アフガニスタンで1000人の女の子に夢の就学プロジェクト

ご支援くださった皆様、サイトを訪問くださった皆様、ご協力を誠にありがとうございます。今日は、私たちの活動の一環として実施する教員研修に参加した女性教師の声を紹介します。

以前は生徒から質問がくると説明がうまくできませんでした

　ナンガハル州の学校で化学を中高生に指導するザヒル先生は次のように話してくれました。

　「私が暮らす地域では女子が教育を受けることについて、両親や親戚の賛同をもらうのは本当に難しいことです。でも、私は幸運で、なんとか学校を卒業し教員になることができました。それでも、教授法や専門科目の知識を深められる教員向けの研修を受けたことがなかったので、うまく生徒に教えることができませんでした。その為、生徒が質問する隙間を与えないで、自分が一方的に説明するスタイルの授業をいつもしていました。

　そんな時、CWSによる研修に参加しました。研修では講師の先生がいましたが、講師の先生は、私たち教員をいくつかのグループに分けました。各グループで違う実験をして、その内容や結果を他のグループに説明しますが、その説明が分かりやすいかどうか、どう改善すべきかを皆で検討しました。その他、教員がいつも教えにくいと思っている点を思う存分、講師の先生に確認することができました。

　5日間の研修の後、不明点を全部確認できたので、生徒に自信をもって教えられるようになりました。そして、今は、生徒に対して積極的に質問をするように促しています。」

より良い教え方・より深い知識を得たいと思っても教えてくれる人がいません

ザヒル先生のように、教え方が分からない、もっと専門教科についての知識を深めたいと思っても、そういった悩みを抱える教員を指導できる人材がナンガハル州の15の公立学校には殆どいないという現状があります。そのため、教員に指導法を教えることができる教育学専門家、科目指導専門家も私たちの事業チームに含め、公立学校の教員を対象にした研修をしています。特に女性の教員は、大学教育を受けてないことが多いため、教科についての専門知識をより高める必要があります。

生徒も先生の指導方法の改善を喜んでいます。

生徒たちの意見を聞くと、研修を受けた後の授業は以前よりも楽しくなったといいます。その一番の理由は、先生が一方的に話さないようになったので、質問がしやすくなったということでした。このように、私たちは、教員の指導能力を高めることで、学校に通う生徒が、学校に通う価値を実際に感じることができるように活動しています。

今後、1000人の女の子の夢の就学が実現すると、その中から、多数の優秀な女性教員が育成される可能性も高まります。皆様、引き続きご協力をお願い申し上げます！

化学の実験を研修で実践しています。楽しそうですね。

女性の先生がグループの代表として発表します。