アイヌ100人の肖像


宇井眞紀子さんの写真集『アイヌ100人の肖像』は、いま編集段階に入っているという。

 

その出版を、私は心待ちにしている。

 

アイヌのもとに20年以上にわたって通い続け、その暮らしや文化に畏敬の念をもって接してきた宇井さんのこれまでのアイヌ写真集によって、私はアイヌをより深く知り、私もまた、その暮らしや文化に惹かれてきた。

 

撮る人の思いが写真に現れると言われるが、だとすれば、これまでの写真集は“宇井眞紀子の”アイヌ写真集だったといえよう。

 

今度は、100人のアイヌがそれぞれに撮影場所や服装など条件を宇井さんに提示して被写体になったという。

そしてまた宇井さんは最後に、100人から「いま一番言いたいこと」を聞き、それをも載せるという。
するとこの写真集は宇井眞紀子&100人のアイヌ協働の、アイヌが自ら発する「現代に生きるアイヌの肖像」と言えるのではないか。

 

この写真集によって私はなお一層、アイヌを知るようになるだろう。

 

出版される日が、心から待ち遠しい。

 

嬉しいことに、同じく出版を待ち望む人たちの応援で、本を手にできる日も近いようだ。

 

被写体となった人たちに、彼ら自身が載っている写真集を届けたいという宇井さんの思いは、応援してきたみんなの願いでもあるだろう。

 

そして誰よりも本を手にする日を待ち望むのは、登場するアイヌの人たち自身だろう。

 

「写真集よ、届け!」の願いが叶うよう、私もまた応援していこう。  

 

 

渡辺一枝

 

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