プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました
 

<目標達成のお礼とネクストゴール挑戦について>

 

みなさまのあたたかいご支援のおかげで、目標金額である40万円を達成することができました。どうもありがとうございました!

 

シェアや励ましのお言葉、応援メッセージ、大変励まされました。 これで2本のアニメを完成させることができます。

 

そしてこの度、平和学会の平和教育プロジェクト委員会が、アニメの活用方法を考えてくださることになりました。知識・実践経験など申し分ないファシリテーターや教授陣が考える、アクティブラーニングにも最適なワークショップ、授業案を冊子にしてDVDとセットで展開していきます。その冊子製作費用として、ネクストゴール60万円に挑戦することにいたしました。

 

このアニメを、よりよく活用していただくための目標に向かって、引き続き応援よろしくお願いいたします。

2018.3.27 高部優子

 

 

世界中で100以上の紛争を調停した平和学者  ヨハン・ガルトゥング。

彼が、紛争当事者との対話・議論の経験から編み出した平和理論は、多くの研究者の間でも難しいと思われることがあります。これまで、この平和理論を題材にしたものを含め3つの短編アニメを制作、ケンカや紛争を解決するスキルを幅広い方々にお届けしてきました。

 

今回は、ガルトゥングの平和理論のうち、より深い「平和とは何か」「暴力とは何か」を伝えるため、アニメ2作品を制作します。

 

平和学の父 ガルトゥングの平和理論を、幅広い方々に知ってほしい!

 

はじめまして。平和やコミュニケーションのアニメを制作している高部優子です。かつて高校の社会科教員だったとき、生徒から「戦争はなんで起きるの?」という質問を受けました。その本質的な答えを探して、大学院に飛び込みました。

 

そこで出会った先生から、「紛争解決学という学問がある。紛争を解決するスキル(技術)もある。スキルだから学習可能!」という言葉を聞いて、ケンカも戦争も、そのスキルがあれば何とかなるかもしれないと考えました。

 

その後、大学院で学んだ成果を、子どもでもわかりやすいように3つの短編アニメ「みんながHappyになる方法」として制作しました。このアニメを通して、学校の授業や社会人のワークショップなどで、ケンカがエスカレートしないコミュニケーションの方法・集団での話し合いの方法などを伝えることができました。


そして今回、ガルトゥングの平和理論をより深く伝えるため、「平和とは何か」「暴力とは何か」について伝える2つのアニメを作成します。平和理論を幅広い方々に届けるために、皆さまのご支援・ご賛同をお願いいたします。

 

 

戦争がない状態=平和、果たして本当にそうでしょうか?

 

1941年から、3度の戦争を引き起こしたペルー・エクアドル紛争に解決提案を行うなど、これまで100以上の国家間、宗教間紛争を調停した経験を持つ、平和学者ヨハン・ガルトゥング。

 

彼が提唱した概念は、「平和」の捉え方に大きな転換をもたらしました。

 

「平和」と聞くと、多くの方がイメージされるのは、「戦争がない状態」ではないでしょうか。ガルトゥングは、「平和」の対義語を「暴力」とし、戦争などを「直接的暴力」、差別や貧困、不平等など社会に組み込まれた目に見えない暴力を「構造的暴力」、そしてその2つの暴力を支える「文化的暴力」と定義しました。

 

また、その3つの暴力(直接的暴力・構造的暴力・文化的暴力)が"ない"状態を「消極的平和」、協力や平等、対話や平和の文化が”ある”状態を「積極的平和」としました。しかし、こうした平和理論は、研究者の間でも難しいと思われていたり、一部では誤解もあったりします。

 

ガルトゥング紛争解決額入門/©法律文化社

 

1969年に、平和の対義語を暴力とし、差別や貧困などが「構造的暴力」であり、戦争がない状態を「消極的平和」、構造的暴力がない状態を「積極的平和」としました。これは研究者の間で非常に有名ですが、その後何十年もの間、このガルトゥングの定義を受け入れるか・受け入れないかの議論が長く続きました。つまり、平和の対義語は暴力か、戦争か。

 

2003年、ガルトゥングは積極的平和の定義を深化させます。構造的暴力が”ない”状態、としていると結局は消極的平和と言えるのでは、という指摘を受け、現在の「協力や平等、対話や平和の文化が”ある”状態」と捉えることにしたのです。

 

こうした深化を知らない研究者が、以前のままの定義・概念を使っています。あるいは、分かりやすいということから、あえて以前のままの定義を使う方もいます。また、教育やマスコミなどで作られる偏見などを指す「文化的暴力」については、構造的暴力ほど有名ではないのと、意味がわからないということで、ほとんど無視されている現実もあります。

 

ガルトゥングの理論は、国家対国家の紛争解決だけではなく、個人対個人が仲良くすることにも通じるものがあります。もっと身近なものとして知ってほしい、という想いからアニメ制作に取り掛かり始めました。

 

 

悪役を倒さないヒーローがいたとしたら?君は彼をヒーローと呼ばないだろうか。

 

映像(アニメ)作品という形にしたのは、社会科教員の頃、イラストや映像を使うと生徒の目の色がガラッと変わって、積極的に質問をしてくれるということがあったからです。映像として表すことで、難しいと思われる理論も、幅広い方々に届けることができるのでは、と考えました。

 

既に制作済みの「みんながHappyになる方法」では、「鬼退治をしたくない桃太郎」をはじめとする3本のアニメを作りました。なぜ、桃太郎は鬼退治をしたのか。鬼や村人、対立に関係するすべての人が集まって対話をすれば、対立は解決されるのか。そんな疑問から生まれた作品です。

 

 

この「みんながHappyになる方法」は、教育現場で重要だとされているアクティブラーニングの教材としても、ご利用いただいています。日常生活でつい人と争わないように、ケンカやいじめをしないためのコミュニケーションを身に着けるために、子どもはもちろん親や先生にも見ていただきたいと思っています。

 

 

今回制作するアニメについて

 

今回のプロジェクトを通して皆さまからいただくご支援で、ガルトゥングの平和理論をわかりやすく伝えられるように2作品のアニメを制作いたします。


作品①『クリスマスのオフィスにて 3つの暴力~見える暴力 見えない暴力』

 

暴力には、3種類あります。殴り合いや戦争など、直接目に見える直接的暴力。差別や貧困などの構造的暴力。それらを支える、目には見えない文化的暴力。その3つの暴力を、パワハラを題材にしたアニメーションで伝えます。

 

【あらすじ】

クリスマスの夜、会社で丸山ヨシオが上司の四角ツネオに怒られている。

気落ちするヨシオのもとに突然現れたサンタは、不思議なスマホをヨシオに手渡す。そこには、上司に怒られる先ほどの自分の姿が。驚くヨシオの元へ、ツネオが戻ってくる。サンタは不思議なスマホを用いて、ふたりに向かって職場にある「三つの暴力」について説明する。

 

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作品②『オレンジの木の下で 消極的平和・積極的平和』

 

どうすれば、平和な社会になるのでしょうか。すべての暴力をなくすこと(=消極的平和)だけではなく、何かが「ある」状態(=積極的平和)も必要です。このアニメでは、戦争になる過程を描きつつ、消極的平和、積極的平和について伝えます。

 

【あらすじ】

オラン国とガルン国は、小さな川を挟んで隣同士。互いに温暖な気候を生かしてオレンジを栽培しながら、平和に暮らしている。日照り不足が続く中、オレンジ栽培に必要な川の水を、上流に住むガルン人がせき止めてしまいオラン人は激怒する。

 

ガルン人と争おうと盛り上がる一部のオラン人たち。大きいことはみんなで決めるオラン国、争いたいオラン人たちはあの手この手を使って国中を戦いへと扇動していき、、、


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※2018/3/8 2作品のタイトルを一部変更しております。内容については変更ございません。

 

私たちの周りにある暴力。平和をつくり、維持するとはどういうことか。

 

アニメ制作を通して、そんなことを考えるきっかけを作っていきたいです。

 

今回のプロジェクトでは、平和理論を伝える2つのアニメが完成します。このアニメを通して、自分の身の回りにある暴力に気づき、平和とはどういう状態なのか、想像することができるようになると思います。このアニメによって、見ていただいた方の考え方や価値観、態度などが非暴力的に転換されるように。皆さまからのご支援・ご賛同をどうかお願いいたします。

 

 

【資金使途】

アニメーション自体は、ほとんど出来上がっているのですが、アフレコがまだできていません。今回のプロジェクトでは、皆さまからのご支援でスタジオでのアフレコと、アニメーションの最終編集を行います。

 

アフレコ費用:150,000円
アニメーション制作(編集)費用:100,000円
DVD制作費用:100,000円
HP更新費用:50,000円

 

 


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