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焼津の第五福竜丸事件を語り継ぐCD「そして私は」を制作したい!

新(あら)器量(きりょう)

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焼津の第五福竜丸事件を語り継ぐCD「そして私は」を制作したい!
支援総額
90,000

目標 380,000円

支援者
7人
残り
終了しました
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2015年01月07日 11:52

第10章「みすずにのこした言葉」

 医者はみんなの病気を放射能病とよんだ。風邪を引くのと違ってその病気は人が作った爆弾が原因だ。遠くまで飛ばされる放射能。みんなの鼻の穴、耳の穴、爪の間にもへその中にも潜り込み体をじりじりとこわしていく。海ではまぐろの体に、カツオの体に、サメの体に、あらゆる生き物の体に放射能が潜り込んだ。空高く飛んだ放射能は雲を汚して雨と一緒に畑のキャベツやにんじんにも降った。
洋一、亀寿、そして愛吉と佐吉も亡くなって人々は考えはじめた。いっぺんに何百万人も殺せる爆弾をいったい誰に使おうというのか。何処の国を滅ぼそうというのか。地球の何処を破壊しようというのか。人々は原水爆を無くそうと動き出した。けれど新しい原水爆を作っていつか使おうと考える人たちもいる。実験はその後も1000回も2000回も繰り返されている。それは広島に投下された原爆の数千倍にも及ぶ。わすれた頃にドド~ンとみんなの家に放射能の雨が降る。後にアメリカが公表した被害者の数は、核実験に参加して死の灰を浴びた兵士だけでも20万人、旧ソ連で少なくても45000人、イギリスで24000人、オーストラリア兵が10000人あまり、フランスで7000人、だがその被害実態は不明。中国、インド、パキスタン被害実態不明。
 人々はわかってきた。ビキニの海も、日本の海も、アメリカの海もぜんぶつながっている事を。原水爆をどこで爆発させてもみんなが巻き込まれることを。人々は言った。愛吉の事も佐吉の事も、広島の事も長崎の事も忘れないと、けれど忘れるのをじっと待っている人たちもいる。でもどうして忘れる事が出来ようか。木々も畑も覚えている、打ち寄せる波も覚えている、人々もわすれやしない。
 そして佐吉は妻のみすずに最後の言葉を残していた。「おらぁもう生きられねぇかもしんねぇけぇが、愛吉さんが言ったみてぇに、「人は石器から銅へ、銅から鉄へと平和利用してきたけぇん、使い方によっちゃあ人を殺す武器にもなるだけぇんなあ。文明が進んですでに有る物を無えってぇ分けにやぁ行かねえだし、今は原子力の時代だって言うけぇん、おらんそんなな物ともどう向き合って行くのか考えなきゃなんねぇなぁ。その事を忘れねぇようにする為に、お前によく言っていた「ゴジラ」の夢の話が何時か実現するとえぇけんなぁ」。そうすりゃあ原水爆の事も誰も忘れねぇし、お前の思いもみんなの平和への思いもずっと生き続けるらなぁー。こんななことんなって、これっからも辛(つれ)ぇことん沢山(たぁくさん)あるずらけぇが、それでもこの人の世を恨(うら)まずに、生きてくりょーなぁ」と・・・続く・・・・  

こちらからMP3で音声も聞く事ができます。

http://cocoltd.com/gionjuku2014/index.html

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リターン

3,000円(税込)

「そして私は、」のCD1枚。名簿記載。
サンクスレター。

支援者
0人
在庫数
制限なし

10,000円(税込)

3000円の引換券に加え、名簿に名前記載&焼津のお土産名簿記載

支援者
6人
在庫数
制限なし

30,000円(税込)

10000円の引換券に加え、焼津のお土産。ギター教室体験券。

支援者
1人
在庫数
制限なし

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