ひきこもり当事者たちに「生きる気力」を取り戻すサークル活動を提供

日本社会は約146万人のひきこもりを抱えています。

この推定値は実際のところ、さらに多い可能性があることを示しており、これらの人々が社会から孤立している状態は、日本経済に重大な損失をもたらしています。

ひきこもりVOICE STATION（厚生労働省）

https://hikikomori-voice-station.mhlw.go.jp/

経済的損失の現実

146万人のひきこもりが社会から隔絶されていることで生じる経済的損失は、仮に全員が平均的な大卒男性と同等の生涯収入を得られるとした場合、約380兆円にも上ると推定されます。また、彼らが支払うことになるはずの納税額も、合計で約4.4兆円の損失となります。

これは国の財政資源が失われることを意味し、社会保障、教育、公共事業などへの再投資機会の喪失に直結します。

社会参加の経済的メリット

ひきこもり支援が成功し、ひきこもりの方々が社会に参加し始めれば、その経済的価値は計り知れないものになります。たとえわずかな割合の人々が就労に成功したとしても、生じる経済的メリットは数千億円、場合によっては数兆円にも上る可能性があります。さらに、彼らの消費活動により消費税収入が増加し、経済全体が活性化します。

持続可能な社会への貢献

ひきこもりの人々が社会に与える経済的影響を考えると、彼らの支援と社会参加の促進は単なる人道的な問題を超え、国の経済戦略と捉えることもできます。ひきこもり支援は、失われた潜在能力を活かし、経済全体の成長を促進するための鍵となります。このような取り組みは、ひきこもりでない人々も含め、社会全体が認識し、実行に移す必要があります。

少子化と就労人口減少への対策

日本が直面する少子化や就労人口の減少は、国の経済成長や社会保障システムの持続可能性に重大な影響を及ぼしています。ひきこもりの社会参加を促進することは、これらの課題への有効な対策の一つとなり得ます。

しかし即時の就労を求めるのではなく、各個人の状況に合わせた社会参加の機会を提供することで、ひきこもり当事者は自信を回復し、社会とのつながりを強化することができます。この機会の創出として本プロジェクトがあります。このプロジェクトは、ひきこもり当事者の「気力の回復」を通して自立を促すと同時に、社会全体の労働力としての潜在能力を引き出すことにもつながります。

まとめ

ひきこもり支援は、当事者の幸福の向上だけでなく、国全体の経済発展にも寄与する重要な取り組みです。社会全体でこの問題に取り組むことで、より強固で持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩を踏み出すことができます。

Nienteはこのような活動をモデル化し、全国に波及させていきたいと考えています。