アフガニスタンで1000人の女の子に夢の就学プロジェクト

ご寄付くださった皆様、情報拡散で応援くださった皆様、心から御礼申し上げます。皆さまのお力で約500人の女子たちの就学が達成されます。残りの500人の女子の就学もぜひ応援をお願いします。

昨日の新着情報では、女の子のご両親の意識を向上するために、PTA（保護者と教師の会）が村の長老や宗教指導者と協力して、子どもを学校に行かせてない保護者に教育の大切さを伝えるというお話しをしました。今日はもう少し具体的なPTAの役割について説明します。

メンバーは7名程度。家庭訪問をしてご両親に教育の大切さを伝えます。

メンバーには女性2名と男性5名程度がいます。PTAになる方たちは、地域で尊敬されている方が多く、自薦もしくは他薦で選ばれます。彼らの最も大切な役割は、遅刻・欠席の多い女子の家庭訪問を行い、ご両親を説得し、娘を遅刻や欠席なく通学させることに賛同してもらうことです。

当事業地の場合、多くの家庭が経済的困難にあるので、女の子が遅刻・欠席する理由は、家事や内職が忙しい場合がほとんどです。そのため、PTAのメンバーがご両親に話しをし、娘を就学させることが、家族の生活の改善になることを説明します。ご両親は、娘の通学が、家族の生活改善に役立つことがわかると、家事や内職の時間を減らし、娘の通学時間を確保することに賛成してくれます。以下のような例を両親に説明します。

女子の就学が家族の生活の改善につながります。

例えば、娘が読み書きができると、父親が商売で使う仕入台帳を書いてあげることもできます。ある家庭では、以前は父親が商売用に仕入れた品数の記録や、収入の記録をつくることができず、余計な仕入れ・収支の損があったようです。今は読み書きのできない父親に代わり、就学して読み書き・計算を習得した娘が帳簿をつくるので、その家の商売も改善したとのことです。

その他、病院に行っても病院内の診療科の案内板が読めず、御婆さんが困っていました。病院と薬屋を間違えて訪問してしまったこともありました。今は、読み書きのできる孫娘が同行し、御婆さんを希望通りの診療科に連れていくことができます。

上はほんの一例です。皆さんも、外国を訪問し全く読めないものがお店に並んであったら、買い物に困ると思います。災害のときに、町の中のサインが読めないと困ることも簡単に想像できると思います。ナンガルハル州においても、読み書きができないことによる困難は沢山あります。そのため、娘が学校に行き、読み書きができると、家族にとっても多くのメリットが帰ってくるわけです。

今後も新着情報で、女の子の就学の大切さを皆さんにお伝えします。どうぞ引き続きご支援をお願い申し上げます。

PTAや村の長老、宗教の指導者など多くの関係者の協力により女の子が勉強できる環境がつくられます。

野外で行うPTAの会議です

屋内のPTAでは女性も参加します