のぼりべつクマ牧場｜クマへの恩返し作戦！動物福祉の向上へ。

皆様のおかげさまで、ついに支援者の方が200人を超えました！そして、温かい応援コメントやご支援に心より感謝いたします。

 

頂きました応援コメントのなかには、クマと人間の軋轢への強い想いをお伝えくださっている方もおられ、私どもの研究活動にご期待頂いているものもあります。私どももより一層研究活動にも精進していきたいと改めて感じております。そのような想いを受け、今回は、最近、取り組んでおります研究について、2020年以降に科学誌で発表された研究をご紹介させて頂きたいと思います！

 

①「毛から読み取るクマの生態」

　麻酔下で定期的にヒグマの毛を採取したり、毛を部分的に剃ったりして、ヒグマの毛の伸長速度を明らかにする研究を行っています。この伸長速度の研究は、その毛に含まれている安定同位体比（※）の分析をするときに役立ち、採取した毛から野生ヒグマがいつ頃何を食べたのかを知る手掛かりにつながります。

（※）生物のからだの安定同位体比は、その生物が育った環境や食べたものの同位体比を反映して僅かに変化することを利用した分析方法。

 

もっと詳しく知りたい方はこちら（論文掲載ページ）

 

②「エコーで探るクマの恋事情」

　ヒグマの卵巣を定期的に超音波画像診断装置（エコー）で観察し、卵胞の発育や排卵様式などの繫殖生理を明らかにする研究を行っています。この研究は、ヒグマはどのようなメカニズムで繁殖しているのかを知る手掛かりになります。

 

もっと詳しく知りたい方はこちら（論文掲載ページ）

 

➂「背中が語るクマのコミュニケーション」

　マーキング行動の一つ「背こすり」をする背中の皮膚や分泌物を調べることで、背こすりによって行っている匂いコミュニケーションを解明する研究を行っています。この研究は、広い行動圏を持つヒグマが、どのように情報のやりとりをしているのかを知る手掛かりになります。

 

もっと詳しく知りたい方はこちら（論文掲載ページ）

 

　ヒグマを科学的に知ることで、少しでも今まで以上にヒグマのことを理解して、より歩み寄れる未来になることを願っています。引き続き、のぼりべつクマ牧場一同頑張っていきたいと思いますので、ご支援、応援何卒宜しくお願い致します。