こんにちは!石田純哉です。

 

 たくさんの温かいご支援、心より感謝いたします。

 

 現在、目標額170万円に対して152万7千円(達成率89%)、残りの必要額は17万3千円となりました。期間終了まで2週間を切りました。引続き皆様からのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 「なぜ学びの場の環境向上、構築活動なのか①」の続きです。

 

 大学院へ進学した私は、文献、統計データ、海外で活躍される方々からのお話を伺いながら少しずつ自分なりの問題意識を深めていきました。また、大学の先生の勧めから南米で教育支援を行うNGOの活動のお手伝いなどもしました。

 

 途上国での教育の現状を知ること、教育支援のNGO活動をお手伝いする中から私が強く感じるようになったことは、教育支援をするうえにおいて、学びの場で起こっている問題だけでなく、その学びの場へのアクセス、学びの場の環境、さらには生活環境など様々な要因が人々の学ぶという行為、学びたいという想いを妨げているということです。

 

 例えば、日本のように各家庭で蛇口をひねれば水が出るという環境でない地域では深井戸での水汲み、水運びは日常的な家庭での仕事となります。水が汲める場所までは数キロ離れていることもあります。そして、この水汲みは子ども、女性の役割となることが多いです。これは子どもたちの1日の時間の中でも大きな割合を占め、こうした家庭でのお手伝いが就学の阻害要因になっているという研究もあります。

 

写真1:水汲みをする子どもたち

 

 また、学校でのトイレの有無は子どもの就学、特に女の子の就学に大きな影響を与えます。給食の有無、学校での井戸の有無など、あるかないかだけで就学に大きく影響していることがあります。

 

 こうした事実を知るにつれ私の頭の中で大きな変化がありました。それは、アフリカでの教育支援を考える際には総合的なアプローチをしていかなければならないということです。つまり、起こっているどの問題も重要であり、それらを一つ一つ解決していかなければならないということです。ある問題を解決したら全てが解決するということではないと考えています。そうした総合的な意味を込めて「学びの場の環境向上、構築活動」という言葉を使っています。

写真2:学校での学習風景

(こうした学びの場があることは当り前ではありません)

 

 こうした考えをより深めてくれたのが青年海外協力隊への参加です。私は青年海外協力隊で村落開発普及員(現在のコミュニティ開発)という職種でガーナの北部で活動しました。そこでの活動は水資源(井戸など)の管理と公衆衛生に関わる啓発活動です。

 

 青年海外協力隊へ応募する際、希望する活動地、内容を第3希望まで選ぶことができます。実はこのガーナでの活動は私が希望していた活動ではありませんでした。大学院で就学を阻害する要因について研究していたこともあり、学校内部での活動ではなく、地域に存在する教育に関わる問題に取り組む活動を希望していました。文字の読み書きできない方々(非識字者)への学校以外で行われる教育活動。女の子が学校へ通うことを促す活動。こうした活動を希望して応募した記憶があります。活動国もガーナではない国を希望していました。幸か不幸か健康診断の結果が非常によく、環境の厳しい地域で十分に対応できるということから北部ガーナが活動地となった大きな理由であったようです。

 

 そういう背景もあり、全くの予想外の活動ではありましたが、やると決まれば全力でやるという性格のため、日々、水と公衆衛生というテーマに全力で取り組みました。この経験が私の考え方の幅を大きく広げてくれたと今は強く実感しています。全ての要素は密接に関係しあっていることを人々の生活に欠かせない水に関わる活動を通じて知ることができました。私の素養では、教育ということだけを考えていたらたどり着けなかったかもしれないことだったかもしれません。《続く》

写真3:トゥリポラ小学校にある井戸

(井戸を掘ることを専門にしている団体との連携も重要です)

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