3・11の震災後、勤務していた小学校には、被災した自宅から実家のある土地に転校するお子さんが沢山いました。いきなりの転校で友達から引き離され混乱するお子さんも多く見られました。

 子ども達に必要だったのは、「なくなってしまった日常生活」だったのですがそれはかなわないことでした。

 お母さんに手を引かれ北上川の鉄橋の上を歩いて逃げてきたHさんは毎朝登校しては大声で泣きました。泣きながら職員室にやってきて約1時間泣き続けるHさんと一緒に隣に座って「いいよ。いいよ。泣いていいよ。」と言い続けました。「ないちゃだめ」「勉強の時間だよ」とはとても言えませんでした。勉強することより泣くことのほうが彼女には必要だったのです。

 混乱している子ども達にどのように接することが必要なのか、改めて学ばなくてはと思いました。「放送大学」ならば入学できそうでしたので大学院と教養部に入学して必要な単位をとりました。3年かかりましたが今度の審査会で認定されるかどうか決まります。たとえ不可でも学んだことを生かしたいと考えています。

新着情報一覧へ