とある NGO を見学して ~Part 1~

　皆様、連日のご支援、本当にありがとうございます。おかげさまで、１０月２８日（火）日本時間朝６時５０分の時点で、目標金額の６０%まで来ております。あたたかなご支援に心より感謝申し上げます。

　８月に、ベナンで出来た友達ウィルが率いる NGO を見学させてもらいました。

ウィルは、学校に行けない子どもたちへの支援並びに、お金が払えなくてドロップアウトをせざるを得なかった子どもたちが、いつ学校に戻っても大丈夫なように学力を取り戻す手助けをしているのです。

　ベナンでは、学校教育で公用語であるフランス語を学びます。公用語でありながら、国民の大半がフランス語を使うことが出来ません。フランス語が出来ないことで職業を選ぶことは難しくなり、義務教育を受けていなければお金の計算が出来ず商売をすることも出来ません。私は滞在１週間で、簡単な算数が出来なかった店員さんに出会いました。ウィルの NGO に来ている子どもたちの中にも、性教育の乏しさから妊娠してドロップアウトをしてしまったり、病気のときに間違った知識で自己流の治療をして重症化してしまったということがあったそうです。

　また、親が教育を受けずに育ち子どもを産むと、親が教育の価値を見出すことが出来ず、結果として子どもを学校に通わす気になりません。その子どもは誰にも教育の価値を教えてもらうことが出来ません。

　ベナンには、このような子どもがたくさんいます。写真を見ると、明るくて楽しそうで笑顔が可愛い子どもたちですが、どうか、この子どもたちが大人になったときのことを考えてみてほしいのです。「ベナン人って明るそう」とか「平和そう」とかでは済まない問題なのです。