【山中カメラ】現代音頭作品集を作ってボンダンスの輪を世界に!

支援総額

2,107,600

目標金額 1,500,000円

支援者
138人
募集終了日
2019年7月7日

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2019年06月03日 00:19

「私は如何にして現代音頭作曲家となったか」 取手立志編

皆さんこんちは。

現代音頭作曲家の山中カメラです。

日に日にご支援の数が増えていきます。有り難いかぎりです。

7日7日まで走り抜けます。

最後まで応援どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、前回まで音頭の話が全く出てきませんでしたが、

今回やっと盆踊りが始まります。

 

シリーズ「私は如何にして現代音頭作曲家となったか」

取手立志編 ~マルトノ音頭の誕生~

GEISAIで賞を取ったものの(これは当時もっとアグレッシブに売り込みとか営業とか上手く立ち回ればよかったと今は思っている)

あまり自分の状況は変わらず、相変わらず自分の表現を追求する日々であった。

前々回紹介した「おっぱいカメラシステム」や大きい撮影機材などを展開し、街で撮影をしていると、必ず警察が来てトラブルになった。

もっと美術館とか公的な認められた場所で、もっと規模の大きい作品を堂々と作ってみたいと思うようになった。

 

ちょうどこの頃は、各土地のアートプロジェクトが話題になり始めた頃で、

私も茨城県で行われる「取手アートプロジェクト2006」の公募に大規模な映像作品のプランを立てて応募してみた。

この年はヤノベケンジ、藤本由紀夫、野村誠の3人がディレクターを務めることになっていたが、

私は音楽家の野村誠さんの選考に残り、十数名の選出作家と共に「野村組」に加わることとなった。

 

しかし、野村誠さんのディレクションは新鮮なものだった。

「せっかくこの場所に多くの作家が集まっているのだから、個人的な作品を作るのではなく、作家同士でコラボレーションをして、この地でしか出来ない新しいなにかを生み出そう」というものだった。

個人的な映像作品を作る気満々だった私は少々戸惑ったが、同時にすごくワクワクしていた。

初日から作家同士でどうするか?何をするか?の会議が始まった。

 

・音楽家の野村誠さんの自由な音楽に触発され、学生以来の音楽熱、作曲熱が再燃してきたこと。→作曲したい。

・当時小学2年生の女の子「むっき」が同じ野村組作家として選考されており、そのむっきがゲームの「太鼓の達人」が得意だということ。→太鼓→盆踊り?

・宮田篤君という作家と名前が一緒(本名が山中篤)という点で先ず意気投合し、何か出来そうだと思ったこと。→ダジャレアート。

・取手アートプロジェクトの主催が東京藝大ということもあり、高校生の頃から一度は触ってみたいと思っていたオンドマルトノ(シンセサイザーの元祖とも言える電子楽器)という楽器が、藝大に言えば触らせてもらえるのではないかと思ったこと。→オンドマルトノ→マルトノオンド。

 

以上のことから、カメラ、宮田、むっきの三人ユニットが中心となり、

オンド・マルトノで「マルトノ音頭」を作る!(㋣のトは取手のトでもあるし)

というもの凄く下らないダジャレの企画を立てた。

 

しかし、それまでは一人でひたすら個人的な作品を作っていた私にとって、

大勢で何かを作り出すという行為がとても新鮮で楽しかった。

適当に音頭調の曲を作曲し、宮田篤君と取手に関する歌詞を作った。

振り付けも考え、せっかくだから最後の発表で提灯を吊るして、作家とお客さん全員で踊ろうということになった。

オンド・マルトノは貴重すぎて何処からも手に入らず、プロのオンド・マルトノ奏者、久保智美さんを招いて演奏をしていただくことになった。

 

ではここで貴重な世界初演の映像を見ていただこう。

 

それまで全く盆踊りなどには興味がなかったのだが、自分が作った曲を皆が歌い踊り、

何より、子供からお年寄りまで、初めて会った人同士が手を繋いで、

提灯の灯りの下で踊っているのを見ていると、段々と胸が熱くなり、涙が自然に流れていた。

ミュージック(音頭)、ダンス(振り付け)、ライティング(提灯)からなる絶妙のカクテル。まさに総合芸術。

コミュニケーションの中から生まれ、地域に暮らす人々の魅力を無限大に解き放つ音頭の力。

そして、日本に暮らす人なら誰もがDNAに刻まれ知らず知らずのうちに共有している盆踊りのリズム。

現代の日本に、今私自身に、必要なのはこれだ!と確信したのだった!

 

作品を通して、初めて(僕の思う)リアルな世界と繋がれた気がした。


 

当時のTAPスタッフゆーみんが編集したレコーディングの映像も残されています。

(今回製作するCDはこの2007年の録音を元にした、2013年再録音/2018リマスター版を収録予定です)

 

この奇妙な音頭は、取手アートプロジェクトのスタッフの御尽力で大切に守られ、地元のお祭でもう10年以上踊り継がれています。

(野村誠さんと、当時の野村組アーティストの皆さんには本当にお世話になった。
いつか恩返しをとずっと思っている)

 

次回に続く!

リターン

3,900


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サンキュー応援コース

–––––––––
● 作品集にご支援者様のお名前掲載×1枠(希望者のみ)
● お礼のポストカード
● 山中カメラ ポストカード×1セット

申込数
24
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年9月

8,000


スタンダード応援コース

スタンダード応援コース

–––––––––
●『山中カメラ  CD ブック作品集×1冊』
● 作品集にご支援者様のお名前掲載×1枠(希望者のみ)
● お礼のポストカード
● 山中カメラ  ポストカード×1セット

申込数
75
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年9月

3,900


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サンキュー応援コース

–––––––––
● 作品集にご支援者様のお名前掲載×1枠(希望者のみ)
● お礼のポストカード
● 山中カメラ ポストカード×1セット

申込数
24
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年9月

8,000


スタンダード応援コース

スタンダード応援コース

–––––––––
●『山中カメラ  CD ブック作品集×1冊』
● 作品集にご支援者様のお名前掲載×1枠(希望者のみ)
● お礼のポストカード
● 山中カメラ  ポストカード×1セット

申込数
75
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年9月
1 ~ 1/ 18


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