月とさんぽアルコが無事にスタートしました!
昨年11月に始まったこのプロジェクトは、たくさんの方々のご支援と励まし、応援をいただき、無事に2022年3月20日「月とさんぽアルコ」として新しいスタートを切りました!
半ば無謀と思われたクラウドファンディングでしたが、多くの方の宣伝と後押しによって年末に怒涛のように達成をし、1~2月は改装の毎日でした。店舗面積も狭いのでそんなに大変ではないだろうと高を括っていましたが、ふたを開けてみると、老朽化で腐っていたり構造そのものから直さないといけなかったりで、計画していたようには進まず、何度も心折れそうになりました。
少しずつきれいになりなんとなく形が見えてくると、自分がやろうとしていることが間違ってないんだと思えてきました。改装中に声をかけてもらえたり珈琲やおやつを差し入れてもらって、ここができることを楽しみにしている人がたくさんいることをより実感していました。近くでお店をしているおばあさんから商売のアドバイスやどん兵衛をいただいて、この場所にも馴染みつつあるんだなと心温めたことを思い出します。
建物や内装の風合いは残しつつ、ただ新しくするのではなくてできるだけ馴染むように、これまでとこれからが溶け合うようになればいいなと考えながら進めていきました。もちろん造作や建築のプロではないので、時間はかかるしセオリーからはずれているかもしれません。それでも、ない場所を作りたいという気持ちがあったので、足りてない部分やちぐはぐなところがあってもそれでいいやと思っています。
消防、飲食店営業、旅館業と順調に許認可がおり、3月20日にまず1階のテイクアウトのお店をスタートしました。メニューはドーナツとからあげと珈琲とビールだけ、看板もないお店に来てくれるのか不安でしたが、それも杞憂に終わりました。クラウドファンディングで支援してくれた方やアルトのお客さんはもちろん、商店街を毎日散歩している方や通勤で通る方が気にかけてくださっていて、オープン初日から大盛況でした。
カウンターから商店街の様子を眺めていると、近所のおじいちゃんが散歩がてらきて桜の開花情報を教えてくれたり、ベビーカーを押したお子様連れの方が卒園式の様子を話してくれたりと、アルトでは届けられなかった方たちにドーナツやからあげを届けることができています。少しずつですが尾道に人が戻りつつあるのも見て取れます。
2階宿泊の本格的なスタートやリターンの発送はまだできていません。お店も建物ももっとよくできるだろうし、やれることはまだまだあります。1日店長というこれまでにない試みもどんなものになるのか今から楽しみです。やったことがないことをしようとすると、当然障壁や困惑があります。けれど、今ある当たり前のものだっていつかは初めてのことだったはずです。うまくいかなければうまくいくように工夫する、だめならやり方を変えてみる、そんなふうにしてここがもっといい場所になっていけばいいと思います。商店街にとって、尾道にとって、はたまた日本や世界やあなたにとって、また来たくなる心地よい場所になるように残りの改装を続けます。
欠けた虹が見えたなら半円の虹を、半円の虹が見えたならまんまるな虹が見えるように、これからも歩いていきます。
〈資金使途〉
支援総額 2,050,000
決済手数料12%₊税 -270,600
早期入金3%+税 -67,650
支援支給額 1,711,750
設備備品費 -935,083
給排水工事費 -875,600
手拭製作費 -384,880
資金使用額合計 -2,195,563