「世界一のパン」の物語のルポパートには、カナダの皆さんによって多くの日本人の命が助けられた歴史が綴られています。
 

1920年代、肺結核の流行で、日本人はたいへんな苦しみの中にありました。このことを知ったカナダの人たちが、今の貨幣価値で20億円もの募金をして、病院建設の資金を作ってくださいました。 その資金は、信州小布施の日当たりの良い広大な土地を買い、病棟を建て、最先端の設備をそろえ、カナダから派遣されたお医者さんと看護師さんたちが、医療に専念するために活用されました。

募金活動の中心になったのは、キリスト教のカナダ聖公会(せいこうかい、Anglican Church)の信者のみなさんでした。キャンディーを買うのをがまんして、両親と日曜礼拝に訪れ、5セントコインを募金箱に入れた、カナダの小学生のエピソードが、いまも小布施町では語り継がれています。


この時できた結核療養所「ニュー・ライフ・サナトリウム=新生療養所」は、結核患者の減少をうけ、1968年に新生病院と改称され、一般病院となりました。今でも小布施にとってなくてはならない、最も身近な病院として、多くの小布施人の健康を支えています。

 

 


「世界一のパン」は、命の恩人であるカナダの人たちにいただいたご恩への感謝を込めて、誕生しました。「ありがとう」の気持ちをカナダの人たちにお伝えするため、日本語に英語訳を付けました。絵本の部分の後に、32ページにわたって、この実話のルポを掲載しています(全文英語対訳付)。

 

 

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