ウクライナ・ジトーミル市のカウンターパート

ホステージ(チェルノブイリの人質)基金の代表であるドンチェヴァさんから

日本の皆さんへメッセージが届きました!

 

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 人工栄養はいつもやむをえない措置です。

というのは、子どもにとって母乳以上の食品はあり得ないからです。

しかし、暮らしの事情はさまざまです。

母親が母乳を与えることができない状態のこともあります。

そのような時、私たち親は粉ミルクのことを思い出します。

新生児のためには高度調整粉ミルクが用いられ、

6ヶ月以上の子どもには調整粉ミルクと部分的調整粉ミルクを用います。

人工栄養には粉ミルクと液状ミルク、未発酵乳と発酵乳があります。

未熟児のための特殊な製品もあります。


 未熟児とは、妊娠28週から37週までの間に生まれ、

体重が1~2.5㎏、身長が35~45㎝の子どもを指します。

標準より早く生まれてくる理由はさまざまです。

母親が若すぎて体が発達していない場合、

妊娠の経過が病的である(非典型的な)場合、以前に人工流産があった場合、

病気、精神的・心理的なショック(ニコチン・アルコールによるものも含む)など。


 残念ながら、親は小さな子どもたちのために

特別な粉ミルクを買うことがいつもできるわけではありません。

特に、仕事を見つけることが常にとても難しい村落部の貧しい家庭で

生まれた子どもはそうです。

それにもかかわらず、1歳までの子どもは正しい栄養が必要です。

栄養不足は将来、体に悪い影響を与え得るからです。


 定期健康診断の結果によれば、

「実質上健康」な子どもたちは10%にすぎません。

事故処理作業者や、立入制限区域(1986年中に移住が行われた地域)

または汚染地域の第2ゾーン(年間被ばく線量5ミリシーベルト以上)

第3ゾーン(年間被ばく線量1~5ミリシーベルト)に住む両親から

生まれた子どもの62.5%には何らかの異状や身体的発育障害がみられ、

24.6%は生物学的年齢が実年齢より遅れています。

これらの子どもたちの死因中最も多いのは、先天的発育障害と腫瘍です。


 私たちが日本国民の皆さん、

主に自分の子どもへの愛情と配慮がどのようなものか、

自身で感じている日本の母親の皆さんのご支援にとても感謝しているのは、

このような理由からです。


 今は昔、私がこの基金に関わった1992年に、

日本からの支援物資を受け取りました。

その中には明治の粉ミルクが入っていました。

ジトーミル市の子どもたちが受け取った最初の「非汚染」食品でした。

 

 そして、日本の支援のミルクで育った数世代の子どもたちが

すでにパパやママになっており、日本の皆さんの善良な心を

彼らはいつまでも覚えていることでしょう。

 

ウクライナ・ジトーミル州ジトーミル市

ホステージ(チェルノブイリの人質)基金

代表 エフゲーニャ・ドンチェヴァ

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