「世界は変えられるんだ！」一歩を踏み出す勇気を、この一冊で。

みなさん、おはようございます。たくさんのご支援・応援、本当にありがとうございます！ACEで事務局次長、子ども支援事業チーフを担当している成田由香子です。今年2017年4月に出産し、現在、育児休暇中です。

 

「ACEスタッフの“Changeストーリー”」を紹介するシリーズ第13弾は、わたしの"Changeストーリー"をお伝えしたいと思います。

 

自分が願う変化に自ら飛び込む

ACE 成田 由香子（なりた ゆかこ）

私のこれまでの人生のchangeのきっかけとなった経験をいくつかご紹介します。

 

１）国際協力について学んでいた学生の時、インドの都市のスラムや農村の経済的に貧しい人々が暮らす環境や、社会差別の過酷な状況を見て、同じ国・地球に暮らす人々の間の「格差」に衝撃を受けました。

 

ある日、農村にある最貧困層が暮らす家の中を見せてもらった時のことです。藁でできた家には、電気も水も家具もほとんどなく、暗く狭い一部屋に10数人の家族が暮らしているという状況でした。

 

自分の生活との大きな違いにショックをうけ、言葉がでませんでした。案内したインド人のNGOスタッフに「僕もこういう家に住んでいたんだ。どう思う？」と聞かれ、私は「とてもとても・・・」それ以上言葉にすることはできず、苦しい、悔しい気持ちがこみあげて、涙があふれました。するとそのNGOスタッフが言いました。

 

「僕はこういう状況を何とかしたくて、一生懸命勉強してNGOスタッフになったんだよ」

 

それを聞いた瞬間、胸が熱くなり、希望が持てた、励まされた気持ちになり、また涙がでてきました。「どんなに深刻で、解決が難しい問題があっても、それに取り組もうとする人たちがいるんだ、そういう現場で頑張っている人たちがいるんだ！」と思えたのです。

 

他のスタッフからも「自分たちの地域や国をよくするためにソーシャルワークを勉強してなった」という話を聞きました。そこで、私は大学を卒業した後、周りの友人たちが就職したりする中、迷うことなくインドのソーシャルワークを勉強しようと決断し、留学しました。これが人生の分かれ道でした。

 

２）インドの大学院では、週に2日間フィールドワークがあり、路上で生活したり働くストリートチルドレンのためのNGOの活動に参加しました。

 

外国人という難しい立場でしたが、スタッフと一緒に、街の駅やシェルターなどを訪れて子どもを保護するアウトリーチをしたり、子どもが安心して自分を表現することができるようプレイセラピーを兼ねたレクリエーションを担当しました。

 

子どもたちのほとんどが、親などおとなから守られ受容される経験がなく、虐待などを受けたために、おとなへの不信感が強く、自尊心が低く、様々な精神的なストレスを抱えていました。

 

子どもたちは、笑顔になったり、心を開くこともありましたが、一方で急に泣きだしたり、攻撃的になったり、心を閉ざしてしまう子どももいました。

 

子どもたちのことが夢に出てくるほど毎日気になって、次に会った時にどう接するか、今後あの子たちが安心して生活できるようになるにはどうしたらよいのか、と考え過ごす日々でした。

 

チャレンジングなことばかりでしたが、この経験が、その後の人生においても忘れられないものとなりました。

 

３）インドの大学院を卒業した後、日本やインドで就職しましたが、やはり「子どもに直接かかわる現場での仕事がしたい」と考えていた頃、2007年ACEのスタッフとなり国際協力プロジェクトを担当しました。

 

そしてこれまで「子どもにやさしい村 プロジェクト」、「ピース・インド プロジェクト」を通じて、その活動地で子どもたちが変化する姿をたくさん見ることができました。

 

初めは、働かなければならないために、自分の人生をあきらめていた子どもたちが、次第に、親やおとなの理解を得て、勉強したり友達と遊べるようになり、将来の夢を描けるようになる姿はとても輝いて見えます。

 

子ども本人にとって、その後の人生に大きく影響を与えるものになるでしょう。そして子どもが変われば、おとなも変わります。子どもや家族にとって大切なことをより考えるようになり、子どもの意見を尊重するようになる、と分かりました。この変化の波が、村から他の村にも広がっています。

 

ACEの現地プロジェクトは、子どもやおとなが自ら変化する力を信じて、その手助けをする役割をしているのだと思っています。そして私にとって、子どもが笑顔になる瞬間に関わる仕事ができることは、何よりも喜びで、また次に子どもたちを笑顔にすることへチャレンジする原動力になっています。

 

You must be the change you want to see in the world.

あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。

-Mahatma Gandhi-

 

これはマハトマ・ガンディの言葉ですが、インド出張中のある日空港で見たこの言葉が目に入り、体にずっしり刻み込まれました。

 

その時「あー、私はずっとこうしたかったんだ。自ら願うこと、心が動かされることに飛び込んで行動していく。今までもそうしてきたはずだし、これからもそうしていこう」そう思えました。

 

時に、こんな世界・社会になったらよいのに、この状況を望んでいたのだろうか、本当の自分はもっとこうありたい・・・理想と現実とのギャップに落胆したりあきらめたりしてしまうことがあります。

 

ACEで働くことを通じて、自分が望む世界や、生き方や働き方について、考え気づきを得る機会も多くありました。周りの状況や自分の在り方もすべて受け止めて、自分から変わろうと思える、この言葉が今も背中を押してくれています。

 

（成田由香子）

 

おかげさまで、たくさんの方々にご支援いただき、12/12に第一目標の200万円を達成することができました。本当にありがとうございます！！
 

そしてまだ、挑戦は終わっていません。現在はネクストゴール300万円を目指しています。

 

目標達成には、みなさんの力が必要です。12/18（月）23:00、最後の最後まで、ご支援・応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします！

 

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