過酷な環境で暮らすレバノンの難民の子どもたちに越冬のための食料を！

こんにちは。パレスチナ子どものキャンペーンです。

 

このプロジェクトも残すところあと9日となりました。

 

本日は2016年よりレバノン事務所で勤務している現地職員のウィサルからのメッセージをお届けします。

レバノンの子どもたちの栄養状況や、お母さん・お父さんの切実な声、また支援活動を通じて感じていることをぜひ聞いてください。

 

また、明日12月23日（金）20時からは、同じくレバノン事務所で勤務する駐在員からレバノンでの支援活動についてお話します。食料支援のほか、現在行っている子どもたちへの教育支援や医療・保健支援、心理社会的サポートなどについてもご紹介します。こちらもぜひご参加ください。

 

■オンラインイベント情報　

タイトル：「私たちの支援活動（レバノン）」

開催日：2022年12月23日（金）20：00-21：00
ご参加方法：Zoomでのご参加ご希望の方は、パスマーケットよりお申込みください。ご参加用のURLをお送りいたします。

 

＊これまでのイベントもYoutubeでご覧いただけます。
・キックオフイベント「プロジェクトへの想い」
・第1回　駐在員に聞く「レバノンってどんなところ？」（ライブ）
・第2回「パレスチナ難民の暮らし（レバノン）」（ライブ）

 

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日本の皆さん、こんにちは。レバノン事務所のウィサルです。

ここレバノンでは、経済危機、新型コロナウイルスのパンデミック、ベイルート港での大規模爆発事故などにより、数年で人々の生活は一変しました。

中でもそれらの影響を最も受けたのはパレスチナ難民です。

 

また、標高の高い山間部では、この時期雨や雪が降り、多くの地域で気温が氷点下5度もしくはそれよりさらに下がることもあります。そのため、厳しい冬の気候がさらに人々を苦しめます。

 

 

また、レバノンで栄養支援を実施しているセクターの調査によると、何年にもわたる複合的な危機の影響で、レバノンの多くの家庭で、幼い子どもたちが必要とする栄養を摂取できず、栄養失調やそれに起因する病気にかかりやすくなったり、学習能力や成長を阻害する状況になっています。

5 歳未満の子どもの 7% に発育阻害があり、その割合はシリア難民の子どもでは 25%、パレスチナ難民キャンプに暮らす子どもでは 10.5% と高いです。

 

パレスチナ子どものキャンペーンでは、子どもたちや家族がこの厳しい冬を越えられるよう、また子どもたちが健やかに成長できるよう、日々の食事や子どもたちの栄養に欠かせないお米やパスタ、ブルゴル（挽き割り小麦）、豆類、砂糖、チーズ、ツナ缶、紅茶といったものを詰めた食料パッケージを配布する予定です。

支援の現場では、難民の方々からたくさんの声を聞きます。
 

「息子はレンズ豆のスープが好きだけれど、高くて買うことができない。」

「子どもたちが鶏肉を食べたいとせがむけれど、家族が多く、鶏肉2キロ（160,000レバノンポンド：12月20時点で約550円）の値段は、夫の日雇いの仕事の日給（130,000レバノンポンド）以上になる。買うことが難しい。」
 

「新型コロナで夫が亡くなり、生活が苦しい。昨日息子からチーズのマナイーシ（パン生地にタイム、チーズ等を乗せたピザに似た食べ物）（25,000レバノンポンド：約90円）を食べたいと言われたけど、買えなかった。無力感を感じる。」

 

レバノンに暮らすパレスチナ難民は今、最も過酷な生活を余儀なくされ、支援を必要としています。

 

私がこれまで6年間CCPで支援活動に従事してきた中で、最もやりがいを感じたのは、配られた食料パッケージを開けてパスタとチーズを手に取ったときの子どもたちの笑顔を見たときです。

皆さまからのご支援は、子どもたちの日常を大きく変えることができます。

どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

ウィサル（レバノン事務所）