1型糖尿病患者が安心して食事を楽しめる世界をアプリで実現

皆様いつもご支援ありがとうございます。目標の80%を達成いたしました。紛れもなく皆様のあたたかいお気持ちのお陰です。ご支援にお応えするべく、私たちも努力を継続してまいります。引き続き見守っていただければ大変心強く感じますので、何卒よろしくお願いいたします。

 

 

今日は、いろいろな方とお話している中で感じた、1型糖尿病と2型糖尿病の違いについて少しお伝えさせていただこうと思います。

 

専門医の先生方からお話を伺うと、1型「糖尿病」という名前がよくない、というご意見をお聞きすることがあります。これは、いわゆる「糖尿病」というと、多くの方は人数が多い2型糖尿病を想像されるため、1型糖尿病の正しい理解の妨げとなっているということ、そして実際に専門医から見ると治療や患者への指導がまったく異なるということからだと思います。

 

また、一般の方々にお聞きすると、親族が糖尿病だったというお話はお聞きしますが、それが1型か2型かはもちろん、そもそもどんな病気かということをあまりご存知ない方が多いように感じました。これは、以前の記事にもありましたが、1型・2型を問わず、病気に関するコミュニケーションというものは患者側からも家族や知人・友人からもなかなか難しいということがあるからかもしれません。

今回の記事が少しでも参考になればと思います。

 

 

 

 

違いのお話をする前に、まずは1型糖尿病と2型糖尿病の共通点から。

元々「糖尿病」という名前は、字の如く尿中に糖が排出されるために付けられたようですが、これは、以前の記事でお伝えしたように、高血糖（ブドウ糖が血中から取り込まれない状態）により起こる現象です。何もしないでおくと高血糖になってしまうという意味では、1型糖尿病も2型糖尿病も同じです。

 

 

そのため血糖値を正常な値にすることが治療の目標であるということも共通です。

治療目標は、HbA1cという、血管内でヘモグロビンとブドウ糖が結合したもののパーセンテージで示されており、年齢によって変わりますが、目標とする値は1型糖尿病も2型糖尿病も同じです。

 

 

また、高血糖による合併症のリスクも同様です。

高い血糖値は血管にダメージを与えるため、微小な血管を傷つけることによって起こる末端神経の痺れや、網膜の出血が続くことによる視力の低下から失明、また大きな血管を傷つけることによって起こる心筋梗塞や動脈硬化、脳梗塞のリスクが高まります。

 

 

このように見ていくと、共通しているキーワードは「高血糖」です。結果として高血糖状態になっていることが糖尿病と呼ばれる理由に思えますが、それ以外の部分はどうなのでしょうか。

 

 

次回の記事で「違い」についてお話させていただこうと思います。