【完了報告】仮設住宅団地内に「集いの場」が完成しました!
2024年7月末に「トルコ・シリア地震|不安な仮設住宅での生活の中に集い安らぎの場所を」の「集いの場」が完成しました。想定よりもかなり時間がかかってしまいましたが、何とか完成することができました。皆さんの温かいご支援に感謝いたします。ご助力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
クラウドファンディングで、当初の目標以上の資金を得て以降、建築の設計、モックアップの制作を九州大学内で進め、それと同時に現地自治体や仮設住宅運営組織との交渉、工務店や大工さんの手配、現地の大学や学生たちとの調整、現地での資材や加工場所の手配、そして現場での施工と、徐々にではありますが、少しずつプロジェクトは前に進んできました。しかし、うまくいったかと思えば、想定外のことが起こることの連続で、そのたびに本当にいろいろな方々に助けていただいて、何とかここまでたどり着きました。
完成した「集いの場」には、工事中にいろいろと手伝っていただいた仮設住宅の皆さんから「和の家」という名前を付けていただきました。この建物は、カフラマンマラシュ市の東側にあるİstiklal 大学 Karacasu 敷地内の仮設住宅団地に隣接して建っています。現在、仮設住宅団地を管理しているAFAD(トルコ内務省災害応急管理局)によって運用が始っています。後ろに添付した写真は、完成時の建物の様子です。スケジュールの関係上、運用が始まって以降現地を訪れてはいないのですが、今後隣接する仮設小学校のこどもたちや、仮設住宅の皆さんにお使いいただくことになります。その様子につきましては、追ってご報告いたします。
また、この仮設住宅団地は今後2年ほどでその運用を終えて、閉鎖される予定です。敷地が大学内ということもあり、この「和の家」は、その後も大学の学生などに使っていただく予定です。
なお、皆様よりご寄付いただいた資金は、以下のように使わせていただきました。
・現地の大工さんや日本および現地の学生などの労務関係費 1,294千円
・木材、外壁材、建設資材、工具などの材料費・消耗品費 1,249千円
・日本などから現地までの学生旅費の一部 658千円
・資材の輸送費と現場管理経費 190千円
・大学およびクラウドファンディングの管理運営経費 929千円
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合計 4,320千円
リターンにつきましては、現地からの写真やメッセージが届き次第、順次お送りしたいと思います。詳細につきましては、メッセージなどにてご報告いたします。
このたびは、本プロジェクトのご支援本当にありがとうございました。まだまだ被災地では大変な状況が続いています。また、日本を始め世界各地では、大変な災害や戦争などが起こり、不幸な状況に置かれる人々は数知れません。私たちはこれからも継続的に、被災地支援の活動を続けてゆきたいと思っています。引き続き関心を持っていただくとともに、ご支援いただけると幸いです。