プロジェクト概要

 

筋ジストロフィーという持病を抱えながらも、22歳から描き続けた水彩画。


しかし、40歳になった頃、筋肉が動かなくなり描けなくなりました。

自分の人生だった水彩画。

 

「もう水彩画が描けない」

そう気付いた時、悔しくて、悲しくて、何とか動いてほしいと何度も願った。

 

でも、僕には描き続けた水彩画がある。

 

たくさんの人にこの作品を見てほしい、そんな思いでプロジェクトに挑戦します。

 

 

 

進行性筋ジストロフィーにより描けなくなった水彩画。これまで描きためた作品を展示し、再び個展で人々に笑顔や勇気を与えたい。

 

はじめまして、鈴木邦浩です。

 

私は現在46歳で、5歳の頃に「進行性筋ジストロフィー」と診断されました。この病気は、筋力の低下によって身体を動かすことが難しくなったり、呼吸・飲み込み・血液循環などに機能障害が出るもので、現在は根本的な治療薬はないとされる病気です。

 

筋力がないので、のどが渇いてもペットボトルのキャップを開けることはできず、そのペットボトルを口に持ってくることもできません。排泄介助や着脱介助など、生活面全般において介助が必要です。過去には、自分でエアコンのスイッチを入れることができないので、熱中症になり死にかけた時もありました……

 

そんな私は、病気と向き合いながらも1993年より「水彩画」を描き始め、これまでに500点ほどの作品を描いてきました。1998年には初の個展を開催。以降、地元群馬県を中心に50回ほど個展を開催し、2007年5月には全国の重い病に苦しむ人たちや心の病に悩む人たちを励まし、勇気付けようと「アート.リンホー」という名の全国展開向けの個展も開催しました。

 

しかし、その後筋力が低下。絵を描くことや個展を行うことが困難になり、2014年から個展の開催できなくなりました。

 

悲しみの日々を送り、途方にくれる日々。そうした中、自分の描いた作品見ながら、目標に向かって頑張って歩んでいた自分を思い出しました。「私のように辛い気持ちの人がたくさんいる。癒さなければ!」そう思い、この度3年ぶりの個展を東京で開催することにしました!そのためには、介助のための人件費用や会場費用が必要です。どうか、皆さまの温かいご支援をお願いいいたします!

 

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生きる希望や夢もなく、どん底に陥った時に出会ったのが水彩画だった。

 

水彩画と出会うまで、私は障害児児童施設へ入所しながら隣接されている養護学校に通っていました。卒業後は、一般企業への就職を夢見ていましたが、現実はそんなに甘いものではなかったです。

 

人の手を借りなければ生活を送ることが出来ない私を受け入れてくれる会社はなく、就職を夢見ていた私は大変落ち込みました。「これから先どのようにして生きて行けばいいのだろう」考えても考えても答えが見つからない日々。

 

その後、成人施設Hへ入所しましたが、何をしても面白いと感じず、人と話すのが面倒になり、誰にも辛さを打ち明けることができない環境が私をどんどん苦しめました。人前で泣くことも出来ず、頭にタオルをかぶり、声を殺して泣いたこともあります。何をすることもなく、ただなんとなく過ぎる毎日に、夢も希望もなく、ただ生きているだけと言った感じの生活でした。

 

「このままではいけない」そう思った私は、別の成人施設に転所。そこで私は、水彩画と出会いました。ある部屋で、机に向かって一生懸命絵を描いていたその人は、水彩画で植物を描いていました。一緒に絵について色々と話をしているうちに、自分も描いてみようかな?そう思うようになったのです。

 

その後、絵の道具一式をプレゼントしていただいた私は、絵を描くことの楽しさを覚え、いつしか暗い気持ちから明るい気持ちへと変化している自分がいました。笑顔も多くなり、「鈴木君、明るくなったね!」「よく話をするようになったね!」そう言われることが増え、人生が明るくなった瞬間でした。

 

 

筋力が低下し、ついに描けなくなった瞬間。自分の病気を恨んだ。

 

しかし、進行性の病気は私の希望を奪っていきました。3年前、筋力の低下により、絵を描くことや水彩画展を行うことが困難になってしまったのです。

 

そうした中でも、「くよくよしていてもいけない。1枚でも多くの作品を仕上げ、楽しみに待っている人のために個展を行うんだ!」そう思い、毎日5時間から6時間ほどかけて描き続けました。しかし、40歳を迎えたころには、握力が10キロほどあったのが5キロまで落ち、鉛筆や筆を床へ落とすことが多くなります。2年後には私の握力は僅か0.3キロになり、ついに指を曲げることもできなくなりました。

 

「もう水彩画を描けない」

 

その現実にぶつかった時、本当に辛かったです。自分にはもう描くことしかない!そんな気持ちで描き続けてきたため、動かなくなってしまった手を何度も何度もマッサージしては、「何とか動いてくれ」そんな気持ちでいっぱいでした。

 

空を眺めては涙ぐみ、どうして自分がこんなことに……と、自分の病気を恨んだりもしました。

 

 

描けなくなったから終わりではない。まだ私の作品を通じて届けたい人たちがいる。

 

私には、過去開催した個展で体験した忘れられないエピソードがあります。

 

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それは、2003年のこと。絵を一枚一枚穴が開くくらいジーっと見ていたひとりの女性が、「会場近くの美容院に来たときに、個展の案内を目にして来ました。私はずっとうつ病に悩まされていて、日々辛いことばかりで嫌だったけど、絵を見て励まされました。」そう涙を流しながら言ったのです。私はその時、「あー、絵を描いていて、本当に良かった。」心から思いました。

 

私はそれを思い出し、もう絵を描くことは出来なくても、私にはまだ絵を通じて出来ることがあると確信しました。

 

そこで、今回開く個展は「全国展開」を目標に初の東京で行います!日程は10月6日〜10月8日で、とても淡く優しい色使いの水彩画の原画から、少しでも多くの方の心に寄り添えたらと思っています。

 

 

ずっと待って支え続けてくれた周りの方に恩返しがしたい。

 

「最近個展はやっているの?」「どうしてやらないの?」


そんな言葉を個展を辞めてからの数年、周りの方に言われ続けました。その度に私は身体の説明をし、私にどんな言葉をかけたら良いのか、周りはきっと悩んでいたと思います。

 

しかし、周りのみんなから出てくる言葉は「鈴木君の絵を楽しみにしてる!」「やる時は教えてね!」そうした嬉しい言葉ばかり……私は、この多くの友人や知人に支えられていたから、描き続けられたのだと思いました。

 

このプロジェクトを通して、日々こうして私を支えてくれる人たちに、絵を通して恩返しをしたいです。また、何らかの障害があることで過去の私のようにマイナスに受け止め、人生を送っている方々にメッセージを伝えたいと思っています。

 

どうか、私の再スタートを応援してください!よろしくお願いいたします。

 


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