中古海上コンテナを改造して、大人の秘密基地を作りたい！

 

こんばんは。トム・ソーヤーです。今日は、「大人の秘密基地」が、私の中で何を象徴する物なのかをお話します。今回、少々というかだいぶん長いですが、最後までお付き合いいただければうれしいです。

 

大人のアタマは本当に固いのか

 

「子供のアタマは柔らかい。大人のアタマは固い（発想力が衰える）」って、よく耳にしませんか？私は子供の頃に、周囲の大人がこういうことを言っているのを聞いて、不思議に思っていました。現役の子供からすると、なんで大人になったらアタマが固くなるのか意味がわかりませんでした。

 

今、大人になりましたが、今でもあんまりよくわかりません。別に自分のアタマが柔らかいと言っているのではなくて、「なんでそんなに大人と子供でアタマの柔らかさに差が出るねん？おかしいやろ」と思っています。

 

推測するに、「大人になるとアタマが固くなる」理由は、大人の思い込みというか逃げにあると思います。てなことを言うと反感も買いそうですけど、脳細胞は死ぬまで成長し続けると言われているのに、発想力だけ退化するなんて、どう考えても納得がいきません。

 

子供の発想力

 

すべての大人は全員「元子供」です。仮に顔がオッサンだった人も、中身は子供です。そしてみんなそこそこ「発想豊か」だったはずです。

 

よく「子供は自由でいいなあ…」と大人は言いますが、そこにも疑問を感じます。私の主観では、子供の方が大人と比べてよほど理不尽な制約を強いられた環境で生活しているので、大人になった今は自由を謳歌しています。

 

そんな状況でも、子供の頃は自らが直面している「課題」（不毛な宿題からうまく逃れる、とかも含めて！）を、実は鮮やかに解決していたと思いませんか？

 

大人の発想力

 

ここで、冒頭のグラフに話を戻します。下記は、「大人の秘密基地」の仕様を考える際に、インターネットでスクリーニング調査をした結果です。

 

「あなたが日頃、仕事やプライベートを充実させるために獲得したいと感じているものは、以下のうちどれですか？もっとも重要だと思うものを、ひとつお選びください」　

 

1. アイデア発想力（ひらめく）　20.1%

2. コミュニケーション力（伝える）43.0%

3. 理解力（わかる）15.9%

4. この中にはない 20.9%

 

このスクリーニング調査は、本調査で「日常生活において発想力やクリエイティビティを重視する」人の意見を集めたかったため、上記のような設問で回答者の絞り込みを行いました。なお、どれが重要だと答えても、それは個人の自由であり、優劣もないと考えています。

 

しかしながら、アイデア発想力が重要だと答えた人が全体の1/5しかいないのは、正直意外でした。人生を豊かにして、結果的に周囲にも良い影響を与えるのは大人の発想力にかかっていると私自身は考えているので、「発想力、もうちょっと重視されてもよくないか？」と思ったのです。

 

「よく考える」大人でありたい

 

これまた「大人 vs 子供」みたいな話になりますが、大人は子供に向かって「よく考えなさい」と言いますね。でも私自身も含めた大人が、本当にちゃんと物事を考えて行動しているでしょうか？

 

というのも、世界に問題を生み出しているのは100%大人です。日常の些細なこと含めて、もしも大人がもっと物事をちゃんと考えていれば、問題なんて起きないはずじゃないですか？

 

つまり、大人の「考える」という行為そのものが、圧倒的に不足しているんじゃないかと思うのです。

 

「大人の」発想力・想像力・創造力がもたらすもの

 

そこで「大人が真剣に物を考えると何がいいか」を、私も真剣に考えました。それで至った結論は、子供時代には実行することが難しい「社会的な課題を解決できる可能性がある」ということです。

 

とはいえ、私を含め多くの人には世界中のプラスチックゴミを即時に消し去るアイデアも、消えゆく熱帯雨林を復活させる念力も、温暖化を今すぐ食い止める技術力も、はっきり言ってありません。こういったことに対する個々人の啓蒙や努力は必要だと認識していますが、効果的且つ根本的な解決に繋げるには、より強力な別のアプローチも必要です。

 

でも、もうちょっと簡単に解決できれば自分もまわりの人もハッピーになれる課題なんて、身の回りに山ほどあると思います。例えば誰かが「風船飛ばし」を企画していたとすれば、ウミガメが、海に落下した風船を食べて窒息死するかもしれないからやめろと伝え、代わりにもっと楽しい別の企画を10個発案することは可能でしょう、考えれば。

 

それ以外にも、職場の環境や人間関係の改善、事故の防止などについても、「考えれば解決できること」がいっぱいあるはずです。もしくは世の中で、まことしやかに「正しい」と信じられていることが本当にそうなのか、真理を追求することで見えてくることもあるでしょう。

 

大人の方が、子供よりお金もあります。お金で実現できることも結構あるんじゃないでしょうか。あるいは、無駄なお金を遣わず豊かに暮らす方法について考えまくるのもアリだと思います。

 

「大人の秘密基地」が象徴するもの

 

 

それは、まぎれもなく「大人が本気で物を考える場所」です。上の調査結果が示すように、考えるときは完全に一人になれる場所がいいと答えている人が約6割います。だからこそ、一人で借りやすい空間や料金設定にしたつもりです。

 

人間の活動はすべて脳で制御されているので、科学なのかスポーツなのかアートなのか、考えはじめる切り口は人それぞれ違えども、何か思いつくとそれなりの快感が得られるものだと思います。自分のアタマで考えれば、本屋の店頭やインターネット上に溢れ返っている「ハウツーもの」を読み漁っても分泌されないような脳内麻薬が出ます。「アイデアを思いつかない」というリミッターを外せばいいだけだと思います。

 

とにかく、「未来を担う子供たちのために◯◯しよう」と言って、子供のためだけに何かするだけではなく（これはこれで重要なことですが）、その前に、自戒も込めて「まずはお前が考えろ大人！」なんですよ。「アタマ固いから」とか言ってないで、もっと「考えられる人」であり続けることが、子供の将来にとっても人類の未来にとっても重要だと思います。

 

「大人の秘密基地」は浜松に作るので、遠方の方が利用するのは難しいとは思いますが、「大人が考える場所」の象徴として、今後もこの想いを発信し続けたいと思います。