プロジェクト概要

 

家族にとっては、ある日突然。誰に相談すればいいかもわからない犯罪加害者『家族』の悩みを少しでも解決したい。
 

はじめまして、ページをご覧いただきありがとうございます。特定非営利活動法人 轍(わだち)の吉崎 恵三郎です。

 

私はこれまでたくさんの方々に迷惑をかけ、通算で15年以上、刑期に服しておりました。出所後、犯罪には手をつけないと決め、仕事を探すも履歴書もろくに書けず、見てもらえず、非常に苦労しました。

 

幸いにも、その後仕事を得ることができたことから、その経験をもとに過去の自分と同じような境遇にある方々の支援をしようと考え、2017年1月、私たちは罪を犯した人たちの就労支援を目的として当初、法人を設立しました。

 

 

しかし一度罪を犯した人たちは結局、容易に犯罪の道に戻ることをいとわず、相談者は皆無でした。その中で、法人に寄せられる相談は、犯罪加害者『家族』のみなさんでした。

 

ある日突然、家族が犯罪者となり、相談先も何をすればいいかもわからず、周囲にはもちろん相談もできず。それから家族のみなさんを支える活動として、裁判への不安、面会、保釈金、弁護士相談など、一つでも精神的不安を解消していくことができるよう努めてきました。

 

今回、このような家族のみなさんへのご支援の一環として、犯罪加害者『家族』向けの避難施設施設をつくりたく、クラウドファンディングに挑戦いたしました。

 

幸いにも物件は、知人の紹介で安く目処がつけられましたが、改装費用に約240万円がかかります。運営には、会員様みなさまのご寄附によって賄って参りましたが、今回の費用まで拠出するに至りません。どうぞ今後の活動を進める一歩となる今回の取り組みについてご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。

 

『家庭環境と社会環境に起因する犯罪』講義の様子

 

 

犯罪の経験から振り返り、これから誰かに尽くせることを考え続けた15年間

 

ー内省ー

服役を終えたあと、学歴も職歴もない自分がハローワークを頼りにしたところで、履歴書さえ記入出来ず、周囲の自営業者を頼ったところで、自分の履歴を知っているために「扱い辛い」という理由で、相手にされませんでした。

 

出所時の就職活動中は、結局、社会の元犯罪者を見る目は冷たく信じられるのは自分自身だけだと感じていました。


他人に雇ってもらえる道は無く、家族もお金もありませんでしたが、「どんな仕事でもする!」という思いで露店営業許可を得て、イベントやスーパー店頭での対面販売を始めました。

 

その後、ありがたいことにご縁があり食品卸業に就く事が出来ました。生活が落ち着き、自分のこれまでの過去を振り返った時、その経験を社会へ活かすことは出来ないか?と考えるようになりました。

 

現在の講演会の様子

 

ー転機ー

最初に思い浮かんだのは、同じような出所後の就労支援を行うことでした。法人設立後、犯罪被害者側の相談も受けながらも、自分が経験した苦労を次からはできる限り無くし、犯罪に再度手を染めぬ社会をつくっていきたいとの思いでした。

 

しかし現実は、この考えは必要とされていませんでした。犯罪をした本人からの相談は皆無に等しく、実情を見てみれば、無理して仕事を探さなくとも、甘えられる家族が居れば、働く必要はない。または、生活保護がある。といった考えが先行している人がほとんどでした。

 

自分で努力し仕事を探す気力を持つ人はほとんどおらず、さらには、犯罪をしていた元所属組織から離脱した事により捜査対象から外れ、非合法手段による収入が得やすくなった。というような考えの人までいました。

 

 

■これが今の世の中なのか。

 

そう思う中で、法人の設立経緯から、犯罪加害者『家族』からの相談が多くを寄せられるようになりました。ある日突然、家族や近親者が逮捕されたり、身に覚えのない事で捜査対象にされた時。誰にどの様に相談するのか?

 

家族が逮捕された時点で、残された家族は、ある意味加害者本人よりストレスを受け、悩み、苦しむ実情が見られました。そんな方々へアドバイスをしていく中で、救われる人がいる事に気づき、今の法人の方向性が固まってきました。


秘密厳守にて相談を受けてきた性質上、相談内容をうかがい知ることができるような記述はどうしてもここでは挙げられません。

 

しかし、相談前は半信半疑で私たちのところに来るかたはいますが、結果的には相談することによって「気が楽になった」や、「警察や矯正施設などの行政への相談、関り方について知ることができた」という意見もいただくことはありました。

 

 

理事長の講演会でのアンケートより抜粋(匿名)

 

 

支えどころがなかったこれまで。落ち着ける場所をつくっていきたい。

ー計画ー

これまで2年間の活動の中で、犯罪加害者『家族』の抱える悩みには、

・逮捕された人に家族として何がしてあげられるのか?
・差し入れ/面会はどうする?
・保釈金はどうするのか?
・刑事裁判はどの様に進展していくのか?
・弁護士への相談も、みな専門分野が違い誰に相談すればいいのか?
・もし有罪判決を受け長期身柄拘束された時、どうすれば良いのか?

細かく挙げれば、キリがありません。

 

今回の避難施設で一番利用の可能性が高いのは、DVを受けていたり、ストーカー被害を受けていたりする方々であると考えます。(加害者家族=被害者のケース)


そのため、緊急避難的な保護を可能にする施設があれば、加害者家族の抱える心痛は軽減し、さらに今後の対応を少しでも正常に近い判断のもと、向き合えるのではないか?と考えています。

 

 

 

シェルターの場所:徳島県内 ※情報公開については非公開とさせてください。

開所予定日:2019年7月31日

特定非営利活動法人 轍(わだち)HP:https://wadachi-tk.jimdo.com/

 

シェルター内概要:2室(男女別)、バストイレ、キッチン、日常家電、寝具完備

対応可能人数  :最大8名 家族の場合2家族を想定

 

■対応しきれないシェルターのあり方

ー現実ー

加害者家族の中には、これを機に加害者である家族と縁を切りたい(逃れたい)という人もいます。DV被害をまた例にあげれば、長年、暴力に支配されてきた方々は、その時点で正常な判断できなくなっています。また、警察に相談した時も、家族間の暴力は、まだ立件されないケースをよく見ます。


行政にも避難施設等、保護施設は存在しますが、保護するまでにも様々な手続きが発生します。警察が即逮捕、拘留すればその間に引っ越しすれば済みますが、

 

警察の警告→裁判所の接見禁止命令→従わない場合、逮捕・拘留

 

というような段階を踏まなければなりません。(例:ストーカー規制法に相当する事犯)

 

警察の警告段階では、

「できるだけ自宅にいないようにしてください」

「親戚、知り合いなどで加害者側が知らない場所があれば、そこに避難してください」

などと被害者側に指示することが通例です。行政による避難施設(シェルター)に入れてもらうには、審査もあり利用者にとっては、ハードルがあるのも現状です。

 

さらに、最近では特にネットを使った犯罪加害者の自宅特定と言うことが行われることがあり、加害者の家族が通常の生活を行うことができなくなる可能性が非常に多くなっています。

 

加害者家族の拠り所として、行政の取り組みとは異なり、相談一つで緊急避難まで対応可能な場所が必要です。

 

 

罪なき犯罪加害者『家族』が守られる仕組みづくりへ向けて。

ー決意ー

この2年間の活動の中でも犯罪加害者『家族』が抱える不安は尽きないことがわかってきました。刑務所に入った本人と違い、社会とは接点を持ち続け、被害者への対応、周囲からの批難に直接触れるのは家族の皆さんです。

 

これは想像を絶する精神的苦痛を受けていると思います。

 

私たちは自分自身の経験、私たちの活動に賛同してくださる会員の皆様、その他協賛いただいている皆様などのネットワークを繋げ、そんな罪なき家族のみなさんをもっと救っていきたいと考えています。


そのためにも今は、拠点としている徳島から活動を頑張り、いずれ『全国犯罪加害者家族支援ネットワーク(仮題)』というような、本当に全国で支え合える仕組みづくりをしていきたいと思っています!

今回の避難施設の準備は今後の活動の第一歩です。皆様の期待を裏切らぬよう誠心誠意がんばっていきますので、どうぞご支援、応援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 


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