1型糖尿病患者が安心して食事を楽しめる世界をアプリで実現

皆様ご支援ありがとうございます。先日1型糖尿病の専門医の先生とお話する機会をいただき、応援メッセージをいただきました。

「カーボカウントをもっと手軽に、もっと身近に！ 楽しみにしています！」

先生のお話や応援いただくことで、ますます1型糖尿病の問題解決のお役に立ちたいという気持ちが強くなりました。皆様の支援も非常に心強く感じております。引き続きご協力いただければ幸いです。

以前1型糖尿病の経済的負担について、東京慈恵会医科大学の田嶼尚子名誉教授による「1型糖尿病の疫学と生活実態に関する調査研究」で、28%の患者さんが医療費節約のために治療が不十分になっていると回答しているというお話をさせていただきました。

なお、医療費節約とは、具体的には「血糖測定回数を減らす」「受診回数を減らす」「インスリン量を減らす」「CSII（インスリンポンプ） ができない」などの行為で、いずれも血糖管理や治療に非常に悪影響があるものです。

同調査では、HbA1cという糖尿病の指標となる値も、治療目標とされる7%未満に収まる患者さんは全体の35%程度という報告もあり、これにも経済的な要因が影響しているかもしれません。

実際に医療費の負担感という調査においても、1995年の調査に比べ、2015年の調査では「非常に負担に感じる」割合が26.5%から47.1%へと増加しています。

おそらくこの結果は、インスリン製薬の改良や新たな治療機器の登場だけでなく、景気の問題や家計の中の月額固定制のサービスの増加、通信費が増えたことなど様々な理由があり、一概にQOLを阻害しているとは言い難いものかもしれませんが、どちらにしろ1型糖尿病の公的助成制度が世の中に合わせて大きく変わったということはありません。

経済を良くしていくことは簡単にはできませんが、私たちはアプリという身近なもので、少しでも経済的な問題を何とかできないかという想いも持ってこのプロジェクトに取り組んでいます。