ウクライナ危機|女性や子どもが自ら未来を描くために継続的なご支援を
ウクライナ危機|女性や子どもが自ら未来を描くために継続的なご支援を 2枚目
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寄付総額

3,300,000

目標金額 2,500,000円

寄付者
194人
募集終了日
2025年2月28日

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2025年02月20日 18:30

戦争の音:爆発音とサイレンの中に身を置く

鋭く容赦ない音

犬の鳴き声、乗客を乗せた路線バスの音、出勤する人々の声、子供たちの笑い声や遊び声、ドアを閉める音、歩道を歩く足音など、日常生活の音は通常なら心の中でバックグランドとして流れています。しかし、戦争中、音はまったく別の存在になります。ウクライナでは、音は鋭く、容赦なく、逃げられないものです。そしてこの音は常にそこに意識を向け、耳を傾けることを要求してくるのです。

 

戦争の音へのトラウマ

タチアナさん(69歳)にとって、戦争の音は絶え間なく彼女の傍で鳴り響くもので、爆弾や爆発が毎日のように起こる場所で彼女が受けたトラウマを容赦なく思い出させるものです。しかし、彼女が逃れてきたドニプロの町でも、戦争の音が絶え間なく聞こえています。 


「今でもミサイルが飛んでくる音がよく聞こえます」

と落ち着いてはいるが、とても重い声でタチアナさんは言います。

 

「その音はどんどん大きくなるのです。最初はなにか分からない程度の音がします。それから、ブーン、ブーンと笛のような音になり、最後に大きな爆発音が聞こえるのです。恐ろしい音でとても怖いです。それからドローンも飛んでいます。ドローンは、頭の上をバイクが飛んでいくような音がします」

 

タチアナさんは話しながら両手を耳に当てました。

 

拍手のような爆発音

ミサイル音、爆発音、ドローン音に混じって、防空サイレンもタチアナさんを苦しめています。その不気味なサイレンがタチアナさんの神経を逆撫でするのです。

 

「毎日、警報が鳴ります。サイレンが鳴りっぱなしなのです。そして私の携帯電話も、あの恐ろしいビープ音と振動で鳴り止みません」

 

と彼女は説明します。サイレンの音は、骨の奥深くまで響きます。そしてさらに体中が響くほどに脅威となって襲い掛かるのです。―また始まるだけです。

 

 

全ての音をかき消す警告音

警報が鳴り響くと、電話は3回ビープ音を鳴らします。そして

 

「お住まいの地域が空爆される危険が高まっています。近くのシェルターに避難してください。ピーピーピーピー」

と警告を発します。政府からの連絡は電話を使って発せられます。そしてその金切り声のような警告は他のすべての音をかき消すのです。

 

タチアナさんは2022年4月にクラマトルスクから逃れた後、3年近くドニプロで孫と暮らしています。上の孫は戦争で重傷を負い、わずか22歳で障害を抱えて暮らしています。そしてタチアナさんは8歳の末の孫の面倒をみています。

 

「弾道ミサイルの警告があると、私は孫を連れて、「“二重の壁“ルール」に従って廊下に隠れます」

 

と彼女は言います。そして窓や壁を引き裂く爆風から身を守るため、窓のない空間を探さなくてはいけない厳しい日常を話してくれます。

 

「爆発音が聞こえると、私たちは弾丸のように廊下に飛び出します。とても速く飛び出します。中には拍手や鞭のように短く鋭い爆発もあります。短く鋭くない爆発は爆弾の量が多く、さらに強さが増しているものです」

 

彼女の孫は大きくなり、その危険性を理解しています。爆発音を聞くと、

 

「攻撃される!」

 

と叫びます。爆発音がひどい夜に、タチアナさんと孫は廊下の小さな折りたたみ椅子の上で寝ることもあります。

 

「私は彼に毛布をかけ、寝かせるようにしています。3年経って、私たちにはルーティンができました。私はいつも警戒態勢にあります。爆発やサイレン、警報が鳴り終わるのをじっと座って待っていることも多く、そういう時は私はパニックにおちいっています」

 

と彼女は言います。

 

穏やかな声の響きが人生を形作り始める

絶え間ない警戒と常につきまとう恐怖にもかかわらず、新しい音がタチアナさんの人生を形作り始めました。それはCAREのパートナー組織が人道支援拠点で開催した心理社会的支援セッションでの、穏やかな声の響きです。
ここでは、タチアナさんをはじめとする避難民が、癒され、つながりあい、混乱の中で心の平和を見出すために集まっています。

 

「ハブのセッションに参加できることに感謝しています」

 

とタチアナさんは口調を和らげて小さな希望を話します。

 

「私たちはここでたくさんリラックスするためのプログラムを行っています。週に3、4回は来ています。子供向けのセッションには孫も連れてきます」

 

気持ちを落ち着かすためのセッション

今日のセッションでは、シンプルですが奥深いアクティビティに取り組みます。人物のシルエットを描き、細部を描き足して感覚や感情と結びつけるのです。目は 「良いものを見る 」ために、手は 「心地よいものに触れる 」ために、鼻は 「良い匂いを嗅ぐ 」ために描かれます。参加者がその喜びを他の参加者たちと分かち合うことで、部屋は柔らかな笑いとおしゃべりで満たされるのです。「ケーキを見ると幸せになります!」と大きな声で話す参加者がいれば、他の参加者は「雪」、「花」、「コーヒー」、「春」、「チョコレート」、「風船」、 「焼きたてのパン」と自分の幸せを叫びます。 タチアナさんにとって、この活動は自身の根底につながっています。

 

「ここで学んだテクニックを使っています。心地よい音について考えるとき、私は大好きな音楽を思い浮かべます。バッハやペール・ギュントの組曲です」

 

廊下で孫を抱いて折りたたみ椅子に座り、警報やサイレン、爆発音をシャットアウトしようとしているとき、音楽を聴くと呼吸が楽になります。穏やかで期待に満ちた、気持ちが落ち着いた目覚めのような音楽です。のどかな風景から昇る朝日を眺めているような感覚を呼び起こすのです。

5つの色を識別する

タチアナさんがハブで学んだことは、単なるエクササイズではなく、いわば生きるためのスベなのです。パニックに陥ったとき、彼女は5つの色、3つの匂い、好きな味を思い出すことや、色々な物の表面を触るるようにしています。ザラザラしているのか、ツルツルなのか、冷たいのか、温かいのか、柔らかいのかなどを感じるのです。

 

「心地よいものに触れることを考えるとき、私は裁縫のことを思い起こします。糸や布の肌触りが私を落ち着かせてくれます。だから、アパートで針と糸を使っていろいろなものを直し始めました」

 

タチアナさんにとって、ハブは学ぶ場所である以上に、聖域と言えるのです。

 

「CAREやここにいる女の子たち、そしてこの場所がなかったら、私はどうなっていたかわかりません。ここは私を元気づけ、落ち着かせてくれるのです」

 

深い安らぎをもらたす癒しの音

ミサイル、サイレン、爆発音など、戦争の騒音に満ちた世界で、タチアナさんの人生で癒しの音はなくてはならないものになりました。音楽の穏やかな高鳴りと低音、会話のざわめき、紙に色鉛筆を走らせるざわめきは、彼女に戦争を超えた世界を思い出させます。混乱の中で、彼女はささやかだが深い安らぎの瞬間を見つけたのです。そして、彼女が言うように、

 

「小さなことが人生に幸せをもたらす」

のです。

 

\\本日開催!!//

0220_イベント画像.png

 

今回は、より多くの方々にウクライナの「今」について知っていただく機会として、2025年2月20日にオンラインイベントを開催することになりました。

国連機関や国際NGOなど、様々な立場からウクライナ支援に直接携わる国際協力の現場に精通した4名を中心に、当事者目線でのウクライナのリアルについて、深堀していきます。

「ウクライナの人々が、今、何を思いどのような生活をしていてどのような支援を必要としているのか」
「国連機関と国際NGOの支援のかたちや違いについて」

など、「国際協力」に馴染みのない方にもわかりやすく解説します。
また、イベント内で直接皆さまからのご質問にもお答えしていければと思います。

平日の夜の時間帯ですが、ぜひ、お気軽にご参加いただければと思います。
たくさんの皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

 

イベント詳細

■日時:2025年2月20日(木)20:00~21:30
■会場:オンライン(Zoom使用)
■テーマ:ウクライナの「今」、国連と国際NGOの支援のかたち、違い など

■参加費:無料(どなたでもご参加いただけます)
■参加方法:お時間になりましたら、こちらからお入りください。

 

スピーカー紹介

本田 綾里氏 
国連人口基金(UNFPA)ウクライナ事務所 SRHプログラム・マネジメントオフィサー
国連女性機関(UN Women)本部、政府間支援部で「第63回女性の地位向上委員会」の準備や加盟国間の調整業務に従事。その後、外務省にて国連本部との調整業務、腐敗対策、人身取引対策業務に携わる。国際NGO(ネパール駐在員)で子どもの支援事業のプロジェクト・マネージャー。2023年10月より現職。性と生殖に関する健康(Sexual and Reproductive Health)関連のプロジェクト進捗管理を担当。

横井 水穂氏 
国連開発計画(UNDP)ウクライナ事務所 人間の安全保障と多次元危機プログラム・マネージャー
1998年、JPOとしてUNDPガーナ事務所にて赴任(ガバナンス担当)したのち、UNDP東京事務所、UNDPアフガニスタン事務所、UNDPマラウイ事務所、UNDPイラク・エルビル事務所、UNDPナイジェリア北東部地域事務所長として紛争・危機対応などに従事。2022年より、UNDPウクライナ事務所に勤務。プログラム・マネジャーとして戦時下のウクライナでの復興支援を実施、運営している。

滝澤三郎氏
東洋英和女学院大学名誉教授、ケア・インターナショナル ジャパン副理事長
カリフォルニア大学MBA。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)など、国連機関で28年間勤務し、長きにわたり難民政策に携わり、その後、東洋英和女学院大学で教鞭をとる。日本の難民政策などについて著書あり。

児玉光也氏
ケア・インターナショナル ジャパン事務局長
20年以上にわたり、自然災害・紛争等に対する人道支援、国際保健、開発の現場を中心に実務および研究を行う。国際機関及びNGOではハイチやケニアなどでエイズやコレラ等保険医療対策、国内外の大学で研究・教育に携わり、外務省では緊急・人道支援分野政策立案、バングラデシュとアフガニスタンの日本国大使館では、保健、教育、地雷除去、NGO支援等の実務に従事し、2023年12月から現職。

皆様のご参加をお待ちしております!

 

 

ギフト

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※寄付金受領証明書の発送は、2025年5月末を予定しています。

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