空き店舗を活用して、アートを用いた心の支援の拠点を作りたい

空き店舗を活用して、アートを用いた心の支援の拠点を作りたい

支援総額

470,000

目標金額 300,000円

支援者
52人
募集終了日
2015年12月16日

    https://readyfor.jp/projects/arttherapy?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2015年11月30日 13:19

アートセラピーについて

アートセラピーとは何か。アートセラピストとは誰か。


この質問について、自分なりに思うことを書いてみようと思います。

 

アートセラピーの学派や理論、各国の事情・・・諸説ありますので断定するのは難しいのですが、一つ確かなことは


古代から人間は、天災や死などどうすることもできない様々な苦難をアーツ(芸術表現)によって乗り越えてきたということです。

それは、壁画のアートであったり、火を囲んでの踊りや音楽であったりしました。

 

ここにクリエイティブアーツセラピーの根元があるように思います。

 

アートセラピーではアートを媒介に、人間が本来持っている自己治癒力、広く言えば「生きる力」に働きかけていくのです。

 


アートセラピストの役割


あらゆる心理療法に共通することですが、自分の内側から何かが表出する、表れ出たものと対峙するプロセスは、喜びや幸福感をもたらすこともありますが、痛みや葛藤を伴うことも多いと思います。

アートセラピストはその過程に寄り添い、表現されたものやわき上がる感情を共に眺め、受け止め、見守っていきます。

 

具体的には、

 

・その方の心理状態やセラピーのゴールを見立て、安全な場づくりをする

・その方に見合った素材やテーマを考える

・その方の創作過程の技術的、心理的サポートを行う

・創作過程を振り返りながらその方が洞察を深める手助けをする

・記録をつけ保管する


などがアートセラピストの仕事に含まれます。

しかしながら、これを流れ作業のようにこなしたところでセラピーの効果はなかなか得られません。


これらの役割を意識した上で、知識や経験、感性や直感などを総動員させ、「セラピストが自分自身を目の前の相手に生かすこと」がセラピーの効果を生むのだと私は思います。


  ー画材をそろえて、テーマを準備したけれど何も作らなかった。

  ーアートも話もしないで、目をつぶり呼吸に集中して過ごした。

 

なんてことも起こり得ます。

 

その方の中にアイディアや表現の芽が育っている時は、セラピストは何もせず、ただ黙ってそのプロセスを見守る場合もあります。


アートを介しているものの、私たちの仕事は「人と人との臨床」です。

作品を生み出す、作り上げる、ということがゴールではないのです。

「今」「ここ」の有り様を大切にする、言葉では説明しがたいのですが、そんなことを心がけています。


その一方でインフォームドコンセント(説明と同意)や作品の取り扱い方、守秘義務など、専門家としての倫理が重要なのもまた事実です。

サイト上でアートセラピーの様子や作品をほとんど公開できないのも、そういった理由からきています。


こうして書いてみるとアートとアートセラピーの違いが見えてきます。

 

アートは誰にでも開かれたものであり、どこまでも制限のない世界です。

作品は多くの方の目に触れるものです。

そして、誰でもアーティストになれるのです。

 

アートセラピーは少し特殊です。

作品のプライバシーが尊重され、人目に触れることを想定していません。(ご本人にもよりますが)

そして、誰でもアートセラピスト、とはいきません。


例えば、アメリカでは大学の修士以上のプログラムに位置付けられています。

美術の基礎に加え、心理学や精神医学などの知識と臨床経験が求められます。

トレーニングでは、800時間の実習に加え、生徒自身もセラピーを受けていきます。クライアントとして個人的な悩みや葛藤に向き合うことも大切な過程です。

卒業後は、指導を受けながらクライアントとのセッションを1000時間こなし、

その後試験にパスするなど認定のアートセラピー資格を得るためには長い道のりが必要なのです。


その点「アートセラピー」を取り巻く日本の事情は大きく異なっています。

アートセラピーに限ったことではなく、日本では「セラピー」という言葉の使用に制限がありません。

厳密に管理されているアメリカと違い、「セラピー」「セラピスト」を誰でも名乗ったり、開業できる仕組みになっているのです。

その結果、日本で「アートセラピー」の名称は、広義の様々な活動に用いられています。

心理療法としてより、一般の方に向けた楽しみやリフレッシュを目的としたものが広く行われています。


国内でも臨床的なトレーニングが受けられる動きが出てきて、少しずつ前進していますが、心理療法としてアートセラピーを提供する土壌はまだまだ十分とは言えません。

これからじっくりと耕していく必要がありそうです。


長々書いてしまいました!

 

引き続き、みなさまのご支援、情報共有をどうぞよろしくお願い致します。

 

リターン

3,000


・アートワークカフェご招待
(お茶を飲みながらミニアート体験)
・お礼のお手紙
・オリジナルポストカード

支援者
22人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年2月

10,000


・アートセラピー体験ワークショップ
(2時間程度)ご招待
・お礼のお手紙
・オリジナルポストカード
・HPへのお名前掲載

支援者
26人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年2月

30,000


・石ころの形をしたクレヨン(12色)
・アートセラピー又は箱庭療法の個人セッション1回
・お礼のお手紙
・オリジナルポストカード
・HPへのお名前掲載
・アートセラピー体験ワークショップ
(2時間程度)ご招待

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年2月

50,000


・石ころの形をしたクレヨン(12色)
・アートセラピー又は箱庭療法の個人セッション1回
・お礼のお手紙
・オリジナルポストカード
・HPへのお名前掲載
・アートセラピー体験ワークショップ 
1年間フリーパス

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年2月

記事をシェアして応援する

    https://readyfor.jp/projects/arttherapy/announcements/32152?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る