン手作り時代の先駆者的な雰囲気を残している誌面作りが今でも読者に支持されている理由と思います。

 

「I/O」は、70年代、80年代、90年代、2000年代にマイコンに慣れ親しんだ複数の世代のマイコン少年達にとって最も思い出深い雑誌です。

 

「夢の図書館」では「I/O」を1977年5月号から1998年4月号まで130冊所蔵しています。更に増加中です。

 

以下に「夢の図書館」が所蔵している「I/O」の一部を表紙写真でご紹介します。

写真手前の列の「I/O」は1977年から78年に発行された「I/O」です。
「マイコン」だけでなく「ＴＶゲーム」「ミュージックシンセサイザー」「レーザーアート」も紹介されています。
77年から78年当時の読者には表紙と本文に掲載されているかわいいイラストが大変懐かしいと思います。「I/O」の表紙ロゴは「エロ」に見えますか？

「夢の図書館」で10代の頃に読んだ「I/O」や知らない時代の「I/O」を見つけて「時間旅行」をお楽しみください。

 

今までの来館者で懐かしい「I/O」を読まれた方は、目頭が熱くなったり、10代の自分が書いた投稿記事を見つけて涙腺が決壊された方もいます。

 

小さな読書室で思い切り感激いただくのも「夢の図書館」の楽しみ方の一つです。

 

「夢の図書館」プロジェクトは、一般的なクラウドファウンディングとは異なる難しいテーマなので共感をいただけるか心配しておりましたが、多くの方からのご支援や、SNSなどでの拡散応援をいただきましたことにお礼申し上げます。

 

「夢の図書館」の蔵書内容や利用法を説明する公式WEBサイトを公開しております。

http://www.gijyutu-shounen.co.jp/Library/index.html

 

作成中の「夢の図書館」蔵書一覧表を公開しましたのでご覧願います。

http://www.gijyutu-shounen.co.jp/Library/data01/list-00.html

 

支援者様のお好きな雑誌、懐かしい雑誌、読んで見たい雑誌を蔵書一覧表から探して見てください。

 

また、「夢の図書館」では毎月貴重な雑誌や書籍が協力者様から届きます。

 

現状でも蔵書一覧表の未登録雑誌が約１千冊ありますので、これらの未登録雑誌の登録作業も進めております。

 

現状の蔵書リストは最終ではありません。これからもどんどん増えて参りますのでご期待願います。

 

「夢の図書館」の正式オープンに向けて準備作業を進めておりますので、引き続きご支援と応援をよろしくお願いいたします。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「夢の図書館」プロジェクト　吉崎　武