先日、印刷の第一回目の校正が行われました。

 

色校正、略して『いろこう』といわれるこの工程では、私の想いや意図が写真集に反映するよう、テスト印刷の確認をし、私がプリントした写真と1枚1枚照らし合わせながら、細かく説明をしていきます。

 

しかし、なかなか的確な指示を出すのは、難しく、編集の冬青社の高橋社長が、私の説明を補足してくれました。

 

「それならばもう少しスミをはらいましょうか?」「コントラストを上げましょう」「人物のボリームアップ、どうします?」「Yを足すか・・・Cを減らすか・・・」凸版印刷のADの杉山さんからは、専門的な言葉が次々に飛び出します。

 

暫く進んだところで急に高橋社長が「宇井さんのご要望を全て満たしていくと、全部がフラットになってしまうんですよね。もっとこう・・・立体感が必要だと思うんですよ。」と一言。

 

リクエストを汲み取りながらも、要所要所で私の癖や、陥る危険を掴んで、的確な判断を下してくれます。営業の猪野さんは、私達の議論を傍で見守り、時折一歩引いた冷静な目で指摘を下さいました。

 

高橋社長と凸版印刷の皆さんは、25年以上写真集の仕事をなさっているそうで、その年月は私がアイヌの撮影をはじめた頃と重なります。そんな言葉にならない信頼感の中、50枚目を見終わったあたりからは、阿吽の呼吸で、詳しく説明しなくても全員が同じような感覚になったように感じました。

 

今回はポートレート写真です。肌の感じや衣服の質感がしっかり出るような仕上がりにしたいです

 

このように何度も議論を重ね、本番の写真集印刷へと一歩一歩進んでいます。

 

リターンにある「印刷立ち会い」ではこの本番の最終確認作業に立ち会えます。興味のある方はご参加下さい。

 

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