「元気会」という手作り作品の会があります。

平均年齢六十数歳?

神奈川県川崎市のとても元気な元保育士さんたちの会です。

 

先日、作品の展示販売会が開催されるということでお呼ばれしましました。

会場は地元のお店。

壁一面、絵手紙やちぎり絵などの作品。

お店の両角には手作りのカレンダーやバッグや小物類が置かれていました。

地域の方々が次々とやってきてコーヒーを飲みながらおしゃべりしています。

 

「これは何?」と話しかけられているのは元気会のメンバー。

「宮城県の朝市センター保育園という保育園を支援するために作ったものなんですよ。」と熱く語っている元気会の方々。

 

元気会5人のメンバーの他にも、支援の一部になるのならと、作品を提供してくださる方がたくさんいるとのこと。

「売り上げは、認可移行の支援金としてカンパします」と大きな笑顔でお話ししてくださいました。

 

帰りの新幹線の中に持ち込んだお土産は、大きな袋にいっぱいの手作り壁飾りやユニークなびっくりおもちゃ箱、そして『幸せのおすそわけ』というちぎり絵の絵本。

鵜養君子さんの自主出版本です。

 

「はじめに」の冒頭には次のような一文がありました。
「私たち元気会は、自分たちに出来る東北震災支援を、との思いで宮城県にある朝市センター保育園を応援しています。震災にもめげず、毎日を精一杯生きている子どもたちと、支える地域、父母、職員の方々の力になれないだろうかと思いついたのが、出版のきっかけです。」
何度も何度も読み返しました。

私たちの保育園がこのような本の最初のページに登場しているとは?!

仙台で待つ仲間たちにも早く知らせたい、そして、この感動をみんなと共にしたい、と思いました。

 

本の中身もまさに「幸せのおすそわけ」だと思いました。

素晴らしいちぎり絵が全編に躍動する中こんなエピソードがちりばめられているのです。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

「今日から渋谷にある介護の学校に行くことにしました。学校を卒業したらどんなお世話もできるヘルパーさんになれるらしいから」
「まあ、これからまたお勉強?大変ね。私なら大丈夫よ。いってらっしゃい」

 

嫁の私に身の回りの世話をしてもらうのは、プライドが許さない義母。

考えた挙句、ヘルパーの資格をとろうと学校に行き始めました。

 

「さあ、今日から私がお風呂で洗ってあげます。何しろ介護の学校で一番上手って褒められていたんだから」
「お風呂は一人で入るわ」
「お婆ちゃん、いつも頭かゆい、背中かゆいって言ってるでしょう。あれね、洗い方があるのよ。学校で教えてもらったの」
「へえーっ、そんなことも教えるの?」
「全部教えてもらったの。でも、毎日やらないとコツを忘れるから、毎日やりなさいって言われたの」

 

「介護の専門家ですよ」をちらつかせ、この日から身体介護もするようになり、次第に拒否がなくなっていった義母です。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

この本が店頭に並ぶのは11月19日だそうです。

保育園のことも、元気会の皆さんのことも、吹き渡る風のように日本中に広がるといいな。
 

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