温かいご支援、本当にありがとうございました!
早春の時期を迎えましたが、皆さまお元気でいらっしゃいますか。
昨年末は「過酷な環境で暮らすレバノンの難民の子どもたちに越冬のための食料を!」のプロジェクトにご支援いただき、誠にありがとうございました。
皆さまからいただきましたご支援のおかげで、2月上旬にレバノン山間部に暮らす難民1,500家族に食料パッケージを届けることができました。
支援内容と受け取ったご家族の声を報告します。
■ 支援内容
1. 実施場所
レバノン山間部 ベカー県バールエリヤス地域
バールベック・ヘルメル県のワーベル難民キャンプ
2. 対象:
特に困窮しているパレスチナ難民家族1,500家族。
うち、READYFOR支援はその一部「300家族分」+当初計画からのパッケージ内容追加(セカンドゴール達成分)
3.支援内容
1家族分の食料品パッケージ4,661円× 300家族分のうち、130.5万円分
※円安による不足分は別資金でカバー
1家族分のパッケージ内容追加(セカンドゴール達成分) 285円× 1,500家族分=およそ42.8万円
READYFORへの手数料・税 約26.35万円
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総額1,996,500円(セカンドゴール達成分を含む)
4. 配布内容
米、パスタ、油、砂糖、豆類、チーズ、魚缶、トマトペースト、紅茶など
(常温で長期間保存が可能なもの。現地の食生活で欠かせないもの、希望が多かったもの。)
受け取ったご家族への聞き取りの結果、配布した食料は平均で約12日分の食料になりました。
■食料を受け取ったご家族の声
ファティマさん一家(バールエリヤス地域に暮らすパレスチナ人シリア難民)
12年前、シリア内戦をきっかけにシリアのヤルムーク難民キャンプからレバノン避難してきました。夫婦、5人の子どもの7人家族です。
「急激なインフレで食料品の価格が高騰し、肉類はもはや買うことができません。チーズなどの乳製品も同じです。できるだけ安い食品で日々を凌いでいます。配布パッケージにチーズやツナ缶が入っていてありがたいです。」
ファルークさん一家(バールエリヤス地域に暮らすパレスチナ人シリア難民)
※2022年12月26日の新着情報でも紹介
「レバノンでの日々の暮らしの状況は悪化する一方です。少しでも生活が良くなるのではないかという希望はもう今では無くなってしまいました。
近所に暮らす住民の多くは暖房用の燃料や薪を買うこともできないため、安価なプラスチックを燃やして暖を取っています。喘息などの疾患を抱える家族がいるため、プラスチックを燃やすことはできず、燃料を買う必要があります。
今回日本の皆さんからいただいた食料のご支援は、私たち家族の家計にとって大きな支えになります。本当にありがとうございます。これからも私たちのことを忘れずに継続して支援をいただけることを願っています。」
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レバノンの山間部ではこの冬も厳しい寒さで、当会が食料配布を行った2月上旬も雪や雨が降っていました。
今回食料を配布した際に当会スタッフが行った聞き取り調査では、食料品価格の高騰や現地通貨の暴落により、およそ1/3の世帯が「食事の回数を減らしている」と回答しました。また、回数を減らすだけではなく、その量を減らしたり、食材をじゃがいもや豆類といった安価なものだけを購入し、繰り返し食べているといった声も聞かれました。
また、難民に対する厳しい就労制限から、半数の世帯が家族の誰も就労しておらず、残りの半数もほとんどが不安定な日雇い労働で、冬場はほとんど仕事がないとのことでした。そのため、多くの家族が支援を糧に生活しています。
こうした厳しい状況の中、今回皆さまからいただいた温かいご支援により食料配布を実施することができ、子どもたちや家族の空腹を満たし、栄養確保や成長を支えることにつなげることができました。
この度は、心温まるご支援や応援メッセージもいただきまして、本当にありがとうございました。
これからも、子どもたちや家族に寄り添いながら、活動を続けてまいります。今後とも見守っていただけますと幸いです。
2023年3月3日
パレスチナ子どものキャンペーン・スタッフ一同