プロジェクト概要

日本の総合文化・茶の湯と伝統工芸品をヨーロッパに広めたい。

 

初めまして、裏千家茶道の茶人をしている森と申します。

 

茶道といえば、日本家屋のお茶室で行うものと言うイメージが付きまといますが、そのお茶室を飛び出して、富士山の山頂や、青函トンネルの海底など、様々な場所でお茶を楽しみます。2006年に初めてフランスで茶会を催して以来毎年これを開催。フランス以外では08年に韓国で、13年にはカンボジア、16年と17年はアルジェリアと、フランス以外の国々でもお茶を楽しむ企画を実施してきました。

 

そして、茶道には伝統工芸作家をなくしては成り立ちません。フランスをはじめとする国々で茶道を紹介するとき、日本の伝統工芸作家の方々に同道をいただき、茶道と合わせて作品の歴史や製法についてのご紹介をいただいております。

 

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日本遺産に登録された備前焼。ヨーロッパの人々に紹介するだけでなく、人々の記憶に留めてもらうためのツールがほしい。

 

皆さんは、日本遺産というものをご存知ですか?

 

その日本遺産に今年、備前焼と言う、日本でも最も古い焼き物の一つに数えられる著名な伝統工芸品が登録されました。これまでヨーロッパで紹介がされたという記録は1900年にパリで行われた万国博覧会以来、ほとんどありません。私たちは7月にパリへ行き有識者の方々とお話をする機会を持ち、そこで備前焼の美しさや魅力について、ほとんど知られていないという事実に接し、これは大変大きな機会だと改めて感じました。周知するためには、現物を見てもらうことはもちろんですが、イベントが終わった後も手元において眺めていただける資料の作成が不可欠です。

 

たとえば、そのために必要なものといえば、図録や絵葉書。伝統工芸品という性質上、量産ができないことと、安易な価格で手に入るものではありませんので、備前焼というものをフランスやスペインの方々の記憶にとどめていただくツールが必要なのです。

 

こうした製作費用は毎年すべて自己負担という形で行っている事業であり、また作品の販売などは一切行わない非営利の企画としていますので、こうした費用や、作品を現地に持ち込むための通関費用に充てる資金としてのご支援を必要としています。

 

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今、ヨーロッパで抹茶が熱い。

 

ヨーロッパ、中でも私が初めてフランスを訪れた1998年は、まだ茶道といっても一部の在留邦人の方が個人的に楽しまれるというレベルの物でしたが、20年近くを経た今、パリのお菓子屋さんに行けば抹茶のケーキやマカロンが並び、美容にもよいなどのふれこみで抹茶の輸出量は爆増し、同時に日本の茶道についても注目が寄せられています。

 

私は2006年から、フランスで裏千家茶道を紹介するボランティアを行っています。2013年からは毎年定期的にフランスの大学を訪れ、2013年と14年はリヨン大学、15年からは毎年グルノーブル大学において茶道の講義を行い、日本をもっと知りたいと望む学生たちに茶道の楽しみを伝えてきました。

 

同時に日本の伝統工芸作家さんとコラボレーションを組んだ茶会や展示を企画し、パリ郊外の古城や国立ギメ美術館等に於いて茶会を、昨年は在外公館の天皇誕生日記念レセプションや、日本文化イベント・JAPANTOUCH2016へも参加させていただきました。

 

2013年は日本茶、2014年は清水焼、2015年は朝日焼、2016年は鎌倉彫、そして今年のテーマは備前焼です。その備前焼作家の18代木村桃山さんとともにフランスに渡り、大学において年に1度の茶道の講義を実施し、加えて今年は新しい企画として、バルセロナにて茶道と備前焼によるイベントも開催予定です。

 

ヨーロッパで日本の心である「茶道」と「備前焼」を伝え広めるため、ご支援頂ければ幸いです。どうぞ、宜しくお願い致します。

 

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継続は力なり。今年は7回目のフランス茶道遠征となります。これまで継続してきたことで、フランスの地にも着実に茶道のファンを増やして参りました。

 

話を先ほどのフランスのお茶ブームに戻します。

 

私が狙う開催場所は主にパリとリヨン、グルノーブル。主にこの2都市で継続的に行っていますが、目的もそれぞれ違います。たとえば、パリは「日本の工芸品を広める場所」。リヨンやグルノーブルは「茶道を知ってもらう場所」。パリはすでにご紹介の通り、爆発的な茶道ブームにより、多くの茶道教室があるなど、もはや日本から茶道を知ってもらうために行く必要はには十分足りた土地となっています。

 

パリ在留の先生方と同じことをやっても意味がありません。一方でリヨンはフランス第二の都市であるとともに、ヨーロッパ全土においては7番目の経済都市として確立しています。首都であるルクセンブルクやアムステルダムをも上回る大都市ですが、パリからは遠く、茶道の芽はまだまだ小さいものです。

 

しかし、リヨンやグルノーブル大学の日本語学科は国内でも有数の先進科目として知られ、日本からも多くの交換留学生が派遣されている著名な大学でもあります。日本が好きでたまらない学生たちがたくさんいる街、地方でもあるのです。同じ場所で毎年継続して続けることには意味があります。

 

最初の1年目は、興味本位の方がふらっと寄ってくださることから始まりました。2年目になると、その中から興味を持ってくれたリピーターさんが来て下さいます。3年目になると、「次はいつ来るの?」と聞いてくださいます。そして、5年目、6年目。今回の茶会にあわせて実施する大学での講義も6年前は30人から始まりましたが、今では200人を超える聴講者が集まるようになりました。

 

これを漆器に例えてみましょう。漆器は1度でなく、何度も漆を塗ります。たった1度では、あっという間に地が見えて痛んでしまいます。だから何度も何度も塗り重ねて、強靭で立派な漆器が出来上がります。これと同じように、継続的に行っていくことは、茶道のファンを確実に増やしていくことになるという事を私たちは学びました。

 

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茶道と備前焼という日本の伝統をヨーロッパに広め、これを日本の心を楽しんでもらうきっかけにしてもらいたい。

 

お茶道具といえば、京焼や京蒔絵に代表されるように、京都で作られるものがよく知られていますが、備前焼は古来から伝わる日本の伝統工芸品でもあります。江戸時代には茶道具としても大いに普及し、京焼や京蒔絵にも負けない歴史を持っています。

 

ただ、2013年のプロジェクト開始以来、かかる経費はすべて私自身とコラボしてくださる作家さんの自費、また同行いただくスタッフさんの協賛金によって行ってまいりました。更に、パリで行うイベントは、会場については公共性の高い場所で行い、自治体や公益団体様のご後援をいただいて実施するイベントのため、営業行為は行わないと言う事を旨としているため資金不足が否めません。

 

今回、茶道と共に備前焼をパリで紹介することができる事は大変貴重な機会であり、これをきっかけにフランス人の間にも備前焼と言うものの存在を意識して頂き、このイベントを通して興味を持っていただけるような場になってもらえればと考えております。どうぞ、応援宜しくお願い致します。

 

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