プロジェクト25日目です。1型糖尿病と2型糖尿病について②

いつも皆様ご支援ありがとうございます。ご支援いただいた方々に情報を拡散していただいたおかげで、多くの方よりさらにご支援いただくことができました。本当にありがとうございます。目標まであと少しですので、引き続き応援いただければ幸いです。

 

 

昨日は1型糖尿病と2型糖尿病の共通点についてお話させていただきましたが、本日は違いについてです。

 

 

 

まずは高血糖の原因、インスリン分泌についてです。高血糖は、インスリンがブドウ糖を細胞内に取り込むことができないために起こる状態ですが、1型糖尿病と2型糖尿病の大きな違いは、インスリンが「出ない」ことと、「効きにくい」ことです。

1型糖尿病は、自己免疫により膵臓のインスリンを産生する細胞が破壊されることで発症します。そのため、インスリンが枯渇、もしくはとても少なくなります。

 

2型糖尿病は、インスリンに対する抵抗性が高くなる、つまり効きにくくなること、もしくはインスリンを産出する能力はあるのですが、「出にくくなる」ことで高血糖になります。

 

インスリンが出ない、ということは、効きにくいことと全く異なります。

 

2型糖尿病では、インスリンを効きやすくするために食事療法や運動療法が行われます。

肥満はインスリンを効きにくくする原因であり、運動は肥満の解消だけでなく、また別にインスリンを効きやすくする効果があります。

しかし、1型糖尿病は、インスリンを産出する機能がないため、同じ治療をしてもインスリンが出るようにはなりません。外部からのインスリンの投与が必須になります。

※2型糖尿病でもインスリン投与が必要な場合もあります

 

 

続いて病気になる原因です。

1型糖尿病が発症する原因は正確に解明されていません。発症のピークは12~14歳ですが、大人でも発症することがあります。ウイルスによって引き起こされる可能性や、遺伝的要因が指摘されています。2型糖尿病とは異なり、食事や運動などの生活習慣は関係ありません。従って突然発症することが多く、以前の記事でもお伝えしたような、急激な体重減少などの症状が現れます。

 

2型糖尿病は、肥満や運動不足など、生活習慣によって発症することや、遺伝的要因が原因とされています。メタボの方は要注意とされているのはそのためです。1型糖尿病と異なり、徐々に症状（インスリンが効きにくくなる）が現れてくることがほとんどで、かつ食生活の変更や運動を増やすことで改善できるため、予防も非常に重要な病気です。

 

 

最後に人数です。

1型糖尿病は全糖尿病患者の5%未満であり、そのほとんどは2型糖尿病です。

こんなに人数差があるため、一般的に「糖尿病」と言えば2型糖尿病を想像されるのは仕方ないかもしれませんが、いままでのお話のように、異なる病気と言って差し支えないほど違いがあります。

 

病気の理解はコミュニケーションの活性化につながり、1つの支援の形だと思います。本プロジェクトにより、少しでも皆様にご理解いただければ嬉しく思います。