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READYFOR?をご覧のみなさん、こんばんは。

復興応援団代表の佐野哲史です。

 

①すべての秩序・事前の想定・マニュアルが崩れ、通用しない
②避難所で起こることは決して一様ではなく、避難所一つ一つで全く異なる
③避難生活の質は、「避難所運営の質」と「避難者のスタンス」で決定する

 

避難所を中心に発災直後の現地の状況を見た(※)佐野の「気づき」3項目のうち、今日は、②避難所で起こることは決して一様ではなく、避難所一つ一つで全く異なる について述べたいと思います。

 

 

まずは物資の供給面での違いです。

ある避難所では、温かい食べ物をこの一週間まったく口にしていないという状態でした。しかし同じ日の別の町の避難所では、食べ物は充足していてニーズが既に下着や歯ブラシ等生活用品に移行していました。

さらに別の町の避難所では、食べ物と生活用品は十分でしたが暖房器具が不足していました。

 

避難した場所が、「指定」避難所かそうでないかにも大きな差があります。

小中学校や市民体育館などの公共施設は指定避難所になりやすく、そこには支援物資や情報が多く集まってくるのに対し、数百人以上の方々が避難してきていた老人ホームやホテル・旅館にも、公共施設ではないため物資が配られず、長時間かけて物資を取りに行かねばならないケースもありました。

 

避難のあり方もさまざまでした。

避難所内に入れなかった人々が近辺で車の中で寝泊まりしていたり、障害のあるお子さんをお持ちの家族が迷惑をかけることを恐れて校庭に停めた車の中での避難を敢えて選択しているケースもありました。

道路の破壊と寸断によって大きい施設に移動できず、近所の集会所やお寺、民宿、少し大きめのご近所さんの家に避難した方々もたくさんいました。

 

今回もまた、述べることができたのは起きていたことのほんの一部ですが、「避難所で起こることは決して一様ではなく、避難所一つ一つで全く異なる」という点は少しだけお伝えできたかに思います。

 

人口が比較的少なく人間関係も豊かな東北でさえ、このようなことが起きました。もし同じような規模の災害が首都圏で起きたら、より複雑で多様な課題が出現すると思います。

 

通勤or帰宅ラッシュ時に起きたら?週末の繁華街に起きたら?…

状況を想定しシミュレーションするだけでも大変な作業です。

国や自治体はもちろんのこと、自衛隊や消防の力(公助)にも限界があります。

 

ひとりひとりが備えをして(自助)共に助け合う(共助)「良き避難者」になることが不可欠だと僕たちは考えています。

その辺りのことを体系的に学び、体感できる研修をつくるのが復興応援団とCCJのめざすところです。

 

それでは、続きはまた明日。


※注
佐野は、2011年3月14日に発足した仙台・東京・関西のNPOと日本財団の合同プロジェクト「つなプロ」の現地本部長に就任、全国から集まった500人以上のボランティアスタッフと共に宮城県全域の避難所調査と人材・物資のマッチング活動に発災直後から数ヶ月間取り組んでおりました。

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