プロジェクト概要

信州 小布施で本当にあった物語
ルポ絵本「世界一のパン」増刷プロジェクト!

 

 はじめまして!こんにちは。木下豊と申します。生まれ育った小布施の地で、小布施栗を育てる農業を営みながら、1999年 出版社「文屋」を設立。「美しい日常の、安らかで和やかな、いいまちをつくりましょう。」という理念を掲げ、「100年後も読み継がれる本」が多くの人に届けられるよう、日々活動をしています。

 

 私の住む小布施の約60年前の実話を基にした『世界一のパン〜チェルシーバンズ物語』という絵本があります。戦前の日本人とカナダ人のあたたかな交流、さらには相手を思う感謝の気持ちの大切さを伝える絵本です。

 

今回、『世界一のパン〜チェルシーバンズ物語』を3,000冊増刷し、
もっと多くの人に読んでもらいたいと考えています。増刷のために

かかる費用について、皆様のお力を貸していただけないでしょうか。

プロジェクトが達成した際には、広く皆さんにこのルポ絵本を伝える

とともに、被災された3県3都市で原画展を巡回。同都市の幼稚園、

保育園、小中学校にこの絵本を寄贈します。

 

(実行者の木下です。)

 

私が住む町、信州小布施町は、上質な栗と、葛飾北斎、

そしてうるおいのある町並みで知られています。

 

 人口1万2000人ほどの小さな町ですが、日本全国から、年間100万人を超える観光客がこの地を訪れています。

 

 小布施が葛飾北斎の町として知られるのは、北斎が晩年をこの地で過ごしたことに由来します。北斎は、80代半ばの時、小布施の豪商・高井鴻山邸を訪ねました。鴻山は自宅に、彼のためのアトリエ「碧漪軒(へきいけん)」を建て、厚遇します。そして、北斎はこの地で、たくさんの作品を生み出すこととなりました。

 

 小布施人の気質をよく表した言葉があります。「まれびと みな 北斎」。客人は、みんな北斎である、北斎のようにもてなそうという意味です。「外から訪れた人を温かく受け入れ、多くのものを与えながら、また同時にその人から新しい風を取り入れ、ともに発展していこう」。小布施人には昔からこうした気質が育まれてきました。

 

(小布施に広がる美しい風景)

 

かつて日本で猛威をふるった結核

カナダ人宣教師の奔走により、結核療養所が小布施に

 

 『世界一のパン 〜チェルシーバンズ物語〜』は、こうした気質を持った町で生まれた物語です。物語に登場するパン「チェルシーバンズ」が生まれることになった直接のきっかけは1920年代にさかのぼります。


 当時、日本では結核が大流行し、そのあまりの犠牲者の多さから「亡国病」とも呼ばれるほどでした。そんな状況に手を差し伸べたのが、ジョン・ゲージ・ウォーラー師ら、カナダ人宣教師たちでした。伝道活動のため長野にやってきた彼らの目にも結核の猛威は目に余り、「これはわれわれのなすべき義務だ」と結核療養所の建設を構想。現地カナダで、全カナダ聖公会信徒たちを中心に募金運動を行い、約10万円(現在の約20億円)を集めて、結核療養所建設に奔走します。


 しかし、肝心の建設地がなかなか決まりません。恐ろしい結核の患者が大勢集まってくることに、どの候補地の住民たちも大反対したのです。2年半もの間、長野で建設候補地を検討した結果、名前が上がったのが小布施でした。小布施でも激しい反対の声があがりましたが、大変な議論の末、1932(昭和7)年小布施の松林のなかに結核療養所「新生療養所」が生まれたのです。「新生療養所」はその後、先進的な医療で、多くの命を救うこととなりました。

 

(結核診療所だった、「新生診療所」は現在は「新生病院」として
小布施町でなくてはならない病院となっています。)

 

絵本の主人公  パン屋の岩崎小弥太さんと

看護師 ミス・パウルとの出会い

 

 『世界一のパン〜チェルシーバンズ物語』の主人公である、パン屋の小弥太さんと、看護師ミス・パウルが出会ったのが、この新生療養所です。小布施で一軒だけパンを作っていたお店に、療養所からパンの注文があったことで、ふたりの交流は始まります。
 

 パンの配達のため、毎日のように新生療養所に通っていた小弥太さんに、ミス・パウルが故郷カナダの味「チェルシーバンズ」のつくり方を伝えます。はじめて「チェルシーバンズ」を食べた小弥太さんは、なんておいしいんだ!と驚いたと言います。また、カナダから遠く離れた異国の地でくらすミス・パウルにとっても、小弥太さんによって故郷の懐かしい味が食べられることは、大変な喜びであったようです。絵本の中にも「このパンはわたしのふるさとそのもの。日本の人たちにも食べてもらえたら、こんなにうれしいことはありません。」という彼女の言葉が綴れています。

 

 物語は、小弥太さんの焼く「チェルシーバンズ」が、小布施町をはじめ多くの人々に愛されるところで終わりますが、1966年(昭和41年)に定年となったミス・パウルが帰国し、小弥太さんが亡くなったのちも、小弥太さんの奥さま しのぶさんと息子の弥寿彦さんの手によって「チェルシーバンズ」は受け継がれ、現在も多くのお客様がその味を求めてお店を訪れています。

 

(「小布施 岩崎」には多くのお客さんが、

チェルシーバンズを求めて訪れる。)

 

(「小布施 岩崎」にて。小弥太さんの奥さま しのぶさん)

 

異なるものとの交流によって育まれる豊かさを伝えたい

 

 日本は今、大変豊かな国となりました。しかし、この物語にも描かれているように、その豊かさは、さまざまな人からの助けや、異文化との出会いと交流があって育まれてきたものです。


 ルポ絵本『世界一のパン〜チェルシーバンズ物語』は、そうした今も脈々と続く歴史のなかのたくさんの「ありがとう」の思いを、小布施の人はもちろん、日本中、世界中の人の記憶に留めておいてほしい、読み継いでほしい。そんな思いでつくりました。

 

 この本は2部構成となっています。小弥太さんとミス・パウルの物語であり、チェルシーバンズ誕生を描いた“絵本パート”と、小布施に新生療養所(現 新生病院)が生まれた歴史を綴った“ルポ パート”。また、日本語と英語、ふたつの言語で表記しています。

 

(チェルシーバンズ誕生を描いた“絵本パート”)

 

(小布施に新生療養所(現 新生病院)が

生まれた歴史を綴った“ルポ パート”)

 

 今回は、この物語を多くの人に読んでいただきたい!多くの人に届けたい!忘れ去ってはいけない! そんな思いから、この増刷プロジェクトを立ち上げようと決意しました。

 

また、プロジェクトが達成した際には、東日本大震災で被災された宮城県名取市、岩手県陸前高田市、福島県南相馬市の3県3都市で絵本の原画展を巡回します。さらに、3県3都市のすべての幼稚園、保育園と小学校、中学校に、『世界一のパン』を寄贈します。

 

(2010(平成22)年3月、カナダ大使館の

図書館での読み聞かせ会の様子)


 増刷(3,000冊を予定)のためには、100万円ほどが必要になります。この本が多くの人の手に届くことによって、「異なる文化を持つ者同士が交流することの豊かさや大切さ」ことや、たくさんの「ありがとうの気持ち」が、地域・世代を超えて、伝わることを願っています。

 

(この絵本の中に描かれているミス・パウルと小弥太さん)

 

     引換券について     

 

1 お礼のメッセージカードと活動報告レター

 

2 別刷りの支援者名簿(本に同封)にお名前を掲載(匿名希望可)

 

3 ルポ絵本 『世界一のパン 〜チェルシーバンズ物語』

 

 

 

4 小布施 岩崎  チェルシーバンズ

 

 

5 オリジナルポストカードセット5枚組1冊

 

 

6 文屋栗園の特産小布施栗

  (30,000円・50,000円は1キロ、100,000円は2キロになります。)

 

 

 

7 文屋推奨信州小布施「味処」のお食事券5,000円券1枚
  (有効期限 お届けから1年間)

 

8 文屋が主催する文化サロン「文屋座」の参加券1枚
  (有効期限 お届けから2年間)


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